冬の里山 中津峰山    2016.12.09
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- クヌギ、ナラの黄葉 不安定な天気の中津峰山 -

12月も中頃になろうと言うのに、剣山系では積雪の便りが聞こえない。

今日は晴天の予報だが、朝から黒い雲が空を覆っている。

遠くの山に行く気がしないが、少しは歩きたい。

手軽な中津峰山に出かける事にする。



金谷に着くと今日は、一番乗りのようだ。

何時ものように集会場横から登って行く。



中津峰山は手軽な山だが、ヤカン峠への道は中々の急登。

特にヤマモモの大木までは脹ら脛が張る道。

日曜日の高丸山の登りで息が切れたので心配だった。

所が今日はすんなりと登る事が出来た。

日によって体調が異なるのは困ったものだ。



ソヨゴの赤い実が単調な道にアクセントを付けてくれる。

ソヨゴはモチノキ科の植物だが、クロガネモチのように実が固まらず可愛く見える。

そのさわやかな姿から庭のシンボルツリーとして人気がある。

鮮やかな緑色の葉っぱが風にそよぐ姿が美しく、秋には可愛い赤い実を付けるのが好まれる。

厚い葉が波打っているのが特徴。

小鳥の大好物で、沢山鳴き声が聞こえる。



一生懸命登ると汗が噴き出る。

ダウンを脱いで体温調節。

少し急な竹林の坂を登り切ると緩やかな道となる。

これから頂上まではゆったりと歩く事が出来る。



樹木の切れ間から中津峰山を眺めると、クヌギ、コナラの明るいチョコレート色の黄葉が綺麗だ。



ヤカン峠を過ぎると落ち葉の綺麗な道となる。

何時ものようにヤレヤレベンチで休憩。

火照った体で食べるミカンが美味しい。

先ほどまで晴れていたのに急に暗くなって雨が降ってきた。

大したことが無いが、リュックカバーを付ける。



鉄塔広場まで来ると青空が広がって来た。



この淡く黄葉している木は何だろうか。



上の登山口のベンチでも一休憩。

休んでいると雨が止んだ。



暗い登山道にコナラやクヌギの黄葉が日に輝いて、其の部分だけ別世界のようだ。



静かな山道を黙々と歩くのもまた良いものだ。

山を登っていると、一歩一歩足を進める事だけに熱中して雑念が消える。

如意臨寺分岐で9度位。



クロモジの冬芽が赤くなって、寒い冬に備えている。



中津峰山頂の天津神社に着く。

天津神社は星の神様と38社が祀られていると言われている。

総鎮守の三十八社大権現は九曜二十八宿の星々と地元の神の三十八の神々を合祀した神。



九曜二十八宿の星々とは

木火土金水の五惑星に太陽と月を合わせたものが七曜。

七曜は、北斗七星とも言われる。

七曜に日食、月食をひきおこす時を入れた羅喉星と計都星を合わせたものが九曜星。

羅喉星と計都星は、インド天文学の白道と黄道の交点の星。昇交点が羅喉星。降交点が計都星。

この九曜星を中心として二十八宿などをまつり、除災招福を祈る法会が星祭りだ。

この様な石垣の暴風壁を誰が造ったのだろうか。

頂上付近の長者原に住んでいたと言われている長者様が造ったのだろうか。



石垣にツルリンドウの実が沢山絡んでいた。

登山口から2時間13分で到着。

最近はこの位のペースが標準となってしまった。



先ほどまで見えていた青空が消えて、高丸山方向は霞んでいる。

東屋にも誰もいない。

今日は私達が一番乗りのようだ。



阿南の海や大龍寺方向も霞んでいる。



コマユミのピンクの実が少し残っていた。

サルトリイバラの実もまだ赤い。



展望台まで行って昼食。

今日は金ちゃんのカップヌードル。

先日テレビでやっていたが、金ちゃんのカップヌードルはカップが二重になっている。

そして蓋が付いているので、野外でも冷えにくくて登山用としては最高。



シャクナゲ園から帰る事にするが、急に雨が降ってきた。

本降りとなって雨脚が強い。

急いでポンチョを被る。

オタカラソウが綿毛になっている。



車道を下りていると、ご夫婦が駆け下って追い越していった。

見上げると何時の間にか青空が出ている。

天気が不安定だなあ。

ハダカホウヅキの赤い実が目に付く。



五滝へと下って行く所の看板に「通行止」の標識。

徳島市の道路管理部門に聞いてみると、県が管理している四国の道の部分が痛んでいるとの事。

滝から下の市が管理している箇所も痛んでいるので、県と共に修繕をして戴けるとの事。



クヌギの紅葉は濃いチョコレート色。



コナラの紅葉は輝く色の変化が美しい。



金谷の駐車場に帰ると3台ほど車が増えていた。

帰ってからスタッドレスに換えようかとも思ったが、そんな雰囲気が無くて風呂に入ってノンビリしてしまう。

来週位にはドカッと降る日が来るのだろうか。



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