秋の里山 中津峰山 秋の地神祭  2018年9月23日  
里山倶楽部四国編 

- 中津峰山ショート周回と秋の社日さん -

今日はお彼岸。

秋晴れを期待していたのだけれど、朝起きるとドンヨリと曇っている。

家内も意欲が沸かないようでクズグスしている。

今日は秋の社日なので、近くの地神祭でも見学に行こうかな?

出かける用意をしていると家内が中津峰山にアサマリンドウを見に行きたいと言い出した。

それではと、佐那河内と八田地区の地神祭を見学してから中津峰山のショートコースを歩くことにする。

所が地神祭が何時に何処で行われているかは良くわからない。



佐那河内に入って尾境の地神塔に立ち寄ると、叔父さんが一人草刈りをして地神祭の準備をしている。

お聞きすると嵯峨野の秋葉神社や天一神社の後で、午後三時くらいを予定しているとの事。

後でまた来ますと言って失礼する。



次に寺谷には寄らずに大久保の地神塔に立ち寄る。

もうすでに注連縄を張ってお供えも準備ができている。

お年寄りが三人四方山話をしながらお太夫さんが来るのを待っている。

「大原から田野地区を回ってから来るので何時になるのかわからんのよ」

此処も井開宮司が祭事を行っておられるとのこと。

井開さんといえば大宮八幡宮の宮司さん。

どうも話が噛み合わない。

そう言えば、佐那河内の歌姫アイちゃんが佐那河内には二軒の井開さんと言う社家があると言っていた。

一人は大宮八幡宮の井開宮司。

もう一人は誰かなと疑問に思っていた。

そのもう一人が今は大原に住んでいるけれど、以前は嵯峨野の天一神社の宮司をされていた井開宮司だとか。

その二軒の社家が、園瀬川を挟んで分け合って地神祭を執り行われているらしい。

此処の当屋は29軒がくじ引きをして決めているとの事。

直会は今はやっていないとか。

まだ祭事の時間には早いので失礼する。



中津峰の入り口を通り越して、多家良町野上の地神塔に立ち寄る。

此処の地神塔は四隅に植えてある榊に注連縄を張っている。



誰も居ないので隣の加茂神社を覗くと、集会場で皆さんがお酒を飲み交わしている。

地神祭が終わって直会をやっているらしい。

25軒ほどの農家の内5軒が持ち回りで当屋をやられているそうだ。

祭事は加茂神社の宮司さんが執り行われているとの事。

美味しそうなピンクの鯛が供えられていた。

五穀なども五神それぞれにお供えしてきたが、今年は簡易にしたと言われていた。



中津峰に向かうと、金谷の入り口に最近新しく建てられた地神塔がある。

若い宮司さんが祝詞を奉じられて居た。



庚申等も隣に建てられている。

若い宮司さんは犬飼の農村舞台で有名な五王神社の小路宮司。

五王神社は産土神を祀る神社。

境内に地神塔もある。



今日はショートコース周回のため如意輪寺境内へ停める。

イチョウはまだ紅葉していないが、銀杏の実が沢山落ちている。

キツネノマゴが群生している。



八幡神社に立ち寄る。

此処のお地神さんは随分と長い間祀られていないようだ。

大きくなった榊の間に張られている注連縄が古い。



如意輪寺車道入り口脇から登って行く。

車道が整備されて玉垣が出来ていた。



倒木が多い。

ベニナギナタダケがニョキニョキ



単調な疑似木階段道は疲れる。

湿度が高いのか汗が吹き出る。

ツルリンドウはまだ蕾。



気温は22度。

アサマリンドウの蕾が沢山あるが、花が咲くのはもう少しさきのようだ。



杉の大木が倒れている。

咲き残ったヤマジノホトトギス。



汗びっしょりになって中津峰山山頂着。

11時40分。



静かな山頂。

昼前だと言うのに人気がない。



東屋には男性が一人お握りを食べていた。

日曜日は何時も団体で賑わうのに、登山者が少ないのに驚く。

檀の実が色付きはじめている。



群生地のアサマリンドウはまだ蕾。

蕾は沢山あるので咲くのが楽しみだ。



ツルリンドウが少し咲きはじめている。

テイショウソウはまだ細い蕾。



尾根道を行くと倒木が多い。

こんなに倒木が多いのは初めてだ。



21号台風ではかなり強風が吹いたようだ。



シコクママコナの咲くベンチで昼食。

晴れになる予報。



涼しい風が吹いて気持ちが良い。

かなり強い風が吹いている様に感じても、最大瞬間風速は1.6m/秒



ナツハゼが黒く熟してきた。



シャクナゲ園に下ると、ヤブツバキの大きくて丸い実が沢山落ちている。

カモシカ谷ではもう随分長い間、ニホンカモシカを見かけない。



オタカラコウが満開だが階段の回りはキレイに刈払われている。



鹿の皮剥がくっきりと見える。



車道を行くとフウリンウメモドキの実が色付きはじめている。

栗が豊作だ。

途中で、樹木の名前などで何時もお世話になっているT川さんとお会いして暫く雑談。



一旦下ってから如意輪寺にお参り。

長い階段はやはり苦手。



先代の住職がご祈祷中。

沢山の新米が奉納されていた。

観音様のカエデはまだ色付いていない。



帰りに尾境に寄るとちょうど地震祭が行なわれていた。



注連縄は杉の木に巻かれている。

お供えは五神に一膳ずつ五膳供えられている。

新開宮司から暫くお話をお伺いする。

隣の寺谷の地神祭には20名以上が参加されたそうだ。

嵯峨の天一神社の緑色岩の石垣を自慢されていた。

帰ると大坂なおみ選手がストーレート負けしたとのニュース。

残念だが、疲労も溜まっていたのだろう。

サービスでのミスも有ったようだ。

これからまた頑張ってほしい。




総歩行距離 6.9km

累計標高差 ±628m

行動時間 4時間2分


里山倶楽部四国

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