冬の里山 大麻山 万石山 千石山  2016.01.11
ホームページ

- 大麻山 卯辰越え 万石山 千石山 周回 -

今日は一日中曇りの予報。

霧氷や雪もなさそうだし、何処の山に行ってもパットしない。

それならば、阿讃の山でもノンビリと周回してみよう。

久しぶりに大麻山から回ってみようかな。



駐車場に車を停めて赤い 祓川橋を渡り始めると猿が沢山いる。

前を行く男性のリュックの口が開いていて、目ざとい猿が飛びかかろうとした。

怒った男性とにらめっこしている。

参拝帰りの客のたこ焼きやベビーカステラ等を狙っているのかな?



もう1月11日だというのに、まだ屋台が沢山出ている。

たばこ(大麻?)を吸う老人が彫ってある狛犬には鮮やかなオレンジの前掛け。



何度見ても大麻を吸っているとしか見えない?

1000杉は今年も堂々と枝を広げている。



まだ巫女さんがお札を売っている。

この神社ではまだお正月が続いているようだ。

大麻比古神社では大麻比古大神猿田彦大神の二柱の神様を祀っている。

大麻比古大神とは、忌部神社の御祭神天日鷲命の大先祖の神様の天太玉命(あめのふとたまのみこと)



宝暦12年(1762)のユニークな狛犬も健在。

お詣りしていると先ほど猿とにらめっこしていた男性が声をかけてきた。

なんか聞き覚えのある声だ。

もしかしたら、O西さん?

でもそのままさっさと登山口に向かっていったので違うのかなあ?



今日も沢山の車が停まっている。

大麻山は人気のあるコースだなあと再認識する。

大麻山頂上には奥宮峯神社がまつられているが、地元の人は大麻山自体を「弥山」と呼び崇拝している。

8時53分出発。



裏参道は倒木があり進まない方がよいとの事。



いよいよ試練の階段道の始まり。



もう下りてくる人達や、トレランスタイルで追い抜いていく人達が大勢いる。



休憩所からは霞んでいて遠くの山は見えない。



中年のご夫婦が小さなリュックを背負ってあっという間に追い越していった。

この山は、登山する人よりもトレランする人達が圧倒的に多い。



休憩所で剣山方向を見るがやはり霞んでいる。



卯辰越え分岐を過ぎて真名井の水分岐も過ぎていく。



裏参道分岐も過ぎて、階段道にも足が慣れてきて今日は快調。

もうすぐ後200mの標識があるかな?と思っていると上から会社の同僚のSさんが下りてきた。

最近よく山に登られているようだ。

その後、下りてきたのはo西さん。

やはり、下でお会いしたのはO西さんだったんだ。

中津峰山でお会いしてから久しぶりの出会い。

千羽トレイルランに出られるためのトレーニングかな?

槍ヶ岳北尾根の話などをお聞きして長話をしてしまった。



後から軽やかに走って登ってきた男性は今日はもう3回目だそうだ。

この山には一日に15回も登る人がいる。

片道2㎞なので単純計算しても60㎞も上り下りすることになる。

平地でも私は歩く事も出来ないなあ。

大麻山のヤブコウジは実が大きい。

汗びっしょりになりやっと9合目の標識。



最後の階段を上りきって奥宮峰神社到着。



赤い前垂れの狛犬が出迎えてくれる。



峰神社にお詣り

大麻山山頂に向かうと大杉が倒れている。



かろうじて祠や山頂標識は無事。

9時58分着。

途中、話し込んだ所為もあって1時間と少しかかっている。

標準タイムの45分ではとても私たちには無理だなあ。



男性が一人休んでいたが、着替えてから下山。

その後ご夫婦が上がってきた。

かなりの年配だが、奥様はトレランスタイル。

気温は3度。

例年この時期は0度以下なのにやはり今年は暖かい。



所が裏道に入るとぐっと冷える。

汗をかいている所為もあってぞくっとするのでダウンを着る。



先ほどのご夫婦が追い抜いていった。



快適な尾根道を進み鉄塔広場に着く。



目の前にゴルフ場とその向こうに志度や牟礼の海岸と山々が見える。



若い女性が軽やかに追い抜いていった。

山道を走り回る事が出来る若さが羨ましいなあ。



分岐からイスの木を見に行く。

ちょっと元気がないように見える。



引き返して卯辰越えへ向かう。

ヤブツバキが綺麗だ。



長い階段を下っていく。

大勢のトレランの人達がゼイゼイ言いながら登ってきた。

カンアオイの花はまだ蕾。



下りきって後は少しのアップダウンを繰り返す。



石にマジックで書いただけのヤッホウ地蔵はまだ健在。



ヤブツバキの花に見とれていると母娘連れが下っていった。



ピークで振り返ると大麻山。

緩やかな下りなので、ちょっと私達も走ってみる。

足下が柔らかで緩やかな下りなので快適に走る事が出来る。

トレランもまた良いかも?



四等三角点「大川筋」290.6mは周りの木が枯れてスッキリと見えるようになっていた。



やはり徳島市内方向はガスっている。

更に急階段を下っていく。



をたつ祠に到着。

植樹してあったシキミやコウヤマキが大きくなっている。



をたつ祠にお詣り。

植樹した樹が大きくなって添え木の結線が樹に食い込んでいる。

結線を切ってやらないと樹が可愛そう。

と言っても誰かの育てている樹を勝手に何とかする訳にもいかない。



また急階段を下っていく。



卯辰峠のお不動さんは大事に祀られていた。

11時29分着。



卯辰峠から右へと下ると、若い女性が走ってきた。

高尾山から走ってきたと言う。

鉄梯子を登る。



此所から万石山分岐まで登り。



この道は3回目だが今日は長く感じる。

中年のご夫婦が走り下りてきた。

やはり高尾山から大麻山まで走るのだろう。



3日前に通った万石山分岐に着く。



分岐からはちょっとした登り。



万石山 頂上着。

12時6分着。



西尾根へは向かわずに左へとトラバース道に向かう。



千石山に向かうザレ場で高尾山の稜線やその向こうの大山を見る。



ゴチャゴチャッとした急坂を少し登り切ると開けた千石山頂上に着く。



眼下に広がる景色を見ながら昼食。

今日初めて買った鴨カツ丼は卵とじした鴨のカツが沢山入っていて美味しい。



食後ノンビリしてから千石山を下る。



急坂を下るとコナラの黄葉した派が美しい。



登山口にはまだ鎌が落ちていた。

金網のある高速道路側道を下りていく。



ナルトサワギクが咲いている。

リュウネの森の団地が近くなる。



団地の中を抜けても良いのだが、高速道路のPAにむかう。



板野のインターから鳴門インターまでは古墳群が連なっているらしい。

小さなピークがたくさんあるがあれが古墳なのかな?



PAからドイツ村に向けて下りていく。



センダンの白い実が青空に美しい。



ドイツ捕虜の慰霊碑の前を通る。



捕虜収容所遺跡の中を通っていく。



高速道路下を潜っていくと大麻町の遺跡の看板。

この高速道路建設の時に多くの古墳群が見つかったようだ。

特に古い古墳も多く箸塚古墳の原型と言われる古墳も見つかったようだ。



大麻比古神社に帰ってくると赤鳥居の右に地神塔があった。

石積みの井戸のような箱石と大きな青石の祭壇石がある。



その奥には天神社



野神社があり鹿江比賣命が祀られている。

鹿江比賣命は神産みにおいてイザナギ、イザナミの間に生まれた。

「古事記」においては、山の神である大山祇神との間に、4対8柱の神を生んだ。神名のカエとは萱のことだ。

鹿江比賣命は農業の神であり、大山の麓の葦稲葉神社にも祀られている。



菅原道真を祀る天神社にお詣り。



大麻宮と彫られた常夜灯は文化9年9月の建立。

何故か金比羅大権現とも彫られている。

大麻比古神社と金比羅さんが関係あるのか?



鳥居から入った所にあるのは御旅所。

私はつい最近まで、台座だけあるのは造りかけの祠とばかり思っていた。

此所に御神輿を乗せるのだとは知らなかった。

参道にはクスノキの間にセンダンの木が沢山植わっている。



駐車場に帰ると満車状態。

次々と車がやってくる。

今日は久しぶりに大麻山からの周回路を歩く事が出来た。

低い山だが周回するとたっぷりと歩く事が出来て大満足。

しかし、このまま雪が降らないで冬が終わるのだろうか。



参考 昨年のログです



ホームページにも是非お立ち寄りください