夏の里山 大川原高原      2015/06/05
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 ヤマボウシの花が咲き始めた大川原高原 -

毎朝ウグイスの鳴き声で眼を覚ましていたが、今週になってホトトギスの声に変わった。

ところが今日は鳴き声がしない。

天気が悪いせいかもしれない。

今日は山歩きは中止だと思ってウトウトしていると5時過ぎに家内に起こされた。

雨の降り出す前に大川原高原を散策しようと言う。



こんな早くからと思ったが、簡単に食事を済ませて出かけることにする。

所が車のバンパーにモンキチョウが留まっている。

ハッチバックのドアを開けてもじっとしている。

朝早いので眠っているのかな?



園瀬川の河畔のネムノキに花が咲き始めていた。



コンビニでコーヒーを買ってゆっくりと味わってから山道に向かう。

最近はコンビニで美味しくて安いコーヒーを飲むことができるので便利だ。

山道にはヤマボウシの花が咲き始めている。



大川原高原に着くとあじさいが咲き始めている。



まだ咲き始めたばかりだが、もう少しすると見事に咲きそろうことだろう。



曇っているのになぜか見通しが良い。

眉山の向こうに吉野川や淡路島そして和歌山までくっきりと見えている。

風が冷たくて思わずウィンドブレーカーを着るがそれでもまだ少し寒い。

今日は北海道では雪が降ったそうだ。



ヤマツツジの鮮やかな赤色が目立っている。

オンツツジに比べると随分と小さな花だ。



今頃ガマズミの花が満開と成っている。

ナガバノモミジイチゴが黄色い実をつけていた。

早速幾つかご馳走になる。

調度良く熟れていて美味しい。



先週綺麗に咲いていたコゴメウツギは少し花の盛りが過ぎたようだ。

足元にはスイカズラが咲き始めている。



シライトソウやオカタツナミソウがまだ綺麗に咲いている。



那賀川河口方向を振り返るとホンノリと朝焼けのようになっていた。

シュンジュギクが元気だ。



展望台で景色を楽しむ。



ヤマボウシが沢山咲いている。

淡い薄緑の花が優しい感じだ。



ミツバツツジのトンネルにヤマツツジが咲き始めていた。



赤紫のツツジも咲いていた。

モチツツジより色が濃くて萼がモチモチしていない。

オシベが5本なのでキシツツジでもない??



旭ヶ丸の三角点に来るとヤマボウシが満開。



葉鞘はマムシグサのようだが、仏炎苞は全体が淡い緑色で、先端が細長い糸状に垂れている。

アオテンナンショウのようだ。



シュンジュギクが多い



稜線の散策路には赤い石が多い。

赤い石で作られた祠もいくつか残っている。

この石は旗立山や赤石丸にも多く見ることが出来る。

また、高城山近辺にも多い。

私は赤色チャートだと思っているが、チャートは日本列島をつくる古い地層の一つ。

陸から遠く離れた深海底で、放散虫(ほうさんちゅう)などの二酸化ケイ素(SiO2石英)の殻をもつ生物が集積してできたものだ。

(南太平洋からやってきたのか)

放散虫とは、海にすんでいる動物性プランクトンのことで、古生代カンブリア紀に出現して現在に至る。


非常に硬い石だ。

大川原高原から西三子山にかけては古い石灰岩の地層も残っている。

西三子山の頂上部の露頭や穴禅定等の鍾乳洞も残っている。

この石灰岩は2億年以上も前にインド洋で炭酸カルシウム・CaCO3の殻を持つ生物が堆積してできたものだ。

ペルム紀末の大量絶滅により海生生物のうち最大96%、全ての生物種で見ても90%から95%が絶滅した。

その時の死骸がインド洋に積もって石灰岩となりプレートの移動で日本までやってきた。

大川原高原は緑色片岩や赤色チャートそして石灰岩など多様な岩石で出来ている。

この遊歩道で小石をニ個拾った。

今日は図書館に行くので博物館の学芸員さんに見てもらおう。

(見ていただいたらやはり赤色チャートでした。柔らかな石が時々あるのは風化しているせいだそうです。)



山頂部ではコガクウツギの装飾花がほとんど落ちているが薄緑の花はまだ綺麗だ。



不動峠の樹に花が咲きかけているが何の樹だったのか思い出せない。



ヤマナシにまだ実は見えない。



鉄塔広場まで来ると阿南の製紙工場がくっきりと見える。



高鉾山本峰のベンチでいつものように一休み。



トゲアザミやオカタツナミソウが沢山咲いている。



タンナサワフタギが一斉に咲き始めている。

コゴメウツギもこれからが花の盛り。



モチツツジも咲き残っている。

高鉾山まで足を伸ばす。



何時ものように勝浦の町と鶴林寺の山の向こうに那賀川と阿南の町を眺める。



轆轤山の向こうには眉山と淡路島



ハゼノキ?に花が咲き始めていた。

ケハンノキの新葉がほんのりと赤い。



黒いオタマジャクシの後足が出ていた。

ヤマボウシが満開。



ヤブウツギも未だまだ綺麗だ。

大川原高原のウツギ類は花期が長い。



ドンドン林道を行くとタンナサワフタギとコゴメウツギが咲き誇っている。



ナワシロイチゴやヤマツツジがいっぱい咲いている。



先日咲き始めていたウメガサソウが一斉に花を開いていた。



またゆっくりといろいろな花を楽しんでいると雨が降り始めた。

雨が降ると草木の花達が喜んでいるようにみえる。

やはり植物は雨と太陽が育てているのだなあと思う。

帰ったらまだ11時だった。

これから図書館でも行って雨の午後を過ごそうかと思う。





里山倶楽部四国編 

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