秋の里山 大川原高原    2016.09.30
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- 大川原高原 シロモジの実が弾ける -

今年の天気は一体どうなっているのだろうか。

本来なら秋晴れの天気が続いているはず。

秋の日本アルプスの予定はすっかり狂ってしまった。

もうすぐ日本アルプスは冬山のシーズンとなる。

山小屋もドンドン店仕舞いする。

今年は諦めないとダメかもしれない。

と言っても家でダラダラと過ごすばかりでは老化が進んでしまう。

雨が降り出しそうな空模様だが、大川原高原に出かける。




大川原高原へは工事現場のプレハブやトイレを積んだ大型トラックが何台も上がっている。

何処かで工事が始まるのかな?

一軒茶屋の駐車場から出発。

時間が遅いが、今日も一番乗りのようだ。

空は今にも降り出しそうに雲が重い。

ツユクサがとても水々しい。



たくさん咲いているのは、ノコンギクだろうか?



ノリウツギがまだ咲き残っているが殆どは実になっている。



カナクギノキの実が今年も真っ赤に熟している。



アサマリンドウが咲いているが、曇り空なので開いていない。

シコクアザミは傷んでいる花が多いが、まだ蕾もたくさんある。



雲が多いが、鮎喰川から吉野川の流れがよく見える。



遊歩道のドウダンツツジは、鹿に皮を剥がれている木が増えてきた。



シコクアザミが蕾が沢山あって、次々と咲いている。



珍しくツマグロヒョウモンの♀がノンビリと翅を広げていると思ったら、生殖活動中だった。

雄はメスにぶら下がった形で翅をすぼめている。

生殖活動中は鳥などに狙われやすいので、毒蛾に擬態しているメスが覆いかぶさっているのだろう。



ワレモコウが沢山咲いている。

ワレモコウは生花の材料として人気があるため絶滅するかと思っていた。

今年は少しばかり増えているので嬉しい。

シュンジュギクがまだ咲いている。



天岩戸別神社の石柱は、益々古びて味わいが出てきている。

この石柱に関しては、長年疑問に思っていた。

最近、佐那河内村が発行している「ふるさと佐那河内」に記載があった。



興味深いのは、奥の院が祀られていると現在形で書かれていることだ。

とすれば、今でも天岩戸別神社の奥の院は大川原高原頂上にあると言うことか。



展望台に登ると雲海が広がっている。

その中で高丸山がくっきりと見えている。



展望台の横には、王が原(大川原)の石碑と古い祠。



赤石(赤色チャート)に囲まれた古い祠や石仏は、天岩戸別神社の奥の院と関係あるのだろうか。



阿波のミツバツツジのトンネルを行くが、旭ヶ丸頂上付近は広い台地のようになっている。

山岳民族が活躍していた時代には貴重な場所だったと思われる。

阿讃山脈から淡路島そして紀州の山並みまで見渡せるロケーション。

更に神山からお高越山や焼山寺までも一望できる。

また、高丸山や雲草山。

勝浦から阿南の海まで見渡せる。

また、剣山の平家の馬場ほどは広くないが、社を構えるには十分な広い尾根。

古代の王様が拠点を定めるのには最適な場所だと思われる。



旭ヶ丸頂上ではヤマボウシの実は殆ど無くなっていた。

小鳥が食べたのかな



去年は沢山あってイノシシに掘り返されていた、アオテンナンショウが今年は全く見られない。

イノシシが芋を食べてしまったので絶滅したのかな?



不動峠分岐にある天の岩戸別神社の石柱。

この2つの石柱の間に奥の院があるのは間違いない。

コバノガバズミの実が真っ赤に熟れている。



少し下がるとまだヤマボウシの実が沢山残っている。



高丸山が雲の上に浮かんでいる。



こんなところにアケボノソウが。

誰か(鳥、登山者)が種を運んだのだろうか。



雲海が広がり、焼山寺山や高越山が雲の上に浮かんでいる。



シコクブシがまだ咲き残っている。

高城山のネギ坊主がやけにくっきりと見える。



焼山寺とお高越山



高丸山から雲早山そして旭ノ丸。



コバノガマズミの実が真っ赤。



アセビの古木は雨と強風で苔がすっかり取れている。

シラキの実はまだ固い。



不動峠、正確には尾葉古の大尾に着く。

此処には山犬に噛み殺されたというお文の墓があると言うが、この割れた石がそうだろうか。



それともこの小石がそうだろうか。

手水鉢のような石灰岩が何を物語っているのだろうか。

ウロウロしているとトレラン風の男性が追い抜いていった。



枯れた木にはキノコが。



アサマリンドウが咲いているがやはり花を開いていない。



高鉾山本峰に来るとクサギの実がコバルトブルーに熟れている。



何時ものベンチでお弁当。

焼きザケが秋の味で美味しい。

海苔弁は最近ずっとボリューム満点でリーズナブルなのが主流だった。

最近ミニサイズが出ていたが、今回のはジャストサイズ。

スズメバチが来ないので、ユックリと食べることができる。



シロモジの実が弾けている。

カナクギノキの実も真っ赤に熟れている。



シコクブシは殆ど実になっているが咲いている花もある。



梅ノ木峠に向かうと、シロモジの実が弾けたのが沢山落ちている。



エゴの木の実もたくさん落ちている。



この可愛い実はコバノガマズミだろうか。



カナクギノキの実も沢山落ちている。



見晴らしの岩場に来て歩いてきた旭ヶ丸と高鉾山本峰を眺める。

ふと足元を見るとマムシがトグロを巻いている。

雨が止んだので、岩場で寛いでいたようだ。

戦闘意欲はなくて、草陰に去って行った。

それにしても踏まなくてよかった。

スズメバチが居なくなったと思ったら今度はマムシのシーズンだ。

気をつけなければ。



岩場にはアサマリンドウが沢山咲いている。

日当たりが良いのか綺麗に開いている。



梅ノ木峠に向かうと石英を抱いた赤色チャートが多くなる。

白色チャートの岩も。



風車建設用の風力測定鉄塔を過ぎたところに、モノレールの設置工事が進んでいた。

いよいよ風車の設置工事が始まるのだろうか。



大好きなこの樹走路も様変わりしてしまうのだろうか。



モノレールは作業道の真ん中に設置されているので、作業道を車で走ることはできなくなるようだ。



梅ノ木峠手前で四国の道に曲がる。



四国の道の登り口からモノレールは始まっているようだ。



期待していたセンブリはまだ固い蕾。

代わりにアケボノソウが新しく咲き始めていた。



花弁が整っているのはヨメナだろうか。

黒い蛇がおとなしく横たわっていたが毒はないようなので安心。



林道脇にはアサマリンドウが沢山咲いている。

センブリの花は見ることができなかったが、アサマリンドウをたくさん見ることができて満足。



高鉾山入り口にもアサマリンドウが沢山咲いているが、花を閉じている。



シロモジの弾けた実が沢山落ちている。



ガスが巻いて眺望はゼロ。

アセビの新芽がもう出始めている。



シロモジの新芽も大きくなっている。



林道を行くとまだヤマボウシの実が残っている。



お文の墓で追い抜いていった男性が戻ってきた。

薬研谷手前まで行って帰ってきたそうた゛。

早いなあ。

お話していると私のホームページを見ていただいているそうだ。

ありがとうございます。

しばらくお話をしてお別れする。

あっという間に走り去っていった。



カナクギノキの実と一杯咲いているアケボノソウ。



エゴノキの実とシロモジの弾けた実



中身が噴出したようなキノコ



林道を帰るが此処にも石英を含んだ赤色チャートが色鮮やかだ・



シコクブシがまだ満開。

クマシデの実はもう茶色。



ナギナタチョウジュが咲き始めている。

沢山ぶら下がっているこの実はなんだろうか。

カラスウリのような葉だが見はまん丸。

マルミノカラスウリだろうか。



沢山有るので、赤く熟れる頃が楽しみ。

それにしても毎年来ているのに、こんな実は初めて見る。

同じところを歩いても毎回新しい発見があることに驚き感謝する。

駐車場に帰ると今日は閑散としていた。





総歩行距離 10.2㌔

累計標高差 ±648m

行動時間 4時間25分





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