星谷から中津峰山    2016.04.02
ホームページ

- 一気に桜が咲き誇る星谷から中津峰山 -

昨日は一日中雨だった。

今日は反対に一日中晴れの予報。

開花した桜が一斉に花開くことだろう。

例年より少し早いが生名谷川の桜を見てから中津峰山に登ってみよう。

夕べ風邪を引いたのかちょっと咳き込んだことがあったので風邪薬を飲んで出発。



生名谷川の桜は8部咲きくらい。





青空が広がり桜のピンクがひときわ美しい。



最近、徳島でも河津桜や蜂須賀桜などのピンクの濃い桜が多く植えられている。

しかし、桜はこの淡いピンクの艶やかさが似合う。



長い土手の桜並木を十分に堪能する。



世話人の男性にお聞きするとこの休憩所だけでも五百万円かかったそうだ。

会費や寄付金で賄っているらしいが住民の方々の熱意を感じる。

男性と色々とお話ししていると星の岩屋の不動像を彫ったのはこの男性らしい。

バスの運転手を辞めた15年ほど前に彫ったとか。



桜を堪能した後星谷運動公園に車を止めて出発。

9時丁度。

正面に稼勢山がクッキリと見える。



「よのみ」(エノキ)はまだ新芽が出ていない。



四国の道を登って行く。



タンポポが沢山咲いているが皆ニホンタンポポのようだ。

此所でもセイヨウタンポポは進入していない。



去年は真っ白に咲いていたスモモが今年は全く咲いていない。

もう散ってしまったのか?これから咲くのか解らない。



枝垂れ桜はまだ5部咲きくらいだが満開近くに咲いている樹もある。



何時も仲の良い観音様とお大師様。



ムサシアブミがニョキニョキ。

中津峰山は金谷側でも星谷側でもムサシアブミが非常に多い。

右のテカテカしている草は何だろうか。

何時も気になっているが夏になると解らなくなってしまう。



観音様をお参りしながら四国の道を登って行く。



不動像の磨崖仏がある不動の滝に向かう。



裏から見れば裏見の滝。



観音様にお参りしてから先ほどの男性が彫ったと言う不動像をお参りに行く。



定ヶ窟と言われる所に少し上がると岩の天井に彫られた不動像がある。

上を向いて不動像を彫るのは大変な苦労が必要だったと思う。



その下に石盤に刻まれた不動像がある。

先ほどお会いした叔父さんはどちらの像を彫られたのでしょうね。

モミジの小さな若葉が初々しくて春の到来を感じさせてくれる。



此所からは四国の道特有の疑似木の階段が続く。

風邪の所為か花粉症なのか鼻水が出て息がしにくい。

何時もより階段道が長く感じる。



仏石のトンネルの上のベンチで休憩。



ウラジロとコシダはよく似ていて葉の裏も同じように白い。

ウラジロの新芽は二枚の葉の間からニョキッと毛無じゃらの新芽が立ち上がる。

コシダは二手に分かれた羽根のような葉っぱの間から芽がでて,さらに二股に分かれる。

まるで昆虫か宇宙人のの触角の様に見える。



鼻水がズルズル出て口で息をするのでハーハーゼイゼイと苦しい。

大岩のゲートを過ぎると傾斜が緩くなり三角点に着き一休み。



フモトスミレが咲き始めている。



体調の悪い時はこの長い階段が応える。

クロモジの花が沢山咲いていて撮影休憩しながら登る。

車道に出る所のベンチでまた休憩しているともう4人組の男性が下っていった。

何時もは殆ど出会う人の居ない星谷道だが桜のシーズンは登山者が増える。



此所でもシハイスミレが咲き乱れている。

今年は何処の山でもシハイスミレが当たり年のようだ。

中津峰山頂上に着く。

11時28分。

星谷の運動公園から2時間半足らずで着いた。

体調の悪い割には何時も通りのタイム。



曇っているが阿南の町や橘の火力発電所などはクッキリと見える。



頂上には男性が一人。

高丸山や雲早山の頂上は雲に隠れている。



頂上は気温は17度位と高いのに冷たい風が吹いて汗をかいた体が一気に冷える。

ジャケットを着て森林公園方向に下る。

センボンヤリやスミレはまだ咲いていない。

森林公園のコブシは満開らしく真っ白に見えている。



ヤブツバキはまだまだ元気に咲いていて大きな実が沢山出来ている。

昔、この実を割って種を出して小さな穴を開けて中身を穿り出して椿笛を作った。

ツバキ笛の作り方

椿笛の思い出

私は50年ほど前に無くなった父に教えられてこの笛を作ったが、ツバキの葉で草笛も作った。

父は草笛で色々な曲を吹いた。

私ベーと鳴るだけで曲は吹けなかった。



東屋に行くとコブシが咲き始めていた。

東屋の下にはコブシの群生地があるが、もう少しすると満開の見事なコブシの花を見ることが出来るだろう。



シロモジはまだ蕾。



キブシは満開。

出たばかりのフキノトウがまだ残っている。

この辺は寒いのかな?



一杯咲いているクロモジとまだ蕾のシロモジ



またパラグライダーの練習広場まで帰って山の神様にお参りして昼食。

今日はちょっと低カロリーのシラス弁当。

ちょっと暖めれば、もっと美味しいのだけれど



また参拝路を下りていると二人の男性が登ってきた。

なんと先日眉山の最高点ピークでお会いした転勤族の課長さんと部下の方だった。

徳島に転勤して里山歩きを楽しんでおられるようだ。



仏石まで来ると桜はチラホラ。



林道を行くと今日は車が多い。

勝浦の町が見える所で一休憩。

雲が厚くなってきた。



リョウブの若葉は透明感があっていかにも幼く見えて大好きだ。



コナラの花と若葉そしてサルトリイバラの花



リョウブの若葉に似ているけど木の幹が違う。



この可愛い新芽も何の樹か解らない。

お祭りの時に使う鈴によく似ている。

樹木について教えてくれる先生が欲しい。



この若葉は何かと思ったら樹に巻き付いているアケビの若葉だった。



此所は標高が少し高いので桜は咲き始めたばかり。

シャガの花は蕾が沢山あり咲き始めていた。



コナラの花が満開。

コナラは新葉の展開とともに花を咲かせる。

雄花序は長さ6~9cm、長く垂れ下がった尾状


斜面にはクサイチゴが一面に咲いている。

もう少しすると赤い実が一杯なることだろう。



咲き始めた桜とまだ蕾の八重桜。



黒い幹から少し咲いている桜の花はとても可愛くて魅力的。



この若葉はノリウツギかな。

ノリウツギは東北や北海道では「サビタ」と呼ばれて枯れた花は落ちずに残る。

あるアイヌの若者が美しい娘に恋をした。
恋心を打ち明けられた娘は「このサビタの花が散るときがきたら」と返事した。
若者は燃える思いで待ち焦がれた。
しかし、花は枯れ果てても落ちず残ったままだった。そして恋は実らなかった。
「サビタ」の装飾花は綺麗で目立つが実を結ばない、そして冬になってもドライフラワーになって枯れずに残る。
それと知らずに待ち続けた若者。何とも悲しい酷な結末である。
 




ナガバノモミジイチゴやキンポウゲの花が咲き乱れている。



タツナミソウやキランソウも。



此所でもムサシアブミが沢山咲いている。

セントウソウに似た花も。



灰焼谷川の紅白桜は8部咲き。

明日には満開になるだろう。



?の白い花とニホンタンポポ



ジロボウエンゴサクとクサノオウも沢山咲いている。



枝垂れ桜とアケビの花



枝垂れ桜などを楽しみながら下りていく。



イヌビワにも新芽が出ていた。

小さな梅の実が沢山出来ている。

今年も美味しい梅干しが出来るかな。



解らない木の新芽とモンシロチョウ。



冬鳥のジョウビタキがまだ留まって木の芽をついばんでいる。

帰りに大宮八幡宮に寄る。



まずは隣にある神宮寺の桜を楽しむ。



鎌倉時代に岩松時兼の居城だった岩松城の跡がある。

勝浦には森城とか星谷城とか沢山のお城があったようだ。



隣の大宮八幡宮に行く。

立派な随神門がある。

振り返ると桜が見事だ。



左は豊磐窓命(とよいわまどのみこと)

右は櫛磐窓命(くしいわまどのみこと)

悪霊の侵入を防ぐ門番の神々だ。



大宮八幡宮では、祭りの時には勝浦座による人形浄瑠璃や三番叟が奉納されている。

山車も見事だそうだ。



脇社には武内神社

武内宿禰を祀った神社だと思うが何故こんな所に?



武内宿禰はヤマトタケルノミコトの幼名だという説もあるし、その古陵は眉山にあるという説もある。

隣には火難水難守護の秋葉神社も祀られている。



お参りした後、境内を下っていく。



味のある杉の古木があり、星谷集会場からは焼き鳥を焼く良い匂いが漂って居る。

すでに宴会の用意が調っており、今宵は夜桜で盛り上がるようだ。



桜参道を下りると家族連れが石段を登ってくる。

集会場へ向かうのかな。



帰りに 飯谷小学校の前を通ると桜が満開。

この小学校も今年休校となった。

このように小学校が次々と休校になると益々少子化が進むのではと思う。

少子化のために休校や廃校となりそれが益々少子化の原因となる。

悲しい連鎖だ。



醍醐寺の桜も見事に満開。

しかし例年開かれている桜祭りが今年は行われていない。

今日は満開寸前の桜を十分に楽しむことが出来た。

これから一週間徳島の至る所で桜が満開になる事だろう。






早歩行距離 13.8㎞

累計標高差 ±1,140m

行動時間 7時間






ホームページにも是非お立ち寄りください