冬の里山 中津峰山    2017.02.25
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- もうすぐ春 星谷から中津峰山 -

今日は一日中良い天気の予報。

ビックひな祭りが開催されている勝浦町の星谷から中津峰山をノンビリと歩くことにする。



8時41分 星谷運動公園から出発。

正面に稼勢山が綺麗に見えている。

あの山の左奥まで海が入っていて、恐竜が住んでいたとは本当に不思議だ。

正面に中津峰山を見て、星の岩屋に向かう。



紅梅が満開で甘い香りが漂っている。

寒い時は花が咲いても余り匂わないが、日が射して気温が上がってくると花の蜜が溢れて香りが強くなる。



エノキの古木が今年も出迎えてくれる。

昔は此処に古道が通り、一里塚として植えられたのかもしれない。

白梅も見事に咲いて、紅梅とは少し違う香りが漂っている。

青空が広がり最高の天気だ。



四国の道(観音参拝路)に入ると五丁の丁石が残っている。

道端にはホトケノザやタンポポなどの春の花が咲き始めている。



ミニ西国33カ所の観音像が道端に並んでいる。

割れた二丁の丁石がある。



100年以上仲良く並んでいる観音様とお大師さん。

まるで夫婦のようだ。

もうすぐしだれ桜のピンク色に囲まれることだろう。



観音様にお詣りしながら歩くのは楽しい。

トランプのことや安倍晋三記念小学校などのことを忘れて気持ちが安らかになる。



深山の雰囲気のある遍路道を上って行く。



星の岩屋に着いて樟の木不動にお詣り。

樹齢およそ450年の樟の木は、もう随分と朽ちてきたがお不動さんは確りとしている。



太子堂とお大師さん。

一緒に白髭稲荷大明神と大黒天も祀られている。

太子堂に白髭稲荷大明神などが祀られているのは珍しい。



裏見の滝は水量が少ない。



白髭稲荷大明神と思われる赤い祠の赤い鳥居が倒れていた。



昔、悪星があって人々に災禍をなしていた。

弘法大師が法力でこの悪星を地上にひきおろしてこの岩屋に封じこめた。

すると、悪星が石と化したので、この石を祀ったという伝承がある。

この悪星が化した石というのはどの石だろうか。

直ぐ近くの大龍寺の伝承と共に、中津峰山には悪星の伝承が色々と残っている。



阿波秩父観音霊場 7番札所 岩屋山星谷寺

立江寺の奥の院。

11面観音像が本尊。

尚、1番霊場は如意臨寺。

4番霊場は慈眼寺。

10番霊場は大龍寺。



明治や大正そして昭和と何回も寄付により、本堂の屋根などが改修されたようだ。



星の岩屋から中津峰山へと向かう。

この四国の道の疑似木階段は結構キツイ。

一気に汗が噴き出る。



仏石のトンネル上の宝篋印塔横のベンチで一休憩。

レモンパンの行動食とコーヒーで汗が引くのを待つ。



四国の道は車道を串刺ししていくが、最初の車道から大岩までの間は道が荒れている。

しかも急傾斜でキツイ。

気合いを入れて上って行く。



大岩を過ぎて四等三角点「岩屋」511.7mの辺りからは道が良くなり傾斜も緩くなる。



二番目の車道からは快適な道。

ご婦人が一人降りてきた。

何処まで行かれるのかな?



フライトパーク横の広場に出る手前で一休憩。



山の神にお詣りして中津峰山頂上へ。

11時4分着。

星谷運動公園から2時間23分。



土曜日というのに誰も居ない。



まずは天津神社にお詣り。

城郭のような石垣に囲まれた天津神社は星を祀っているとか。

弘法大師が太龍寺山の舎心ヶ嶽から中津峰山の方向に北斗七星を拝して、悪星を祈り落としたという伝説がある。



高丸山から雲早山の稜線がクッキリと見えるがもう雪は無いようだ。



時間もあるので展望台に向かう。

勝浦川の流れが津田の海に流れ込んでいるのがよく見える。



展望台から見た徳島市の町。

正面に見えるのは城山。



ツバキの実の殻が沢山落ちている。



枯れたツツジの枝に、サルトリイバラの実が残っている。



森林公園に降りてから、車道を星の岩屋へと向かう。

去年夏に崩れた道路は更に崩壊が進んでいる。

此処にもアオモジの蕾が多い。



車道はグルグル回っているので結構長い。

フキノトウはもうたけている。

中津峰山にはチャートと思われる巨石が覆い。



砦のような四角い大岩もある。

山肌にはタチツボスミレが少しばかり咲き始めていた。



ドンドン下ると、仏蹟山 仏石庵:阿波秩父観音霊場の番外札所に着く。



中には電気が付いていて今でも祀られているようだ。



三つ並んだ山の神にお詣りして更に下って行く。



勝浦側の流れと横瀬橋が見える。



クサイチゴがもう咲き始めていた。



可愛い桜が咲き始めている。

淡くて優しい色だが寒桜だろうか?



みかん園の道端には、ハコベやホトケノザが沢山咲いていて春の雰囲気。



ミカンの貯蔵庫では丁度貯蔵ミカンの出荷中。

沢山の軽トラがミカンを満載して走っている。



オオイヌノフグリやレンゲも一杯咲いている。



可愛い桜が満開なので撮影していると、ミカン貯蔵庫で作業中のおじさんが河津桜だと教えてくれる。



この辺は少し咲く時期が遅くてこれから暫く楽しむことが出来るそうだ。



何処へ行ってきたのかと聞くので中津峰山まで一周して来たと言うと、デコポンを食べろと戴いた。

流石、勝浦の長期貯蔵のデコポンは甘くて美味しい。

家内が美味しそうに食べていると、持って帰れと籠一杯のデコポンを貯蔵庫から出してきた。

家内のリュック一杯のデコポンを戴いて、更にチャンドラポメロを切ってきて戴いた。

家内はミカン類が大好きなので大喜び。

来る度に何方から沢山のおミカンを戴く。

本当にありがとうございます。



重くなったリュックを背負ってデコポンを食べながら運動公園へ。

帰りに道の駅に寄り箱一杯のミカンと野菜を購入。

オマケに大粒のイチゴ「さちのか」も購入。



その後、松前堂さんの河津桜を見に寄る。



河津桜は丁度満開。

メジロが沢山蜜を吸いに来ていた。



エドヒガンはまだ蕾。

ホンの少し花が開いていた。



帰ってお風呂に入った後、大粒のさちのかを戴く。

甘い果汁が口中に広がってとても美味しい。

何時もは一個位しか食べないのだが一気に5個も食べてしまった。

大満足。

部屋中にイチゴの甘い香りが立ちこめる。

一語だけで腹一杯。

家内はデコポンを食べて又満足そう。

来週からはもう春になる。

星谷の道もピンクの桜で埋まることだろう。





総歩行距離 15.7㎞

累計標高差 ±1,267m

行動時間 6時間16分




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