冬の里山 雲早山 2020年12月08日  
里山倶楽部四国編 

- 寒いが霧氷が付かなかった雲早山 ―

徳島の天気予報は全県晴れ。

しかし、剣山などでは強風で登山ランクが不適のC。

しかも曇りの予報。

どうも高い標高では荒れ気味の天気らしい。

私は剣山に行きたいが、家内は天気の悪い日には剣山に登りたくないと言う。

過去に随分と険しい経験をしたからなあと思う。

それでは、ギリギリ許容範囲で雲早山に行こう。

雲早山山頂付近の標高1500mではやはり13m/秒の強風。

登山ランクはC

気温は1~2度。

しかし、天気は晴れ。

こんな気候のときには霧氷が着く時がある。

期待に胸を膨らませて雲早山に向かう。



雲早トンネル手前に駐車して出発。

林道を歩くと高城山上空に雲が湧いている。

しかし、霧氷は着いていないようだ。



林道を歩いて雲早山登山口。



雲早山周辺では倒木が多いので気を付けるようにとのビラが貼ってある。



カツラの広場で小休憩。

葉が散ってしまって、甘い香りはしなくなっている。



大きなブナの倒木が、長い年月で土に帰りつつある。



ガスが巻いてきたので、霧氷が着くかと思ったが、その気配はない。

急坂を踏ん張って登ると、また足首が痛くなってきた。

もう治ったかと思ったが、駄目のようだ。

今日は、冬用の硬い靴を履いてきたのが原因だろうか。



12月になったというのに岩の苔が美しい。

苔の生えている範囲も随分と広がった。



痛み止めを飲み足首の痛みを堪えて、エッチら登ってパラボラ分岐に着く。

強風が吹き付けるのでウィンドブレーカーの上に重ねてダウンジャケットを着る。

ネックウォーマーも付けて、手袋も冬用に変える。



益々ガスが巻いてきて景色が見えないが、霧氷は着かない。

気温が高いのか、吹く風に水蒸気が含まれていないのか。



稜線に乗ると益々風が強くなる。



大きなブナの倒木が切断されて乗り越えなくても良くなっていた。

小さな倒木はまだそのままだ。



霧氷が無いので、直ぐに山頂に着く。

霧氷があると撮影のために立ち止まって中々頂上に着かないのだが。

気温は2.8度もある。

これでは霧氷が着かないはずだ。

雲早神社にお参りする。

お賽銭はいつもの10円。

ふと見ると100円玉が沢山供えられている。

みなさん豪気だなあ。



360度ガスで何も見えない。

温かいので、コーヒーを飲んで晴れるのを待つ。





暫く待っているとガスが流れて高城山が顔を出した。



高丸山も顔を出した。



日も差してきて次々とガスが流れるので、ブロッケンが見えるかとポイントで待つ。

一瞬見えたと思ったが写真に写っては居なかった。

ガスが流れるのが早いので、後ろから日が差すのと濃いガスが前を流れるタイミングが合わない。



暫く待ったが、スカッとは晴れない。



少し時間は早いが、ブナの向こうに高丸山が見えるところで昼食。

ここのブナは若い(100歳くらいか)ので枯れ葉が散らずに残っている。

歳を取ると枯れ葉は全部落ちてしまう。



枯れたような枝に、真っ赤な冬芽が出てきている。

木々たちはもう来年の芽吹きの準備をしているんだなあ。



たくましさと美しさを感じる。



食事が終わると青空が広がってきた。

喜んでいるのも束の間、また濃いガスが巻いてきた。



またブロッケンを試みるが、小さく薄くホンの一瞬見えただけだった。



さあ帰ろう。



それにしても倒木が多い。

そのうち何も無くなってしまうのではと心配する。



パラボラ分岐から少し高丸山縦走路に行ってみる。

アセビの新芽が真っ赤だ。



霧氷があるときれいなところだが、深い落ち葉を踏んで歩くのも気持ちが良い。



また苔の岩を楽しみながら下山。



先日のレースのお陰か道が踏み固められて歩きやすい。

またカツラの広場でコーヒータイムを楽しんでから登山口へ。



やはり、高城山はガスの中。

帰りの途で岳人の森の充さんが落ち葉集めをしているのに会った。

植物園を運営していくのも大変だなあ。

ご挨拶してお子さんの誕生のお祝いを言うと、もう生後三ヶ月になったそうだ。

可愛いだろうなあ。



10月桜が満開だった。



小さい花だが、ピンクが混じってとても可愛い。



暫く見惚れる。



充分に桜を楽しんで帰宅。

今日は、霧氷は見えなく寒いだけの山歩きだったが、それでも気分は最高。

山を歩くだけで気持ちが安らかになる。

足首はまだ治らないが、ユックリと楽しみを続けたい。



里山倶楽部四国

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