夏の里山 中津峰山    2016.06.27
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- 中津峰山 クマノミズキが満開 -


最近山歩きが出来ていない。

昨日は山犬嶽だったが、ボランティアでスタッフをしていたので、ほんの少ししか歩いていない。

天気予報では午後から雨。

今日も短時間で登ることの出来る中津峰山に行くことにする。

園瀬川河畔では若い人達が大勢マラソンの練習をしていた。

早朝から練習してから仕事に行くのだろうか。



7時過ぎに駐車場に付くと軽トラが一台止まっているだけ。

金谷川河畔にはネムノキが咲き始めている。



イヌマキに実が出来はじめている。

もう少しするとあのユニークな実になるのかな。

コマツナギが咲き始めている。

茎も根も丈夫で、馬(駒)を繋げるほどなのでコマツナギと呼ばれるらしい。

でもこんなナヨッとした細い枝に馬を繋げることが出来るのか?と疑問だった。

馬が好きな草なので「コマツナギ」の近くにつなげば馬が喜ぶ事が名前の由来だと聞いて納得。

大川原高原で見た外来種のトウコマツナギに比べて色が清楚で美しい。



ヤブガラシが至る所に蔓延っている。

ヤブガラシは別名ビンボウカズラ(貧乏葛)と呼ばれる。

ヤブガラシが蔓延っている家は庭の手入れが出来ないほど貧乏だとか、ヤブガラシが蔓延ると貧乏になるとか言われている。

ヤブランも咲き始めている。



栗の実が出来はじめている。

まだ両性花序の雄花部分の花穂が残っている。

ミカンはかなり大きくなった。



7時22分 何時もの金山神社から登り始める。

登山道にはヤマモモの実が一杯落ちている。

もう食べ頃が過ぎてしまったのかな?



シダが深くなって風も無く暑い。

早くも汗がしたたり落ちる。

樹間から見える中津峰は青空で雲一つ無い。



やかん峠を過ぎて、渓流コースの分岐にあるヤマモモの大木の下には実が一杯落ちている。



見上げるとヤマモモの実が鈴なり。

しかし、手の届く範囲に実は無く、喉の渇きを癒やすことは出来ない。

やれやれベンチで一休み。



今日も暑くなりそうだ。



中津峰山頂に少し雲が湧き始めている。

オオバノトンボソウ?はまだ蕾。



花の終わったランや蕾のランもあるが名前はわからない。

もう男性が下山してきた。

6時10分過ぎから出発して、一風新道経由で登ってきたらしいが随分と速いペースだ。



マルミノヤマゴボウはまだ蕾。

上の駐車場のクマノミズキは花の盛り。



いやしの道登り口のベンチでまた休憩。

8時34分。

また水をゴクゴクと飲む。

凍らせてきた水が丁度溶け始めて冷たくて美味しい。



ヤブムラサキが咲き始めている。

大きな声がして自転車の集団がやってきた。



出会いベンチから直登路を行くとチャボホトトギスの葉が沢山出ている。



白い花が咲き始めているのはネズミモチかな?

ネズミモチの樹皮は、若枝では灰白褐色で表面はなめらか。

次第に皮目と割れ目が出て褐色を帯びる。成木では灰褐色となり、小さな割れ目が多数入る。

この樹は若いので樹皮は滑らか。



オオバノトンボソウがあちこちで咲き始めている。

鹿は少なくなった感じがするがリョウブが丸裸になっている。



中津峰山はヒノキやスギの植林が多いが、樹下にはクロモジやシロモジそしてコガクウツギなどの緑の木が多い。

昨日行った山犬嶽のスギの植林地帯は、ニリンソウ等の草木が僅かに生えているだけ。

枝打ちしたスギの葉が積もっているが腐葉土は1㎝も無い。



山犬嶽のスギの植林地帯

今までなんとも思っていなかったが、中津峰山の植生は豊かだと今更ながら感じる。



よく見ると如意輪寺側の植林地帯は山犬嶽と同じで緑が見受けられない。

稜線や其の右側の斜面は緑が豊か。



頂上部も緑豊か。



9時43分 中津峰山頂上着。

今日も2時間20分ほど掛かった。

去年の秋には、2時間丁度位で登ることが出来ていたのだけれど。

あまり休まずに一生懸命登ったのだけれどなあ。

此からは、このタイムが私の標準タイムとなるのかな。



雲が多くなってきた。

天気が下り坂になってきたようだ。

山頂のヤマツツジはまだ元気に咲いていた。



頂上には誰もいない。東屋で休憩。

阿南方向も霞んでいる。

冷たい風が吹いて気持ちが良い。



マルバアオダモの実が焦げ茶色になってきている。



シロモジの実が大きくなってきた。

もうすぐ白くなって弾けるだろう。



貧弱に見える小さな花もコナスビだろうか?



ヤマハゼに沢山実が出来ている。

ミヤマウズラの葉が沢山出ている。



家内の声で足下を見るとオレンジの蛇を踏みそうになっていた。

ジッとしていて逃げない。

怒っているのかと思ったが、この蛇は大人しいジムグリの幼蛇。

写真では再現できていないが鮮やかなオレンジ色が良く目立つ。

ペットに人気があるそうだ。

暗い林床にサワハコベの小さい花が可愛い。



オタカラコウの葉が大きくなって登山道を覆って歩きにくい。



アジサイが丁度見頃。

ヤブムラサキの花も多い。



車道ではクマノミズキの花が満開。

こんなに沢山のクマノミズキがあったのかと驚くほど咲いている。



沢横ではユキノシタが咲いていて、ツリバナが実になっている。



クマノミズキの葉が対生なのがよく解る。



車道を下りていくと、いつも樹木の名前を教えて戴いているT川さんが登山の準備をしている。

足の指を怪我してリハビリ登山だそうだ。

登山口のニワトコの木を教えて戴いた。

ニワトコの葉は対生。奇数羽状複葉で長さ8~30cm。

樹皮は黒灰色。厚いコルク質があり、深くひび割れる。

樹皮は縦の皺がある。

4~5月に白い花が咲いて、6~8月に赤い実が成る。

この樹は花が咲かなかったのだろうか?

暫くお話をしてお別れする。



サワオトギリがもう咲き始めている。



ネジバナやミヤコグサが咲いている。



帰りによく見ると手の届くところにヤマモモの実が沢山ある。

実が小粒なので味はどうだろうか。

幾つか戴くがちょっと酸味があるがとても甘くて美味しい。



12時過ぎに帰ってくると車が増えていた。

帰ってシャワーを浴びてビールを飲んで一眠り。

目が覚めると雨が降り出していた。

週末には7月になる。

梅雨明けのアルプス行きが近くなった。

今年は何処へ行こうか。

早く決めなければ。







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