春の里山 竜王山    2015/04/18
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 イチリンソウ ニリンソウ 竜王山 -

今日は一日中快晴の予報。

中津峰のオンツツジも見たいが例年行っている竜王山にまだ行けていない。

ユキワリイチゲはもう終わっているだろうがニリンソウやイチリンソウは咲いていることだろう。

アカネスミレやケスハマソウも咲いているかもしれない。

中津峰山のツツジは来週に行くことにして竜王山に向かう。



桜の花が殆ど散ってしまった杉王神社から出発。

7時41分



樹齢800年と言われる大杉はでかくてまだまだ元気だ。



いつもの様にハイキングコースの看板から登っていく。



ミツバツツジはすでに散っていてセトウチウンゼンツツジが満開。



フキノトウが花になっている。



ムラサキケマンが咲き誇っている。

ヤマブキも山肌を黄色く染めている。



ナガバノモミジイチゴも花の盛り。

尺善さんのお墓にお参り



明治の石仏にもお参りして車道を登っていく。



ミツバツツジがわずかに咲き残っていた。

アケビの花が至るところに咲いている。

いつも思うのだが花が沢山咲いている割には実が成っているのを見かけるのが少ないのは何故だろうか。



芽吹き始めた山肌を見ながら横畑の集落の中登っていく。



花桃の木の向こうに香川特有の土壁の農家が見える。

平家ゆかりの畑の中の祠が多い。



通い百姓だと言われていたおばあちゃんちの窓が開いている。

今日は畑仕事に来られているのかな。

畑に一面に植えられている菜っ葉は何だろうか。

土の家も同じ野菜を植えている。



寛政10年(1798年)の石仏から上に入るとカキドウシが咲いている。



おばあちゃんの桜は寒緋桜は散って八重桜が咲いている。



松月桜とか関山桜とかはまだ蕾。

今日はおばあちゃんはやってこない。



ベニカナメモチの赤い新芽が綺麗だ。

散り始めのヤマザクラも風情がある。



平家ゆかりの三条神社がある。

祭神は市杵嶋姫命、田心姫命、多岐津比賣神命で、これは平家の守護神である宮島の厳島神社の祭神と同じだ。



牡丹の彫ってある狛犬

狛犬と牡丹の関係は、「獅子身中の虫」に由来するらしい。

「獅子身中の虫」とは内部から災いをなす者(たとえば組織の中で害をなす者)を表現するたとえになっている。

「獅子身中の虫」は、一つ弱点があり、牡丹の花から滴り落ちる夜露にあたると死んでしまうと言われている。



驚くことに徳島の地神塔と同じ5角型の石碑がある。

徳島と違うのは天照大神名とかの神の名前は見えず「穀祖神」とか「農業祖神」の文字が読み取れる。

他の3面はよく文字が読めない。

この横畑は徳島から借りこ牛とともに多くのお嫁さんが嫁いできたらしいがその時地神塔も伝えられたのだろうか。

この下の農家のお嫁さんも徳島から嫁いできたと言われていた。

今でも大事に祀られている。
 


いつもは閉まっている神社も扉が開いていた。



長閑な横畑の集落の中を進む。

畑に肥料をまいている一が何人かいた。



安曇野でもよく見る夫婦の道祖神

寒風峠の登山口を過ぎて登っていく。



まだヤマザクラや枝垂れ桜が綺麗に咲いている。



ホウチャクソウはまだ蕾。



竜王峠への道は綺麗に整備されている。



ヤブレガサがニョキニョキと出てきている。

車道までは650m程だが結構しんどい。



変わった葉のカンアオイがある。

と思ったがよく見るとテイショウソウの葉だ。



?の花

やまももさんに絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)のウスバヒョウタンボクだと教えていただきました。

6月にはペアの赤い実がなるそうです。



汗をかいて車道に飛び出す。



車道沿いには山桜が満開



ヤマルリソウが群生している。

此処のの花はブルーが濃い



横畑の犬がワンワン鳴いていると思ったらロードレーサーが次々に登ってきた。



丁度見頃のミツバツツジがある。



シハイスミレも多い。

竜王峠に着くと先ほどのチャリンコの方々が休憩している。



車道ではなく尾根道を行く。

結構アップダウンがある。



ドコモ鉄塔広場に来るとまだ桜が咲いている。

ソメイヨシノではないが何の桜かはわからない。



ピークで休憩してから急坂を下る。



尾根道を進み車道に出て阿波竜王山を目指す。

この道も結構急で根性がいる。

阿波竜王山 10時14分着



晴れてはいるが霞んでいて眺望はもうひとつ。

三角点横のダケカンバが芽吹いていた。



頂上から下る途中で家内がフデリンドウを見つける。

小さな小さな花なのによく見つけることが出来るものだ。



今年はケスハマソウが少ない。

やっと一輪発見。



イタドリもまだ出始めたばかり。

アカネスミレは群生している。



ケスハマソウが少し群生しているところがあった。

今年は花が遅れているのかな?



フイリシハイスミレとピンクのヒゴスミレ



アオイスミレは葉だけが残って花は消えている。



ヒゴスミレが多い。



アカネスミレが咲き誇っている。



アカネスミレは距や茎に毛がある。



竜王峠でまた一休み。



此処にもケスハマソウが咲き始めている

一等三角点到着

眺望があれば良いんだがなあ。



頂上から少し下ると純白のヒゴスミレが満開。

このへんにはもう少しするとアリアケスミレも咲いてくる。



ギンリョウソウの蕾が大きくなっている。

後数日で咲くことだろう。

若い男性が勢い良く登ってきた。

このコースで登山者に出会うのは珍しい。

11時37分寒風峠着。

少し早めのお弁当を食べているとご夫婦が到着した。

兵庫県から定年になって香川県に帰ってこられたらしい。

竜王山には初めて登られたそうだ。

地図を拝見すると讃岐竜王山まで行って、割れ地蔵から浅木原に下りて車道を帰ってくる予定のようだ。

初めての割には長丁場のコースだなあ。

そのうちに男性がやってきて追い抜いていった。

さすが春の週末には登山者が多い。



ご夫婦とお別れして快適だけど急で足に応える尾根道歩きが続く。



最後のピークまで一歩一歩足を進める。

ピークの分岐から少し奥まで行って四等三角点「久保谷」913mに立ち寄る。



急坂を降り切ると三頭越に着く。

12時57分。

寒風峠から丁度1時間かかっている。



石の大鳥居には三頭山大権現と金毘羅大権現の扁額が架かっている。

徳島から金毘羅参りの人と香川から三頭山の三頭(みつがしら)神社にお参りする人がこの峠を越えたのだろう。

その時の井戸は今も水をたたえて残っている。



いつもの猿田彦と天宇受賣命の夫婦像にお参りする。

阿讃山脈にはこのユーモラスなお二人への信仰が多く残っている。



今年も淡いピンクのエイザンスミレが出迎えてくれた。



くりっとした美人のフイリシハイスミレも去年と同じ所でお迎えしてくれた。

去年沢山咲いていたミツバツツジやトリガタハンショウヅルは咲いていない。

枯れ沢のあたりにはヤマルリソウが群生しているが今年は少し花が少ない。



やわらかな新緑の萌える渓流沿いの道を下って行くと、咲いたばかりのイチリンソウが出迎えてくれた。



大柄なイチリンソウが群生するととても目につく。



足の踏み場を気をつけないとイチリンソウを踏んでしまいそうなほど咲いている。



ヒトリシズカも咲き残っていてくれた。

下って行くとニリンソウが多くなる。

ニリンソウは二輪揃って咲くのは珍しいと言われている。

しかし、此処では二輪揃って咲いている花が多い。



ほんのりピンクなニリンソウもかわいい。

4輪のニリンソウもあった。

1輪の花が落ちて3輪に成っているのが残念だ。



群生しているニリンソウも素敵だ。



ヨゴレネコノメも沢山咲いている。



ユキワリイチゲはもう葉だけになってしまっていた。



柔らかで細かな新緑に包まれて歩くのは気持ちが良い。

観音様も気持ちを和ませてくれる。



下って行くとまたイチリンソウの群生地があった。

咲き始めのイチリンソウは背中がピンク



二輪のイチリンソウもあった

白い花ばかり見ているとヤマブキの黄色が目につく。



チャルメルソウも元気に咲き始めていた。



いつ見ても立派な節理



沢は水が多く渡るのに苦労するところもある。

昨年に比べて登山道が随分と傷んでいる。



カキドウシも沢山咲いていた。



キケマンの咲いている登山口についた。

14時25分

ベンチでアンパンを食べて休憩。



鐘つき堂のある神社?にお参り



明神川にそって杉王神社まで帰っていく。



アセビの花やミツバツツジを楽しみながら歩くと緩やかな登りも気にならない。



やっと大杉の待つ杉王神社に帰ってきた。

神社横の淡い黄緑色の八重桜が満開だった。

15時10分着。

今日は7時間半と久しぶりに長時間歩いた。

目眩もしなかったし腰の痛みも酷くはならなかった。

これから7月にかけて少しずつ体調を整えて、今年もアルプスに出かけたいと思っている。





総歩行距離 14.9㎞

累計標高差 ±1,236m 


里山倶楽部四国編 

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