春の里山 大川原高原    2016.03.10
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- 思いがけない霧氷の大川原高原 -

2日前の寒峰では頂上でも20度近くとなる春のような天気だった。

昨日から打って変わって寒気が入ってきているらしい。

朝、足下が寒くて目が覚めた。

雑用をこなしてから文化の森へでも出かけようかと思ったが、家内は雲早山に行きたいと言う。

夕べからの寒気できっと霧氷が綺麗だとの予想。

しかし、天気がスッキリとしないので青空は望めない。

もしかしたら少しは霧氷があるかもと大川原高原に行くことにする。

実は、寒峰で何故か疲れ果てて雲早山に登る自信が無い。

昨日は、何時ものリハビリで足をマッサージしてもらって、脹ら脛を摘ままれると飛び上がるほど痛かった。

どうしたらこんなにパンパンになるのですかと理学療法士に言われた。

今日は、楽な所で許してもらおう。



10時30分と遅い出発。

一軒茶屋の駐車場手前からすごい霧氷が付いている。



まさかこんなに霧氷が出来ているとは思わなかった。

嬉しい誤算。

ノイバラにも霧氷。



登山口に入るとアセビが凍り付いている。



ドウダンツツジはエビの尻尾が発達している。



冷たい霧が吹き付けていて昼前になるというのに霧氷がドンドン発達している。



ドウダンツツジのトンネルに来ると霧氷が吃驚するほど大きくなっている。

此所は、風が強く雪も吹き溜まる。

1,000mくらいの低い山とは思えない霧氷の付き方だ。

すごく立派なエビの尻尾がそこいら中に出来ている。



遊歩道には強風に飛ばされた霧氷の欠片が雪が積もっているように見える。



気温は-1度でそう低くは無いが、霧を含んだ強風が吹き付けて強烈に寒く感じる。

フリースの上にダウンジャケットを着て、その上にゴアテックスのジャケットを重ね着する。

耳が冷たいので耳当ても着用する。

まるで厳寒期の剣山山頂のようだ。



展望台からの眺めも、濃いガスで何も見えない。



旭ヶ丸頂上から西の尾根を下りる。

新しい鹿の食害が多く見られる。



手遅れになる前に鹿害対策が必要だと思うのだが。

樹木が全滅してから対策をしても手遅れになるのだけれど。



電力鉄塔の金網が真っ白になっている。

金網にもエビの尻尾が出来ている。



ヒメシャラも下半身裸に。

階段道を不動峠に下りていく。



お不動さんにお詣り。

お文の墓は倒れて割れている。

起こしてやりたいが、割れているのでそっとしておいた方が良いのかもしれない。



高鉾山本峰への登り道は霧氷に埋もれている。



雪は積もっていないので霧氷のトンネルをくぐり抜けて頂上広場に出ると雰囲気は一変する。

何時ものテーブルで昼食。

気温は-2度。

湿度が99%を示している。(99%以上は計測できない)

水蒸気は過飽和状態になっていると思われる。

過飽和状態(湿度100%以上)の水蒸気は不安定であり、微小な粒子などを核として急速に凝縮して霧となる。

低温の場合は凝固して氷晶となる。

氷点下の環境で、空気中の過冷却水滴が霧となり、樹木等に衝突して凍結もしくは昇華することでできるのが樹氷。

水蒸気が過飽和状態で、気温がマイナスの場所ではドンドン樹氷が発達していくのだろう。



ヒメシャラにも霧氷。



ミツバツツジの冬芽にも霧氷が付いている。



一旦下ってから高鉾山に登る。



頂上かはガスで何も見えない。



霧氷が集中的に発達しているところと、あまり付いていないところがある。

風向きとかの関係だろうか。



また不動峠に帰り階段道を登って行く。



殆どのアセビはまだ蕾だが、花が咲き始めている樹があった。

寒くて花が縮んで見える。



一旦稜線に上がってからカタクリの道を林道に向かって下りる。

シロモジの冬芽と霧氷。



クロモジの冬芽にも霧氷



アセビの蕾とツツジの冬芽に霧氷



遊歩道脇の谷も霧氷で覆われている。



風車下の斜面にも霧氷が広がっている。



林道出口まで下りてからまた舗装路を風車広場の方に上がってみる。

家内は霧氷が見飽きないらしくエビの尻尾が大きく育ったところまで登って行く。



アイスキャンデーのように美味しそうなので手に取ろうとするが霧氷は硬く剥がれない。



帰りにまた霧氷と風車を見上げる。

少し車道を下ると別世界。

すっかり春の雰囲気でアオモジが満開だった。

今日は思いもかけず素晴らしい霧氷を楽しむことが出来た。

明日もまた寒気が入って来る様なので更に美しい霧氷を見ることが出来るかも。

私は、シルバー大学院の卒業式と会食があるので山に行くことが出来ない。

土曜日の天気はどうなるかな?




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