秋の里山 明神山 蒲生田岬 2020年11月26日  
里山倶楽部四国編 

- 強風の 明神山 蒲生田岬 ―

椿公民館で、歴史講座の講演の後、蒲生田岬に行こうと車を走らせる。

夕日に染まる灯台を撮影することが出来るかもしれない。

少し引き返してから左折して走るとなにかオカシイ。

何時の間にか山道となり伊座利へと向かっている。

道を間違えた。

公民館から直ぐに左へと進まなければならなかったのだ。

引き返そうかと思ったが、そのまま進み明神山の峯神社を目指す。

予想以上に狭い道だ。

途中で車に出会えば、すれ違いはほぼ困難だ。

アサギマダラのマーキング場を過ぎて、幸い対向することもなく駐車場着。




急な階段を登り<明神山山頂442mに到着。



山頂を通過して直ぐに峯神社に到着。

峯神社には久しぶりにやって来た。

コノハナサクヤヒメを祀ってある。



ソフトクリームを食べている豚の狛犬が出迎えてくれた。

由来を描いた石版が有るが読み取れない。



眼下には伊座利の美しい海岸線が見える。



北側には橘湾と四国電力の発電所



西続く山並み、剣山も見ることができるそうだ。



北側のパノラマ画面

十分に眺望を楽しむが、風が強くドローンの撮影には限界だ。

一旦、椿町に引き返し蒲生田岬を目指す。

蒲生田岬は四国で一番早く朝日が登る場所。

つまり、四国の東端になる。



立派な国登録文化財の八幡神社が有る。

八幡神社常夜灯 安政3年建立が有り、一対の常夜灯の台石に、安政南海地震の様子が記されている。


蒲生田岬へは10キロの標識。



クネクネ道を走ると駐車場に着く。

夕方なのに車が数台停まっている。

若い人たちのデートスポットのようだ。



私は、「がもうだ岬」と呼んでいたが、最近は「かもだ岬」と呼ぶらしい。



波の詩(うた)」(平成22年設置)。



すぐ沖に伊島が見えている。



ハマアザミの花が咲いている。

このアザミの根は浜ごぼうと呼ばれて食べることができるそうだ。



海上交通の安全を守る波切不動明王とお地蔵さん



灯台に向かって海岸道を行く。

目の前に灯台がそびえている。



風が強いせいか、打ち寄せる波が大きい。



この蒲生田岬が北端で高知の海岸まで咲くシオギクが満開



急な階段を丁度150段登ると、灯台に着く。

蒲生田岬灯台は、大正13(1924)年に点灯。

岩礁が多く、潮流の早い紀伊水道において、海上交通の安全を守るため、重要な役割を担っている。



此の灯台の特徴は、東側に大きな四角い窓のような投光器が付いていること。

此の窓から眼下のシリカ碆と呼ばれる岩礁を照らすらしい。

昔、大きなタンカーが座礁したことを思い出す。

夕日が沈もうとしている。

ご夫婦が居て、旦那さんは灯台の階段上まで行ったが、風が強いため壁面にへばり付いている。



海の向こう6km先にササユリで有名な伊島が有る。

蒲生田岬灯台と和歌山県の紀伊日ノ御埼灯台を結んだラインまでが瀬戸内海



西日を浴びた眼下の海をドローンで撮影。

ドローンのスマホモニターのキャプチャー画面

岬の東側は急角度で切り取られているように見える。

なにかの断層だろうか。



海側、海水面上80mからのパノラマ画像



少し角度を変えて撮影。



ノーマル撮影

浜の向こうの岬は、カダチノ鼻

その向こうには古墳のある舞子島のマツガシノ鼻

二匹のオームだとか。



赤茶けた岩はこの蒲生田岬の特徴のようだ。

砂岩や泥岩に鉄分を含んでいるのだろうか。



風が強くてドローンが揺れるが、何とか踏ん張ってくれて撮影。

ブルーの海とさざ波が立つ岩礁が美しい。



美しさに見惚れる。



段々夕日が沈んできた。



夕日が柔らかい光で岩礁を照らす。



蒲生田岬に沈む夕日を、海側から撮影。

普通では撮影できない画角から撮影できるのもドローンの魅力だ。



更に日が沈んできた。



少し角度を変えて、蒲生田岬を撮影。

強風アラームが出たが、Mavic Air2は頑張って帰還してくれた。

ただ、岩の台に着陸させようとしたら、着陸寸前で飛ばされて岩から落ちた。

壊れたかなと思ったが、プロペラを締め直すと正常に飛んだ。

着陸時はペラの回転が下がって揚力が減衰しているので強風に飛ばされる。

今後気をつけなければ。

今日は講演のついでに、長く気になっていた蒲生田岬を訪問し雄大な景色を堪能することが出来た。

これで一つ思い残すことが少なくなった。


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