里山の秋 三嶺 2007/11/17
         

− 樹氷を求めて三嶺へ コメツツジの紅葉には遅すぎた。 −

 
樹氷の噂があちこちから聞こうえてくる

今日から寒くなるとの天気予報を信じて三嶺に出かける。

いつもの様に5時過ぎに家を出て見の越経由で名頃へ。

真っ暗な道を走っていると眠気が襲ってくる。

最近少し疲れ気味の模様。



7時40分名頃駐車場着。

先着の車は2台だけ。車が霜で濡れている様子から見ると夕べから停まって居るみたい。

駐車場傍の民家の辺りも紅葉の盛り。

身ごしらえして42分出発。シロは今日も居ない。



今日はまだ誰も歩いていないのかな?



モミジの落ち葉の上を歩くのは気持ちが良い。

カラマツが葉を落として黄金色の道。



先月来た時より大きくなったミツマタの蕾

朝早いというのに大型ミキサー車がデカい音を立てて何台も走っていく。

何処かで工事をしているのだろうか。



対岸の山肌は陽を受けて錦絵の様。

曇りの所為で色が悪いが黄葉はピーク。



8時17分登山口着。

車が一台此処まで来ていた。

もう登り始めて居るみたい。

8時22分出発。



色とりどりの落ち葉の絨毯を踏んで登って行く。



栃の大木は幹がウロコの様になっている。



色々な落ち葉を見ると昨年の勉強会を思い出す。

埼玉県の自然公園では落ち葉の種類を集めるのが大変だった。

この道ならあっと言う間に何十種類も集まってしまう。

何と植生の豊かなことか。

左はカナダのメープルカエデと似たカジカエデ。大きな葉っぱ。

右はウリハダカエデかな




左はハウチワカエデ

右はサワシバ?
 


左はオオモミジかな。

右はイヌシデ?



???



ホウノキの葉っぱはデカい。



右の黒い落ち葉は何の葉だろうか道筋に沢山落ちていた。でっかい!

剣山頂上ヒュッテの新居さんにハリギリ(天狗のウチワ)と教えていただきました。

タラノメの様な美味しい芽が出るそうですが、何しろ大木でおまけにトゲもあるので

採取することは困難?



落ち葉ばかり見ていると家内とかなり離れてしまった。

直ぐ近くで鹿が警戒音を発している。

急いで追いかけるが息が切れる。



ブナの黄葉と?



少し明るくなると正面に塔の丸。

かなり霞んでいる。



今日は足の調子が悪い。

ダケモミの丘手前の急坂で足が攣りそうになる。

ダケモミの丘9時11分着。

堪らず座り込む。汗が噴き出る。

空はガスがかかっているが、今朝は霧氷が出来る程冷えていなかった模様。



調子のでない体を気力で持ち上げる。こんな時体重がもっと軽かったらと思う。

タヌキノカンザシ(マユミの古木)
9時44分着。

古木でもう花や実が出来ないのかと思っていたが可愛い赤い実が数個残っていた。

いつも気になっていただけに嬉しい。

来年は花が咲く時にも来てみたい。



やっと森林限界を出て見晴らしが良くなる。

剣と次郎はガスって居る。



ザレ場を登ると親子夫婦が休んでいた。

今日初めて登山者に出会う。登山口の車の方々かな?

コメツツジの黄葉が美しい。



定番の写真だがいつ見ても素晴らしい景色。



大岩を過ぎるともうすぐ頂上。



家内は休憩もせずグイグイ登る。

着いていくのが精一杯。



10時11分、避難小屋分岐に到着。

池の水が透き通ってとても綺麗。



コメツツジは紅葉が終わって茶色になっている。



頂上までラストスパート。






この位置から池が見えれば最高なんだけど。



10時22分。三嶺頂上着。

登山口から丁度2時間。

白髪から来たという先客3名が食事中。



天狗や剣山はガスの中。



矢筈山系だけがクッキリと見えている。



時間も早いし頂上は寒い。

少し歩きたいというので下って行く。

あのえぐれていた道は木材と石で修理されていた。

しかし、木材が縦に敷設されていてしかも向こうに傾いている。

これでは滑ってくれと言わんばかり。

濡れていたり苔が着いたりすると此処は転倒者が続出するだろう。

こんな風に縦に階段を作ったのは見たことがない。

木を踏まない様に石の上を下る。



光石への分岐。

此処から光石に下る道は現在どんな具合なんだろう?



アオザレの向こうに天狗塚の尖りが見えてきた。



何処へ行くのか家内の後を追う。

振り返ると三嶺の頂上には登山者が増えていた。



と言っても今日の登山者は非常に少ない。



気になっていた西のピークを覗きに行く。

讃岐富士さんのレポートに良く出てくる1806mのピークが真下に見える。

この辺から讃岐富士さん達は登ってくるのだろうか?



その内家内は西熊へ縦走路を下り始めた。

とっとことっとこ下って仕舞う。

時間が早いので西熊まで行きたいという。

しかしながら今日の私は調子が悪く既に足にかなり疲れが来ている。

不満そうな家内にお願いしてコルで腰を下ろす。



コメツツジに埋もれて昼食。

ポカポカ天気の筈だが意外と風が冷たい。

食後の温かい珈琲が美味しい季節となった。



食後また三嶺に登り返す。

此処から見た三嶺は三つのピークが良く解る。



頂上の登山者が白髪への急坂を下るのが見える。

かなり苦労している様だ。

目の前に塔の丸と丸笹山。



頂上に帰ってくると男性2名のみ。

頂上にいると寒いので直ぐ下山する。



矢筈山系を見ながら池の周りを散策。



此処から見た三嶺もまた違った感じ。



避難小屋裏のピークから見た三嶺。



12時6分分岐から降りる。



晴れてきて太郎、次郎の雄姿がばっちり。

もうすぐ雪で白く化粧するのかな。



ダケモミの丘12時54分。



景色を楽しみながらゆっくりと下山。



いつも気になるサンゴの様なのはいったい何だろうか・?

こもれびさんからクマノミズキの花序の枝ではないかと教えていただきました。

実が熟す時に赤くなり、鳥たちに目立ちやすくするとか。



これはリョウブかな?ナツツバキかな?



静かな庭園の様な雰囲気を楽しみながら下る。





1時42分登山口着。





この淡い黄葉の木は何かな?



ウリハダカエデの黄葉とウリの様な木肌



ウリハダカエデの紅葉は素晴らしい。



枝ごと落葉するこの木は?

トチノキかな?



カラマツが陽を美手輝いている。



谷向こうの紅葉も素晴らしい。



カラマツを下から見る。



少し車が増えた駐車場に2時27分着。

シロが出迎えてくれた。

あんパン二個ぺろりとして満足のシロ君。

また見の越経由で自宅へは5時前に到着。

霧氷は期待はずれだったが静かな三嶺を堪能することが出来た。