夏の里山 大川原高原    2016.07.02
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- もうすっかり夏山の大川原高原 -

今日も夏日の予報。

ボランティアでの宿題が沢山あるのだけれど、涼しいうちに少し歩いてくることにする。



一見茶屋の駐車場に来ると、土曜日だというのにまだ誰の車も停まっていない。

見上げるともうすっかり夏の空だ。

8時30分 出発。



ウツボグサが沢山咲いている。

先日の山犬嶽の麓にも沢山咲いていたが、高原にも夏が来たことが感じられる。



ガクアジサイも咲き始めてもうすっかりアジサイの季節。



朝早いというのに気温が高い。

高原の涼しさが感じられない。



この時期は山野草の端境期。

シュンジュギクが僅かに咲いているだけ。



展望台から見ると眉山や淡路島がよく見えるが写真ではかすんで写っている。



高丸山もくっきりと見えている。

高鉾山も緑が濃い。



昨日は雨だったのだろうか地面がぬれて沢山葉が落ちている。



緑濃いツツジのトンネルも良いものだ。

やはり此処でも新しい鹿の皮剥がある。



旭ヶ丸三角点では、ヤマボウシの実が大きくなってきている。



高丸山から雲早山への稜線そして大道丸、芝小屋山、高根山、旭ノ丸への稜線もくっきりと見える。



昨日歩いた高丸山と旗立山

雲早山右には高城山のレーダードームも見える。



階段横にはヒメシャラが咲き誇っている。



ヤマナシの実がずいぶん大きくなって熟してきた。

もう少しすると動物たちが一斉に食べてあっという間になくなってしまうことだろう。



寒くても暑くても不動峠のお不動さんは黙って私たちを見守ってくれている。



サルナシの実も可愛く育っている。



シロモジの実も随分と大きくなった。

新鮮なアオテンナンショウが咲いている。

6月末には、殆どのアオテンナンショウの花が終わって実になりかけていたのに、戻り咲きかな?



ヤマツツジがまだ鮮やかに咲いている。

オンツツジのような派手さはないが、緑が濃い時期に鮮やかな朱色の花がよく目立つ。



高鉾山本峰で休憩。

足下に何かの花?

ジガバチソウかな。



木が低いので目の前に沢山咲いているのは、ヒコサンヒメシャラかな。

花弁にピンクの紋がある。



殆どのヤマボウシは花が散っているが中にはまだ綺麗に咲いている木もある。

ツマグロヒョウモンの♂が目の前の三角点の杭に留まった。

初夏には留まっても近づくとすぐ逃げたが、この時期になると逃げなくなる。



アキアカネもやってきた。

初夏に里の丘陵や水田で孵化したアキアカネは暑くなると高山にやってくる。

避暑するトンボだ。

秋になると真っ赤になってまた里に帰ることだろう。

最近、アキアカネは昔の1/1000に減ってきていると言う。

水田と里山そして奥山とのビオトープネットワークが壊れてきているためだろう。



トラマルハナバチが大好きなアザミで吸蜜している。



トラマルハナバチの動作はとても可愛く見ていて飽きない。

最近、トマトの受粉用に大量に輸入したセイヨウオオマルバチがハウス外で増えていると言う。

セイヨウオオマルバチは生存競争に強く、在来のマルハナバチを駆逐する。

また、交配して雑種となり純粋な在来種のマルハナバチが居なくなる。
セイヨウはマルハナバチの中では舌が短いため、深い花では舌が届かず、蜜を吸うことができない。
そのため、彼らは花の外側に穴をあけて蜜を盗む「盗蜜」を行う。

盗蜜では花粉はまったく運ばれないため、植物の受粉の役には立たない。

セイヨウが在来のマルハナバチを駆逐してしまった場合、在来のマルハナバチに花粉を運んでもらっていた植物たちが種子を生産できなくなる可能性がある。

農家が、セイヨウオオマルバチを利用しないように願うばかりだ。



この蝶はイチモンジセセリかな。



イチモンジチョウやウラギンヒョウモンもやってきた。



随分とゆっくりして出発。

フタリシズカの花が散って小さな芽が出来はじめている。

ヒラヒラとツマグロヒョウモンの♀もやってきた。

雌が派手で綺麗なのは人間と同じかな。



アキアカネが沢山飛び回って時々木の枝に留まる。

先日登ったときは全く居なかったのに7月になった途端に山に登ってきたのは不思議だ。



高鉾山へも足を伸ばす。



今日はこの時期としては見晴らしが良い。

那賀川河口や淡島海岸のあたりまで見える。



昨日も通った勝浦の町。

道の駅や横瀬橋もよく見える。



山頂にも鮮やかなヤマツツジ。

テリハラノイバラも綺麗だ。



ヒオウギも大きくなってきた。

今年は朱色の花を沢山咲かせてくれるかな。

高鉾山の主のエゴノキに挨拶して下山。



光線の具合か白花に見えたが撮影してみると普通のコナスビ。



シラキの紅葉は綺麗だが若葉も素敵だ。



ナツツバキはもう散ったのか花が見えない。

足下にはシロモジの実



ヤマツツジで吸蜜している大型の蝶はジャコウアゲハだろうか。



ノンビリと飛んできて留まったのはシオカラトンボかと思ったがコフキトンボのようだ。

胸部や腹部が白い粉を被ったように見える。

普通トンボは留まるとき羽を少し下げるがコフキトンボは真っ直ぐに広げる。



アケボノソウがニョキニョキと生えてきている。

今年も沢山星形の花を咲かせてくれるかな。

林道を歩くととても暑い。

気温は30.8度もある。

1000mの山の上でこんな気温だから平地ではとんでもない暑さかも。



まだ綺麗な花を咲かせているヤマボウシ。

沢山の実を付けているシロモジ



戻り咲きのアオテンナンショウと咲き始めのミゾホウズキ。



真っ赤なヤマツツジともう紅葉?のモミジ。



ハゼノキに蕾が出来ている。

ヤマハゼにも似るが、ハゼノキは葉が細く葉軸が無毛。



クマノミズキが咲き始めている。

中津峰では花が満開、高丸山ではまだ蕾だった。

標高が異なると花の時期が随分と違う。

エゴノキの花が散って実になり始めている。



ウリハダカエデはもうすっかり実になっている。



真っ赤に紅葉しているのはガマズミの葉かな。



今頃紅葉するとは不思議だなあ。



駐車場まで帰ってくると車が増えていた。

小さな子供連れのご夫婦が多い。

どんどん車が上がってくる車道を注意して下る。

自転車も多いので余計注意が必要。

帰ってシャワーを浴びて冷たいソーメンとビール。

椅子に座って写真を整理しているとまたウトウト。

快い疲れで1時間ほど熟睡。

こんな事ばかりしていて良いのかとちょっと気が引けるが、誰に怒られることもない。

健康に感謝して今日も一日が過ぎていく。





総歩行距離 6.2㎞

累計標高差 ±398m

行動時間 3時間23分



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