秋の里山 中津峰山    2016.11.25
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- 晩秋の中津峰山 -




星谷の運動公園に向かうと、稼勢山の左に高丸山がくっきりと見える。

公園に車を止めて歩き始める。

8時38分。

勝浦町では稼勢山が横瀬冨士と呼ばれている。

綺麗な山だ。

頂上には古い蛭子神社跡がある。



道端にはホトケノザが朝日を浴びてトボケたような顔で咲いている。



星谷はミカンの産地。

見事に実っている。



「よのみ」(エノキ)の古木はまだ葉を落とさずに繁っている。

川辺では枇杷の花が咲き始めている。



ビナンカズラ(サネカズラ)の実が沢山ぶら下がっている。



ミカン貯蔵庫にはすでにミカンがいっぱい。

この星谷の蜜柑は収穫してもすぐには出荷せずに、貯蔵庫に保存してたっぷり甘くして正月明けに出荷する。



ヤクシソウがまだ咲いている。

弘法大師か役行者か?

何時も大事に祀られている。



ベニバナボメギクが種になりかけている。

ミカン畑の中を登って行く。



収穫のピーク、一家総出でミカンを摘んでいる。

丹精をかけて作ったミカンを頂いた。



ザボンの仲間のチャンドラポメロが大きくなっている。

激寒期の2月頃になると美味しくなる。

星谷の名産だ。



観音様とお太師さんのご夫婦のような石像。

日溜まりで先ほど頂いたミカンを食べる。

程よい酸味と甘さが口中に広がる。

やはり星谷の蜜柑は美味しい。

お二人にも頂いたミカンをお供えする。



二丁?の丁石が割れて半分埋まっている。

椎の実などのドングリが沢山落ちている。

沢山落ちていて避けることも出来ずに、コリッコリっと踏みしめながら歩く。



観音様にご挨拶しながら歩くのも楽しい。



ハナミョウガの実が沢山出来ている。

奥の院参拝路は良い雰囲気。



観音様に見守られながら星谷寺の境内に着く。



境内のモミジが色付き始めている。



来週くらいが見頃かもしれない。



星谷寺からはちょっと急な階段道。

仏石のトンネルまで来るとホッとする。



仏石の謂われを刻んだ宝篋印塔は石版が剥がれている。

今のうちに保存しなければと思う。



登山道脇の杉が間伐されて見通しが良くなっている。

大岩の石門までは脹脛が痛くなる急登。



石門を越えると傾斜がゆるくなり三角点に着く。

看板ができていた。



ひと登りで林道に出る。

冬いちごの実が美味しそうに熟れている。

ちょっと戴くが、酸っぱくはないがそう甘くはない。

ジューシーなので喉が渇いたときには良いかも。



此処からは道は綺麗だが擬似木の階段が多い。

ヤブコウジの実が気持ちをなごませてくれる。



広場に飛び出すと、高丸山が秋空に特徴ある姿を見せている。



山の神にお参りして頂上に向かう。

那賀川や阿南の海がクッキリと見えている。

東屋に女性が休憩中。

勝浦町にご主人と転入されてもう6年だとか。

ご主人は坂本屋で働かれているそうだ。

都会から勝浦町にやってこられて大変なことも多いと思うが、この町を愛されている様子が素敵だ。



中津峰山頂 11時19分



高丸山から雲早山への稜線も今日はくっきりと見える。



サルトリイバラの実が熟している。

キッコウハグマはもう綿毛ばかり。



森林公園に向かうとカエデが日に輝いている。



イチョウはすでに葉を落としている。



きれいに黄葉している木は?



淡い黄緑の木はコシアブラかな。



遊びの広場に降りていくとモミジの紅葉が素晴らしい。



紅葉を見ながら昼食。



モミジの紅葉に囲まれて食べる鮭弁当は美味しい。



モミジの落ち葉に影が落ちている。

何時迄もゆったりとしていたい気分だ。



イチョウはスッカリ葉が落ちて黄色の絨毯となっている。



素晴らしい紅葉をたっぷりと楽しんで帰ることにする。



こんな素晴らしい紅葉を楽しみに来る人が居ないのが勿体無いと思う。



ススキも陽に輝いて素晴らしいる



コムラサキだろうか小さな実が美しい。



紅葉に見とれて歩いていると道が大陥没していた。



中津峰山はチャートの大岩が多い。



美しいモミジが次々と現れる。



モチツツジがきれいに咲いている。

冬に咲く不思議なツツジだ。

仏石に来るとイチョウが真っ黄色に黄葉している。



銀杏が一面に落ちている。

誰も採りに来ないのは勿体無いなあ。

お酒のつまみにに最適なんだけれど。



仏石は不思議な雰囲気のする場所だ。

徳島では特に有名にもならずに静かに祀られている。



仏石一番の古木のイチョウはまだ葉が青い。

その下にあるイチョウは丁度黄葉の盛り。



最高の高揚を楽しみながら林道を下って行く。

眼下に横瀬の勝浦川が見える。

此処が白亜紀には海だったということが不思議だ。

先日化石を探しに来たが確かに貝などの化石がたくさんあった。

恐竜の化石が見つかったのはどのあたりだろうか。

このあたりを大型恐竜がノシノシと歩き回っていたとは。



ムサシアブミの実が出来ていた。

テンナンショウなどと比べるととても大きい。

ムサシアブミの花は多く見るが、実は初めて見る。




今頃アザミがきれいに咲いている。



ミカン貯蔵庫はもうすでに満杯。

山柿の実も風情がある。



彼方此方でミカンの収穫中。

イヌビワが黄葉し始めている。



シシユズやデコポンなど多くの種類の実がなっている。



柿のようにツルンとしたミカンもある。

スズメウリの白い実が熟れている。



帰りには、ひなの里かつうらでお買い物。

不揃いの蜜柑は安いけど、とっても甘くて美味しい。



ユコウも忘れずに買っておかなければ。



筍芋(京芋)は、朝叔父さんが掘り出していたのよりも小さいけれどこの時期必買の一品。

普通の里芋よりネットリとしていて日本酒のアテに最高。

里山も急激に秋が深くなってきた。

変わりゆく季節の一刻を堪能することが出来て大満足。





総歩行距離 14.6㌔

累計標高差 ±1,363m

行動時間  6時間45分



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