冬の里山  雲早山    2015/1/18
ホームページ

 快晴の雲早山 -

昨日は西の空が真っ黒だった。

お山は雪だったかもしれない。

今年はまだ雲早山の霧氷を見に行っていない。

雲早トンネルまでの道路状況も良くわからないが何とかなるかなと出発。



岳人の森までは除雪されていて快適な道。

岳人の森からは除雪はされていないが、雪の量は少なく例年のように凍り付いたところも無い。



道端の氷柱もあまり大きくなっていない。

トンネルに近づくと少し雪が多くなるが走行に不安は無い。



チェーン装着中のプラドを追い越してスーパー林道入り口に着くと、ジムニーが一台止まっていた。

8時25分 出発。

ワカンの足跡が続いている。

ジムニーの人の足跡かな?



去年買って、国見山で一度使用しただけのスノーシュー。

偶には使ってやらなくてはと履いてみた。

念のため8本爪のアイゼンをザックに入れる。

何故12本爪では無いのかというと、少しでも軽くしたかったから。



何時もの土砂捨て場から見た高城山は青空に霧氷が映えて綺麗だ。

もう男性が下りてきた。

ジムニーの男性で朝2時に阿南を出て、4時から登り始めて朝日や霧氷を撮影してきたらしい。

写真好きの人は根性が違うなあと何時も感心する。



砥石権現も青空に輝いている。

スノーシューは雪が少ないと意外と歩きにくい。

おっちら歩いているとプラドの男性が追い抜いていった。

私のホームページを見て頂いているそうだ。

ありがとうございます。



いかにも邪魔なスノーシューをアイゼンに変えようかなと思っているうちに家内はどんどん登っていく。



しかし、急斜面の細いトラバース道では何ともまあ歩きにくいこと。

沢を渡るところでも手間取ってしまう。



雪は多いが堅く締まった雪に10㎝くらいの新雪が積もっている。

阿南の男性と前を歩いている二人の足跡が堅く掘れてその上はとても歩きにくい。

新雪を歩くと一歩ごとに後ろに滑りなかなか前に進めない。

こんなはずではと頑張って登るがバテてしまった。

家内が仕舞いには怒り出した。

待っているのが寒いという。

スノーシューを脱いでアイゼンに履き替える。

スノーシューはブナの根元にデポする。



なんとまあ足下が軽くなったこと。

色々戸惑っている間に家内はずいぶんと先に行ってしまった。

必死に追っかけていく。



ところが、足跡は何時もの登山道をショートカットして尾根に向けて上がっていく。

これはキツイ。

表面の雪が柔らかいので8本爪のアイゼンではグリップが弱くズリズリ滑りながら登っていく。



堪らずブナの木に背をもたれて休憩。

最近山歩きが減っていて体力が落ちているのか。

体重が4キロも増えたことが原因か。

登りにくいスノーシュー歩きで体力を使い果たした感じ。



踏ん張って歩いていると傾斜が緩くなり歩きやすくなる。

霧氷もまだ残っていて綺麗だ。



やっとの事でパラボラ分岐に到着。



霧氷はかなり落ちてしまっているがそれでも美しい。



鳥居の登山口から1時間40分もかかった。

何時もなら此所で休憩するのだが、霧氷が落ちてしまうと家内はそのまま登っていく。



それにしても素晴らしい天気だ。

真っ青な空が何処までも広がっている。



私が登るのがあまりにも遅いので、霧氷が落ちてしまうのを心配していたようだが何とかセーフ。



何時もは一番乗りで誰の足跡も無い稜線を歩くのだが今日はそのような贅沢は出来ない。



モンスターのようなボリュームのある霧氷は当然綺麗だが、このような繊細な霧氷もまた美しい。



綺麗な霧氷にちょっと不機嫌だった家内も機嫌が直った。



疲れも飛んでしまう美しさに酔いしれる。



これでもかの景色に何も言うこと無し。



やはりブナの霧氷が一番綺麗だ。



気温が上がってきたのでこの霧氷ももうすぐ消えることだろう。



何時もは巨大なエビの尻尾があるところだが今日は枝が白くなっているだけ。



高丸山を望む



かろうじてエビの尻尾が残っていた。



雪は締まっていてとても歩きやすい。

霧氷の国を心ゆくまで堪能する。






矢筈山系も綺麗だ。



今日は他に何処へも行く予定は無い。

時間はたっぷりあるので心ゆくまで霧氷と青空を楽しむ。



雲早山は霧氷の美しさでは徳島で一番だと思う。

稜線に丁度適当な高さのブナなどの大木がある為、何の邪魔者も無く青空に映える霧氷を見ることが出来る。



ブナの姿に変化がある為霧氷もまた変化があって見飽きない。



枝が下まで垂れているところもあるので、すぐ近くに霧氷を見ることが出来るのも素晴らしい。



一番の器量よしのブナの霧氷。



十分に霧氷を楽しんで雲早山頂上に向かう。



11時28分 雲早山頂上着。



高根山の向こうに、眉山と徳島市内がクッキリと見えている。



高丸山への縦走路。



正面にはドデーンと高城山



高城山の右には丸笹山と赤帽子山

赤帽子山の右には滝下の天狗や二ッ岳かなあ?愛媛の山が見えている。



その右には矢筈山系

手前は砥石権現西峰 

右端が砥石権現(東峰)



ずっと右には風車のある大川原高原と六郎山そして中津峰山。

手前には芝小屋山と大道丸。



その右には稼勢山と勝浦の町そして鶴林寺山。

ずっと奥には阿南の町並み。



高城山の向こうに剣山や三嶺は隠れて見えない

先ほどまで真っ青な空だったが急に雲が出てきた。



雲もよく見ると綺麗だなあ。



あっという間に姿を変える雲の流れを楽しむ。



高丸山の上空では青空が急激に雲に覆われている。



矢筈山系の上の雲はこんな感じ



お高越山の上空



雲早山頂上にはプラドの男性が昼食を終えてのんびりしておられた。

徳島市の谷さんで四季美谷のツアーやカモシカ倶楽部のツアーに何度か参加されているそうだ。

写真撮影が目的で徳島新聞にカモシカの写真が掲載されたとのこと。

しばらく山の話などをして過ごす。

干し柿を頂き、後で美味しく食べました。

ありがとうございました。



谷さんはパラボラ分岐の向こうの霧氷を見に行くと言って下っていった。

私たちも下山開始。



ずいぶんと霧氷は落ちてしまったがそれでもまだまだ綺麗だ。



何時もの大岩のところで雪を除けて昼食。

コーヒーを飲んでのんびりしていると、ご夫婦?が登ってきた。

なんと、最近私の掲示板にレポートを書いて頂いている「ねこバス」さん達だった。

先週も雲早山に来たというレポートをもらっていたが、よほど雲早山が気に入ったようだ。

観月茶屋のみつるさんと一緒に来たが、みつるさんは途中でスキーを楽しんでいるとのことだった。



食後下っていくとパラボラ分岐にテントが。

お泊まりですかとお聞きすると、食事の時は何時もテントを張られるとのこと。

明るい奥様の声がご飯が出来たことを告げていた。

分岐からすぐのピークに登る。



雪が深く綺麗な雪庇が出来ていた。

矢筈山が綺麗だ。



高城山の右には三嶺の姿がクッキリと見える。



ブナの霧氷を見に少し進んでみる。



残念なことに霧氷は殆ど落ちていた。



分岐まで帰って急坂を下りていく。

雪が緩んで壺足が凄い。

何でも無いところで踏み抜いて前のめりに転倒する。

一度踏み抜くと太ももまで埋まり抜け出すのが大変。



踏み抜きに注意しながら下っていくとスキーのシュプールがあちこちにある。

ねこバスさんが言っていた、観月茶屋のみつるさんが滑った跡だろう。

それにしても少なくても三回は登ってきて滑っている。

私は一回でもあごが上がったのに凄いなあ。



気温が上がって踏み抜きに注意しながら下っていく。

途中デポ下したスノーシューを回収。



歩くのにも大変な狭いところにもスキーの跡が付いている。

かなり太ももが痛くなって登山口着。



13時43分着。

スーパー林道の雪はかなり融けて無くなっていた。

帰りに神山の温泉に入りまっとり。

今日は、履き慣れないスノーシューで苦労したが、素晴らしい天気で青空の下、心ゆくまで霧氷を楽しむことが出来た。

少し体が鈍っているが春までには減量もして体調を整えたいと思う。


里山倶楽部四国編 

ホームページにも是非お立ち寄りください