里山の秋 三嶺 2007/10/06
         

− 初秋の三嶺を訪ねる −
  
ついこの間までの残暑が嘘の様にさわやかな季節となった。

三連休の初日は、素晴らしい秋晴れとのニュース。

迷うことなく三嶺に行くことに決定。

もしかしたらコメツツジの紅葉に出会えるかも知れない。

朝5時過ぎに家を出て、神山、中尾山、見ノ越経由で名頃の駐車場に着く。

車はまだ5台位しか停まっていない。

案内犬シロを探すが姿は見えない。

若い単独行の男性と、男性二人連れの人達が出発した後から私達も出発。

7時41分。標高910m。



道の両側にはシロヨメナ?ヤマシロギク?が群生。



アケボノソウが崖の下に一杯花を咲かせている。

オタカラコウも多い。



車両通行止めなので閉まっていると思っていたイノシシ牧場にイノシシが..

台風て゜土砂が崩れていた場所は綺麗に整地されていた。

右の写真は崩落地の上から撮影。



左不明花。

沢水の流れ出ている所にはジンジソウが密やかに咲いていた。



8時17分登山口着。

先に出発した二組と入れ違いに休憩。

8時22分出発。



また今年の夏の雨で崩れたのかこの4月に来た時よりも道が荒れている。

此処で若い男性が抜いて行った。

あっと言う間に見えなくなる。



下の水路は殆ど破壊されている。

やっと水路が残っている所に白いシコクブシ。



ブナの林の中を登って行くが、古い道が崩壊したのか、新しい道が出来ている。



9時12分。上の登山口との分岐到着。

一息入れる。

お爺さんと女性に追い抜かれる。

ダケモミの緩やかな道を行く。



やっと開けた場所に出る。高の瀬方向の山だろうか?



傾斜が急になるとリンドウの花が一輪



また樹林帯にはいるとカニコウモリが群生。

花期は過ぎている。



アキノキリンソウが一株だけ花を咲かせている。

やっとタヌキノカンザシ(マユミの古木)到着。

9時48分。



赤い実を期待してきたが、残念。



足下にリンドウが多くなると見晴らしが良くなる。

白髪山方向か?



振り返ると剣山、次郎笈



水場への分岐を右に登って行く。



苦しい登りの最中に見る剣山と次郎笈は、目を見張る程美しい。



ザレた小石の道をドンドン登る。



もう一枚。振り返ってばかり。



リンドウとヤマハハコ




高度が上がると、石立山の頂上が見えてく根。



塔の丸の右下に祖谷川が見える。奥祖谷かずら橋あたりか。



青空と大岩の素晴らしい造形美は何時来ても素晴らしい。









コメツツジがもう色付き始めている。



後一週間もすれば全山真っ赤に染まるのだろうか。





景色を楽しみながら急登を登ると山小屋分岐が見えてくる。



ヤマラッキョウの花みっけ。

池に10時19分着。



そのまま頂上に向かう。



真っ赤なコメツツジが強い陽差しに輝いている。



此処からの景色は少し高度が上がるたびに変化する。



三嶺は、太郎、次郎の逞しい兄弟を遠くから毎日眺めている女性の様にも思える。



ミヤマクマザサの向こうに矢筈山系



頂上に向かう。



タカネオトギリやシコクフウロも紅葉が始まっている。



賑やかに咲いたリンドウ。

先日見た伊予富士のアサマリンドウは華奢な感じで美しかったが、此処のリンドウは色が濃くて豪華。



頂上直下から振り返る。



リンドウの向こうに頂上。



頂上10時33分着。

駐車場から2時間52分。

登山口から2時間11分。



四国の天空ゴールデンルート。

4月に里山仲間と縦走したことが懐かしく思える。

天狗の左には綱附森までクッキリと見える。



矢筈山系



剣山、次郎笈

REIKOさんが剣山の左の丸笹山からその左に見える赤帽子山まで縦走中だったそうだ。

REIKOさんからも三嶺が見えたかな?



石立山と白髪山





案内犬シロ君かと思ったが首輪が付いていて、別の犬だった。



目の前に天狗への稜線を眺めながら食事。

よっぽど西熊まで行こうかと思ったが、自粛。

のんびりと景色を眺める。

家内は高越山の麓に住むという二人連れの男性と山の話をしている。

その内に白髪方面からの人達や若い団体などが登ってきたので場所を空ける。

この時讃岐富士さんが登ってきたらしいが、気が付かなかった。

どっちの方向から登ってきたのだろう?

そう言えば4月にもニアミスだった。

11時46分下山開始。



時間がたっぷりあるので山小屋の方へ行く。



山小屋の上にも小高い所がある。

三嶺頂上の眺め。



剣山と丸笹山の間からは、天神丸や高城山方面が覗いている。



菅生への下山口から笹原を一周する。



コーヒーを飲んでゆっくりして下山開始。

12時19分。



分岐、13時6分。

倒れた女性をマッサージしている人が見えたのでビックリ。

何のことはない寝転がって足をマッサージしているのだった。

立ち去ろうとすると呼び止められて「此処から頂上までどのくらい掛かりますか?」と聞くので

普通なら1時間程だけど、ちなみに此処までどのくらい掛かりましたか?

と聞くと何と9時45分に登り始めたとのこと。

そのペースでは頂上までは大変では?

良く聞くとこの女性二人組は此処でリタイヤ。

外の団体が帰ってくるのを待っているという。

そう言えば30分程前に名札を付けた団体が登って行った。

「もう一時間程で帰ってきますよね」なんて言っているが、今までのスローペースでは??



トンだ所で時間を食い、ザレタ道を滑りながら下りていると、今頃登ってくる団体が居る。

お聞きすると広島を今日朝早くに出て、剣山を6時に登山開始。

次郎笈も登って、これから三嶺に登って山小屋泊の予定だとか。

4人とも寝不足もあってかとても疲れている様に見える。

ここから1時間程ですかと聞くのでもう少し掛かるでしょうと言うと、えっまだ一時間以上も掛かるのなんて言っていた。

大丈夫かな?

14時4分登山口着。

トロトロと林道を歩いていると、朝私達を追い抜いていった青年がまた追い抜いて行った。






駐車場14時48分着。

駐車場で先ほどの男性とお話しをする。

藍住の方でさわやかな笑顔が印象的。

なんと私達がちんたら三嶺を往復する間に、天狗塚までピストンしてきたと言う。

三嶺から天狗までは1時間50分掛かったらしい。

私達が4月に行った時は2時間40分掛かっている。

また何処かでお会いできたら良いねと別れる。

後はひたすら我が家を目指し18時前に到着。