春の里山 竜王山   2017.04.13
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やっと春の気配の竜王山 ニリンソウ、イチリンソウ咲き始める -

この所、ボランティアや時代行列などでバタバタして山に行く機会がなかった。

その間に遅れていた桜も満開が過ぎて、葉桜が目立つようになった。

今年は山野草の開花が遅れているが、もうそろそろ春の花が咲き揃っている頃だろう。

春の花を探しに竜王山に行くことにする。



中古で買ったエクストレイルで遠出するのは初めてだ。

所が、ナビの調子が悪い。

純正ナビがついていて、ハンドルのスイッチで操作を切り替えたり、音声入力や電話送受出来るのが便利だ。

しかし、走行場所のポインターがトンデモナイところを指していて直らない。

走りながらアレコレしていて、降りるインターを間違ってしまった。

美馬インターで降りるところを脇町インターで降りてしまった。

しかも暫く気がつかないで、山道を夏子休憩所まで来て気がついた。

しまった。

引き返すのも何なのでそのままま塩江経由で琴南を目指す。

久しぶりに柏原渓谷を走って琴南から杉王神社に到着。

随分と遠回りしてしまった。

気がつくとナビが直っていた。

車検整備でバッテリーを外した時に設定が狂っていたのだろう。

平均燃費はメーターで11.6㌔/リッター

2500ccなので予想外の高燃費。

しかし、メーター燃費は1割ほど良い燃費を表示することもあるのでアテにはならないかも。

まあ今までは軽油で8㌔/リッターだったので、燃料費としてはトントンに収まるかもしれない。



寒風峠ハイキングコースを登っていく。



セトウチウンゼンツツジはまだ咲いていない。

ミツバツツジはきれいに咲き始めている。



ナガバノタチツボスミレが先ほっている。



ムラサキケマンは沢山咲いているが、ヤマブキは咲き始めたばかり。



キブシの花が咲き誇っている。

尺善さんのお墓に久しぶりにお参り。

尺善さんは、横畑から金毘羅街道への道が難所だったため、3年かけて明神川の右岸から久保谷までの道を開削した。



例年この時期には咲いているアケビはまだ蕾。



イタドリも顔を出したばかり。

地蔵尊 この場所は木戸口があった所 木戸口には常時見張り番がいた。




寒風峠への路を過ぎて横畑集落を登っていく。



集落の春キャベツは植えられたばかり。

此処の畑の春キャベツは、味の素の餃子の材料になるとか。



横畑集落は「平家落人の里」

落人が刀を捨て農民となるため赤旗を横にしたために 横畑と呼ばれるらしい。

徳島とは非常に継りが強く、徳島から嫁いできたお婆ちゃんが多く生活されている。

また、源氏の追ってから逃れるために他の集落と遮断していた。

生活に必要なものは遠い讃岐より近い阿波で調達したようだ(近いと言っても6時間)その道が寒風越え。

寒風越えは横畑にとって塩や生活必需品を調達する「命の道」だったとか。



カンヒザクラが満開。



お婆ちゃんの桜は咲き始めたばかり。



新しい車道が整備された時に纏められたのだろうか多くの地蔵尊がある。

天明とか嘉永とかの年号が刻まれている。

全ての地蔵尊に「釈」の文字があるので、この地では浄土真宗が盛んだったのだろう。



経文の刻まれた宝篋印塔。

「経に云う、若し有情あれば、此の塔に一本の線香・華を捧げて礼拝供養しなさい」

そうすれば「八十億劫というたくさんの罪も一時に消えて、生きては災害災(自然や事故など外的な害)や、殃(天罰・恨みなど精神的な害)を免れる」

「死んだら仏の家に生き成仏できる。若し、まさに阿鼻地獄に落ちんとする時にはこの塔を礼拝するか、この塔に手を触れて右へ廻りなさい、

そうすれば地獄門を塞(ふさ)ぎ、菩提道を開く」という経文になっている



去年は満開だった桜は、やっと蕾がほころび始めたばかり。



三条神社にお参り。



七柱大神とは、神世七代(かみのよななよ)日本神話で天地開闢のとき生成した七代の神様のことだろうか。

地神塔も祀られている。



大きなミツマタの花が咲いている。



クロモジの花も満開だ。

まだキャベツの苗が植えられていない畑もある。

お年寄りばかりなので農作業も大変だろうなと思う。



竜王峠に向けて登っていく。



若宮と呼ばれてる横畑の守り神と道祖神。

 その奥には古宮がある




オオイヌノフグリやムラサキケマンが咲き誇っている。



まずは竜王峠に向かう。



フデリンドウの蕾が大きくなっている。

今にも咲きそうだ。



タムシバも咲き始めたばかり。

ヤマシャクヤクも蕾は硬い。



アブラチャンはちょうど花の盛りかな。



車道に出るとヤマルリソウが咲いている。



フキノトウがいっぱい顔を出している。

ヤドリギが青々として沢山出来ている。



フサザクラが咲き始めている。

やはり今年は花が遅い。



竜王峠では久保谷から登ってこられたお二人が休憩中。

阿南の方だそうで私のホームページを見ていだいているとのこと。

ありがとうございます。

アンパンの行動食を食べて出発。



電波塔からの下りで単独男性と出会う。

相栗峠から登ってこられたそうだ。

何時もフデリンドウの咲くところにミスミソウが咲いている。



小さな花だが可愛い花だ。



阿波竜王山に向かう。



讃岐竜王山に向かわれたお二人を見送って車道を帰る。

ルリシジミが飛び回っている。

今年はミスミソウ(ケスハマソウ)が沢山咲いている。



去年は花が少なかったが、今年は元気にたくさん咲いているのが嬉しい。



今年も咲いていました。

アオイスミレ。

波打った独特の花弁が可愛い。



紫色の花も混じっていて、まだまだ冷たい風の吹く中で健気に咲いている様子がいじらしい。



車道をドンドン進むがアオイスミレとミスミソウの花がずっと咲いている。



タネツケバナが沢山咲いている。

ツルリンドウはまだ蕾。



ちょっと色の濃いスミレはオカスミレかな?

竜王峠から一等三角点へ向かう。

昔はこの場所から横畑集落が一望でき、物見櫓があり見張り番が住んでいた。

敵がくると狼煙を上げていたそうだ。

よほど落ち武者狩りが怖かったようだ。



寒風越で昼食。

今日は鮭弁当。



食後、三頭峠に向かう。

ヒゴスミレなどはまだ蕾も出ていないが、イチヤクソウがたくさん顔を出している。



三頭峠まではピークが三つ程あり結構厳しい。

ヒイコラ登っていく。

越冬して翅が傷んでいるヒオドシチョウが休んでいる。



最後の急坂を登って四等三角点に着く。



後は激下りして三頭越へ。



アメノウズメと猿田彦さんともお久しぶり。

休憩して行動食を食べていると、阿南のお二人が軽快に讃岐竜王山から帰ってこられた。



イチリンソウはまだ蕾。

ユキワリイチゲは花を閉じている。



下っていくとヒナスミレが沢山咲いている。

スミレ界のプリンセスと言われるほど清楚な花。

優しくてほんわかした感じの花だ。



ユキワリイチゲも沢山咲いている。



今年はヒナスミレが多く咲いていて嬉しい。



ほのかなピンクのニリンソウが咲いている。



小さな花だけど見れば見るほど可愛い。



ヨゴレネコノメに似ているけど、葯(雌しべの先端)が黄色なので岩ボタンかな?



下っていくとイチリンソウが咲いていた。



ユキワリイチゲも沢山咲いている。



イチリンソウは、まだ蕾の花が多いが綺麗に咲いている花もある。



ハシリドコロは咲き始めたばかり。

アワコバイモがまだ咲き残っている。




アワコバイモとヤマルリソウ



チャルメラソウが咲き始めている。



アワコバイモは実になっているのも多い。



ケクロモジがちょうど見頃。



登山口に着く。



桜が満開だ。



車道を杉王神社まで帰る。

ヒメオドリコソウやツクシが一杯。



廃屋の石壁にはワサビの花が咲いていた。



杉生神社まで帰ってくると、桜が朝より沢山咲いている。

今年は春の花が先遅れている。

しかし、やっとイチリンソウやニリンソウが咲き始めたので、後1週間もすれば満開となるだろう。

近いうちにもう一回訪れたいと思う。



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