夏の里山 三嶺 西熊山      2015/06/06
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 夏から冬に逆戻り 三嶺~西熊山 -

昨日の大川原高原は寒かった。

昼から降り始めた雨が夜半過ぎまで降り続いていた。

足場が悪いのなら剣山にでも行こうかと思っていた。

しかし、天気予報を見ると10時位からは快晴となるとの事。

気温も昨日に比べて高くなるので体調に気をつけるようにと言っている。

それならば久しぶりに三嶺にでも行こうか。

うまく行けば雲海も見えるかもしれない。



国道438号線の舗装工事も終わっていた。

スムーズに走って7時30分名頃の駐車場着。

既に3台ほど車が停まっているが土曜日としては少ないなあ。

看板では避難小屋まで3時間

きれいな看板だが、肝心の三嶺頂上までの時間が抜けている。



トイレなど準備を済まして7時54分出発。

なんか寒いと思ったら5度しか無い。(
修正後10度)

6月としてはとっても低い。

その内、太陽が出てくれば気温も上がるだろう。



かなり傷んだ急階段を登っていく。

何時もなら此処でもう汗ビッショリになるのだが、今日は冷たい風に冷やされて汗が出てこない。

ブナやミズナラそしてダケカンバの新緑が美しい。



ジャケットを脱ぐこともなく林道に着く。

8時30分。

林道で水休憩していると若い男性があっという間に追い抜いて行った。

私達も後を追う。



雲ガ流れて時々青空が見えるようになるが気温は下がって2度しか無い。(
修正後7度)



登山道に赤い実がたくさん落ちている。

ミヤマザクラの実のようだ。

見ノ越にも沢山咲いていたが此処にも綺麗に咲いていたんだなあと思う。

見上げても高すぎて実が成っているのは見えない。



綺麗なダケモミが現れる。

益々寒くなり気温は1度。(
修正後6度)

冷たい風が吹き付けるので体感温度はもっと低い。

まるで冬みたい。



ミズナラやカエデなどの大木も多くなり緑が綺麗だ。



傾斜がきつくなるとギンリョウソウが今年もたくさん咲いている。



マイヅルソウはまだ蕾も出ていない。

鹿避けネットが出てくるとダケモミの丘はもうすぐ。



ダケモミの丘到着 9時26分

出発から1時間32分。

看板のコースタイムが1時間40分なのでまあまあかな。

鹿ネットを被せたばかりの木が切り倒されていた。



鹿害などで枯れた木を伐採しているのかな。

それにしても凄い大木を伐採している。



益々寒くなって0度近くになってきた。(
修正後5度)



寒くて水を飲む気もしない。

標高1600mの岩で何時も休憩するのだが、休まずにそのまま登っていく。



カニコウモリが今年も群生していてまるで畑のようだ。

もうそろそろ気温が上がってもいい頃なのに相変わらず0度のまま。(
修正後5度)



たぬきのカンザシのマユミの木は沢山の蕾が出来ていた。



大岩の手前の岩に座って休憩。

風が吹かない所では寒くなくて冷たいお茶が美味しい。

気合を入れて岩場に向かう。



岩場を過ぎて振り返ると剣山は厚い雲の中。



ザレ場に来るとガスが上がってきた。

ザレ場も規模が大きくなっているように思える。

踏んだザレ石がバラバラと落ちていく。

躓いて転んだりしたら大変なので気をつけて登っていく。

今年の春に崩落した場所は、下側と上側に踏み跡があるが下側の踏み跡に従っていく。

登山道に復帰する所が滑るのでちょっと慎重に登る。



雲が流れるときれいな山並みが一瞬覗く。



鹿避けネットは皆下ろされている。

遠くを見ても全部ネットが下がっている。

新芽が出るこの季節に何故ネットを下げているのか不明。



ツマトリソウが一輪だけ咲いていた。



テキサスゲートの先も道は以前より傷んでいる。

山頂池到着。

10時31分。

出発から2時間37分。

去年は2時間40分なので体調が大分回復したようで嬉しい。



すぐに山頂に向かうが山頂付近はガスの中。



振り返っても池の向こうには何も見えない。

天気予報では今頃は快晴の筈だったのに。

残念だ。



コメツツジが咲き始めている。

蕾が沢山あるので今年は楽しみだ。



大勢の若い人たちの高知弁が聞こえる山頂に到着。

10時44分。



植生回復シートを貼ってから随分となるが少し緑が復活してきている。



天狗塚方向も矢筈山方向も白髪山方向も全てガスの中。

何も見えない。



天気予報を信じてガスの晴れるのを待つ。

周りのコメツツジには小さな花がちょっとばかし咲き始めている。

今朝見ノ越からやってきたという男性が若い男性と話をしている。

朝、見ノ越を出てこの時間に三嶺に到着しているとは凄い人だ。

(後で趣味山さんだとわかりました。お話をしたかったのですが残念です。)



相変わらず風が強く寒いのでジッとしていられない。

家内がそこら辺を散歩してこようと言って下っていく。

西熊山には行かないよと言って私もついていく。

10時55分

小さなマイヅルソウが沢山咲いている。



今は邪魔者でしか無く成っている変な階段を気をつけて下って行く。

崩壊地の先もガスの中。



ピークまで行くが家内は足を止めない。

テキサスゲートも越えていく。

此処もネットが下ろされている。



西熊山には行かない約束だったのに家内はどんどん下って行く。

こうなったらもう止められない。

私もついていくが、冷たい風が吹き付けて気分が乗らない。

せっかくのゴールデンコースも何も見えない。



一瞬ガスが晴れて落合部落が綺麗に見えた。

振り返るとまた新しい崩壊が起きている。



ガスが晴れて前方にピークが見えてきたが西熊山は更にその先。

ちょっとしたピークを何回か越えていく。

帰りはまたこの坂を登らないといけないと思うと足が重い。

風は益々強く気温は相変わらず0度(修正後5度)

顔に吹き付ける風が痛く感じる。

まるで冬山のよう。



イヤになるほど下ってからダラダラとした坂を登りつめると西熊山。



12時19分 到着。

何時もなら1時間で来るのに今日は1時間24分も掛かった。



お亀避難小屋や光石方向を眺めながら昼食。

ガスは晴れそうで中々晴れない。



食後もスッキリと晴れない。

三嶺に引き返す。



単独の女性と男性がやってきた。

私達と同じく西熊山へのピストンらしい。



矢筈山系が綺麗に見え出した。



振り返ると西熊山もくっきり。

やってきた男性からホームページ見ていますよとお声がけいただく。

中津峰山に何時も登っておられる男性で、今朝見ノ越から縦走してきて今晩はオカメ避難小屋に泊まるそうだ。

明日は天狗塚から久保に降りてバスで見ノ越まで帰るとか。

凄いなあ。



鞍部から急な登りを繰り返していく。



目の前に三嶺の頂上が近づいてくるが山頂部のガスはスッキリとはしない。



また三嶺の頂上に登っていく。



三嶺頂上着 13時52分

頂上には、今夜白髪避難小屋に泊まるという男性と、高知から来た若い人達そして名頃から登ってきた団体と賑やかだ。

今帰ってきた西熊山方向を見るがまたガスが巻いてきている。

西熊山までピストンしてきた女性が帰ってきた。

高知の方で、今朝はいやしの温泉郷から登ってきたそうだ。

お先にと先に下っていった。



14時2分下山開始。

やはり頂上池の向こうに剣山、次郎笈の姿は見えない。



いつの間にか風が弱くなって気温も上がってきた。

(
修正後13度)



今日は意外と疲れていない。

気持ち良く下って行く。



崩壊地やザレ場は慎重に下って行く。



石立山は綺麗に見えている。

塔の丸や丸笹山はくっきりと見えているが剣山、次郎笈はまだガスが覆っている。



ダケモミの丘あたりでまた寒くなってきた。

(
修正後8度)

今日は変な天気だなあ。



天気が良くなり緑が綺麗だ。



伐られたダケモミの年輪を数える。

直径20センチ位の細いので30年位。



40センチ位で70年位かな。



後は一生懸命降りて16時32分駐車場着。

帰りにいつもの大桜温泉でほっこり。

今日も貸しきりだった。

気持ちが良いが、運営できているのか心配。

今日は西熊山まで行くことが出来た。

昨年末、倒れてから体調を崩して情けない歩きしか出来なかったが、去年並みには体力も戻ってきたようだ。

これなら今年もアルプスに行くことが出来るかもしれない。

体調に注意しながら準備を進めていきたい。

趣味山さんのブログと比較して温度の記載がずいぶんと違うことに気が付きました。

家の信頼の置ける温度計等と比べると5度ほど低く表示されていようです。

登山に使用している温度計はEMPEXで安価な割には評判が良いものです。

-50度まで計測出来て割と精度が高いとされているものですが、狂っているようです。

2個持っていますが表示温度はほぼ同じです。

2個とも同じように狂ったのかなあ。


ちなみに、pro trekは手から外しておいても3度くらい高く表示します。



部屋の温度23度が18度に計測されています。

デジタル温度計は少し後で撮影したので24度になっています。




冷蔵庫に入れて計測しました。

左の温度計では6度がEMPEXでは2個とも0度に計測されています。

冷蔵庫は-5度に設定しています。


置き時計のデジタル温度計とも比較しましたが同様でした。

精度の良い温度計を購入する必要がありそうです。

私は山での気温変化にかなり神経質です。

低温、高温での体調管理はもちろんですが、急激な温度変化は前線の通過などの天候急変の予兆と注意しています。

出発前に「山の天気」で時間ごとの頂上付近や上空の気温と風速及び風の方向を確認しています。

気温が予報と異なり急変した時は、天気も急変するのではないかと注意しています。





総歩行距離 14.5㌔

累計標高差 ±1,465m


里山倶楽部四国編 

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