夏の里山 中津峰山    2016.06.06
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- 中津峰山 エゴノキが満開 -

土日と所用があり山に行く事が出来なかった。

今日は曇りの予報だが中津峰でも歩いてこよう。

もしかしたらエゴノキの花が咲いているかもしれない。



金谷の駐車場に来ると登山者の車は一台も停まっていない。

この時期は登山者が少ないのかな?

何時ものように集会場から登って行く。

7時39分。



足下の落ち葉が濡れていてよく滑る上に、濡れたシダの葉が覆い被さっていてビショビショになる。



今日はスタートから体が重い。

脹ら脛は痛くないのだが息が切れる。

夕べは10時半には寝たのだけれど。

今頃花粉症なのかクシャミと鼻水が止まらない。

ハッハッ スウスウとマラソンの時のように呼吸すれば少しは楽だ。

気温と湿度が高く竹林の辺りまで来ると汗びっしょり。



ヤマモモの大木の回りには小さな実が沢山落ちている。

見上げると沢山付いている実はまだ青い。



やれやれベンチで休憩。

タオルを絞ると拭いた汗がボトボト落ちる。

空は変な雲で一面に覆われている。



何時もなら30分も歩くと体調が戻るのだが、今日は何時までたってもハーハーゼイゼイが止まらない。

こんな事ではアルプスに行けないのではと思う。

ヤマツツジが咲いている。

オンツツジに比べて花は小さくて花数も少ないが、濃くなった緑の葉とのコントラストが美しい。



ヤブムラサキも沢山咲き始めている。

今年も綺麗なブルーの実が沢山出来る事だろう。



ミズキはまだ蕾のようだ。

ちょっと花の咲くのが遅いような気がするが..

T川さんから、葉が対生なのでクマノミズキではとお教え戴きました。

木が大きいのでミズキだと思い込んでいました。



拡大すると確かに葉が対生しています。

クマノミズキのようなので花が咲くのは今月末位になるようです。


いやしの道上の登山口のあじさいが咲き始めている。



気温は18度位だが湿度が高い。

こんな所にオモトの蕾が。



コガクウツギは装飾花が落ちて少なくなり両生花だけが残っている。



チャボホトトギスの葉が沢山出ている。

今年も黄色い花を沢山咲かせてくれる事だろう。

風の広場へ向かわずに直登路を登る。

調子の悪い時はこの少しの坂がきつく感じられる。



足下に白い花弁が落ちている。

見上げるとエゴノキが満開。

中津峰山のエゴノキは高い所に咲いているので、見上げるのも写真を写すのも大変。



シロモジとクロモジの間をエンヤコラと登って天津神社に着く。



中津峰山山頂着。

10時5分。

登山口から1時間28分。

やはり調子が悪い時は時間が掛かっている。

一生懸命登ったのになあ。

今日も高丸山から旭ノ丸への山並みがはっきりと見えている。



誰もいない東屋で少し休憩。

汗をかいた体が冷えて日陰では寒い位に感じる。

マユミに沢山の花が咲いていた。



イボタノキの花が咲き始めている。

オカタツナミソウは花の盛りであちこちに咲いている。



赤い実?の木は何だろうか。

アカリプタさんにアオダモの翼果だと教えて戴きました。

今年は中津峰山でも沢山アオダモの花が咲きましたが、この赤い翼果があまり見受けられません。

調べてみると、アオダモには雄花の咲く株と両生花の咲く株があるそうです。

両生花すなわち雌しべのある株にしかこの赤い翼果は出来ないようです。

アオダモは5年に一度花が沢山咲くそうだが、この赤い翼果も次には5年後にしか見る事が出来ないかも?



今年沢山咲いていたアオダモですが、良く葉を見ると鋸歯が無くマルバアオダモのようです。

そう言えば徳島では殆どがマルバアオダモだと聞いた事があります。

今までの記載が間違っていたとしたら御免なさい。



ガマズミがまだ咲いている?

ヤマハゼが多いので近づかないように山を下る。

ホトトギスが「トウキョウトッキョキョカキョク」としきりに鳴いている。

夏が来た事が感じられる。



シロモジに可愛い実が出来ている。

もう少しすれば白く熟れる事だろう。

ネジキの花が咲き始めていた。



シャクナゲ園に下って行く。



こんなに沢山エゴノキがあったのかと驚くくらい車道脇にエゴノキの花が目立つ。



サワギクが沢山咲いている。

ナルトサワギクは嫌われ者だが、サワギクは可愛くて皆に好かれている。



オタカラコウの葉が益々畑のようになってきている。

スイカズラの花は黄色に変わってきている。



カワトンボが成熟して銀色になっている。

またホトトギスが鳴き始めたが「テッペンハゲタカ」と聞こえる。



カエデの様な実が出来ている木は葉が対生でチドリノキかなと思うが葉が異なっている。

これもアカリプタさんからアオダモだと教えて戴きました。

まだ淡い色の翼果も此から真っ赤になるのでしょうか。

葉もよく見ると奇数羽状複葉になっているようです。



何時もジンジソウが咲く沢の横の崖下にはユキノシタが咲いていた。



イボタノキの花が沢山咲いているが標高の低い所ではもう花期は終盤。



羽が茶色だがスジクロシロチョウだろうか。

ヘビイチゴの実が沢山なっている。

毒は無いそうだが美味しくもないようだ。



?の木

葉がテカテカとしていて鋸歯がなく3行脈が目立つのはクスノキ科の特徴。

これもアカリプタさんからヤブニッケイだと教えて戴きました。

シロダモの葉に似ていると思ったのですが、蕾が特徴的です。

ヤブニッケイは本年枝の葉腋から、長柄のある散形花序を出すようです。

シロダモもヤブニッケイもクスノキ科の植物でよく似ています。

葉の付き方は、いずれも互生ですが、シロダモは枝先に集まって付く点が異なるようです。

またシロダモは葉の裏が白いそうです。



登山口に帰ってきた。

先日、黄色い花が咲いていた柿の木は可愛い実が出来ていた。



蜜柑も栗も小さい実が出来はじめている。



駐車場に帰ってくると数台車が停まっていた。

やはり蒸し暑くて天気がスッキリとしないこんな日は登山者が少ないようだ。

今日は体長が十分でなかった。

此からこのような日が多くなるかもしれない。

無理をせずに体調を整えて山歩きを楽しみたいと思う。

それにしても取り立てて特徴の無い里山でも、歩く度に新しい発見がある事に驚く。

何時までも里山歩きを楽しむ事が出来れば良いなあと思う。





総歩行距離 10.5㎞

累計標高差 ±913m

行動時間 5時間23分

何時も気になっていた、やかん峠手前のピンクの石の欠片を持って帰りました。

この辺りは三派川帯の泥質片岩(弱変成相)に三波川変成岩類の珪質片岩(弱変成相チャート)が入り込んでいます。

この赤い岩は簡単に傷が付くのでチャートではないようです。

ピンクになる何かを含んだ泥質片岩でしょうか?



中津峰山 やかん峠手前の登山道に露出した岩盤の欠片



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