春の里山 竜王山  2019年04月27日  
里山倶楽部四国編 

- 真冬に逆戻り 竜王山 ヤマシャクヤク -

竜王山のヤマシャクヤクが咲き誇っていると思う。

しかし、天気予報では昼前まで強風で気温は1度。

「てんきとくらす」では登山に不可の「C」マーク。

しかも夜中から大雨が降っていた。

しかし、明日はまた違う山に行きたいし、チャンスを逃すと花はすぐ散ってしまう。

そういう訳で、土曜割引の高速で杉王神社に向かう。



杉王神社の前の明神川沿いには満開の桜が。

今日は寒そうなので、フリースの上にウィンドブレーカを着て出発。



何時ものように寒風峠ハイキングコースを横畑集落に向かう。

ホウチャクソウが咲き始めている。



コバノミツバツツジはもう殆ど散っている。



セトウチウンゼンツツジが、かろうじて咲き残っていた。



ギンリョウソウがニョキニョキ。

出たばかりで新鮮だ。



ウワミズザクラが咲いている。

滅多に会うことが出来ないので嬉しい。



尺善さんのお墓にお参り。

コバノガマズミに蕾ができている。



アセビの花が咲き誇っている。

こんなに咲いても、実が出来ているのを見るのは少ない。

ヤマフジも咲き始めた。



何時来ても誰も通行していない林道を進む。

新緑の山が綺麗だ。



春キャベツが大分大きくなってきた。

此処の春キャベツは餃子の具に使われるそうだ。



冷たい風が吹いているが気温は9度とそう低くはない。

おばあちゃんちの八重桜が満開。



三条神社にお参りしていく。



ユキモチソウが咲いているが、フデリンドウはまだ蕾。

冷たい雨に降られたからかな。



マルバウツギに蕾ができている。

キランソウが大きな釜の蓋になっている。



コバノガマズミが満開。



山の神と道祖神も草に埋もれてきた。



?とニョイスミレ



古い社とユキモチソウ



ユキモチソウが群生



まだ八重桜が綺麗に咲いている。

竜王峠への登山道を行く。



此処にもギンリョウソウがニョキニョキ出ている。

フデリンドウは蕾。



ホトトギスとテイショウソウの葉



期待していたヤマシャクヤクの花は沢山咲いている。

しかし、昨夜からの雨のせいか、皆な丸まって花を閉じている。

帰りにもう一度見に来ようかな?



賑やかな声がして子供達が降りてきた。

まんのう町の子供達の野草の勉強会らしい。



林道沿いにもギンリョウソウが多い。

ヤドリギが大きくなっている。



竜王峠に着くと、沢山の車が停車中。

何かの団体さんかな。

何処かで声が聞こえるので、今出発したばかりのようだ。

石碑の前に座ってコーヒータイム。

寒いので熱いコーヒーが美味しい。

この峠には色々なスミレが咲くが、皆寒さで縮かんでいる。



稜線を行くと、冷たい風が吹き付けてくる。

ウィンドブレーカーの上にレインジャケットを羽織る。

ヒゴスミレも寒そう。



イロハモミジに花が咲いているが、寒さで縮かんでいる。



日があたった林道に出るとオカスミレが元気だ。



剣山や矢筈山方向は白くなっている。

雪が積もっているのかもしれない。



トリガタハンショウヅルが沢山咲いている。



急に雲が流れて青空が広がった。

フキノトウが綿になっている。



ツクバキンモンソウが咲いている。

ニシキゴロモとよく似ているが、太平洋側に咲くのはツクバキンモンソウらしい。



展望台に登るが遠くは霞んでいる。

オオカメノキの新芽とダケカンバの若葉。



讃岐竜王山に向かうとシャクナゲが咲き始めている。



寒い寒いと言って若い男女4人組がやってきた。

男性は「舐めていた」と寒そうにしていた。



朽ちた厳しい階段を登って讃岐竜王山へ。

また曇ってきて寒いが昼食にする。

今日はランチハンバーガーと熱い珈琲。

食後、讃岐竜王山から下っていると、女性三人組がやってきた。

里山さんと、お声がけ戴いた。

ホームページを見ていただいているようだ。

ありがとうございます。



食後、キャンプ場からの登山道が、杉の伐採で広場のようになっていると言うので見に下る。

林道が削られて登山道とは思えなくなっている。



登山道は林道でブチ切られている。



五合目辺りから下はまるで猿の惑星。

四国の山とは思えない。

禿山だ。

林床に生えていた希少種の山野草なども根こそぎだ。

土砂崩れなどは心配ないのだろうか。

この有様を見ると、自然保護の啓蒙など虚しく感じてしまう。



五合目から上には、マムシグサやニリンソウなどが咲いている。



惨状に唖然としながら引き返すことにする。



気温がなかなか上がらない。

予定ではこの割れ地蔵から東の里へ降りて帰るつもりだった。



しかし、少しは日が差したので、ヤマシャクヤクが開いたかもしれないと、もと来た道を引き返すことにした。



剣山系の山々は、まだ薄っすらと白い。



オカスミレが元気になっていた。

アケボノスミレも咲き始めている。



見事なヒゴスミレが咲いている。

他の山ではとっくに散ってしまったヒゴスミレだが、竜王山ではコレからが見頃。



アカネスミレだろうか。

竜王峠に帰ってくるがまだ車が停まっている。



アケボノスミレの花が数輪咲き始めていた。

アケボノスミレは、花が大きくて華やかな感じがする。



一等三角点のピークに着く。

此処にもアケボノスミレ。



林道脇に咲いているのはクロバナアケボノスミレだろうか。



また登山道に入るとアワコバイモに実が出来ていた。

ヒナスミレは葉が大きくなっている。



ヤマシャクヤクの群生地まで下ると、朝は萎んでいた花がきれいに開いていた。

引き返してきたかいが有った。



クロモジの葉が綺麗に展開している。



帰りは、ハイキングコースを通らずに車道を下る。

コレは失敗だった。

距離が何倍も長い。

途中に尺善さんの水飲み場。



ハイキングコースなら直ぐなのに車道は長い。



ユキモチソウやホウチャクソウの花を楽しみながら下る。



車道脇にはフデリンドウが花を開いていた。



やっと杉王神社到着。

今日は、登山不適の寒い一日だったが、綺麗なヤマシャクヤクなどを見ることが出来て良かった。



林道工事で絶滅したと思われたが、林道工事の隙間で奇跡的に咲き残っていたシコクカッコソウ。

しかし、工事範囲が少し広がると完全に絶滅すると思われる。

是非、今のうちに多くの人に見て戴き、目に焼き付けておいてほしいと思う。





総歩行距離 13.9km

累計標高差 ±1,209m

総行動時間 7時間54分



里山倶楽部四国

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