春の里山 竜王山  2019年04月16日  
里山倶楽部四国編 

- ケスハマソウ イチリンソウ 竜王山から久保谷周回 -

例年なら、もう久保谷ではイチリンソウが満開のはずだ。

しかし、今年の春の気候は少し変だ。

春の山野草の咲くのが遅れているような気がする。

チョッと心配しながら竜王山に向かう。



何時ものように杉王神社に停車する。

出発しようとすると、車道を男性が一人歩いてきた。

東の里まで車道を歩き、竜王山に登って三頭越まで周回するそうだ。

東の里は初めてだと言うので、登山道入り口についてお教えする。



私達は寒風峠ハイキングコースへ。

川辺りの桜は丁度満開。



例年咲き誇っているミツバツツジは、殆ど散っている。

明治17年の石仏。



セトウチウンゼンツツジも殆ど散って、僅かに残っているだけ。



数本のミツバツツジが、まだきれいな花を咲かせていた。



モミジイチゴの花が沢山咲いている。

尺善さんの墓にお参り。

尺善さんは、横畑から久保谷までの道を切り開いた人。




昔の木戸口があった所のお地蔵さん。

木戸口には常時見張り番がいて、横畑へ入る人を見張っていたとか。

アケビの花が咲き始めているが、今年は少し遅い。



阿讃の山並みを眺めながら、横畑の村落の中に入る。



横畑特産の春キャベツの苗が植えられていた。



畑の横の桜がちょうど見頃。



おばあちゃんちの桜が見事に咲いている。

この桜を嫁いだ時に植えたと言っていたお婆ちゃんは、まだ元気にしているだろうか。



奥の桜はまだ蕾。



八重桜は満開だ。



ヒマラヤユキノシタもお婆ちゃんが植えた花。

おばあちゃんちのヤマザクラは花が散って、残った葉がキラキラと輝いている。



平家残党を祀る三条神社にお詣り。



横畑の名は、平家残党がこの地で、平家の赤旗を納めて武士を捨てた事に由来している。



期待していたフデリンドウはまだ蕾。



ミツマタやクロモジは満開。



山の神と道祖神。

道祖神の石の祠の中には、夫婦像の代わりに石が2つ。



枝垂れ桜の咲く所から、旧の峠道に入る。



横畑に多い祠にお参りして落ち葉の深い道を登って行く。



フデリンドウの蕾は多いが、まだ花は咲いていない。

ヤマシャクヤクの蕾も固い。



中には少し膨らみ始めた蕾もある。

ウスバヒョウタンボクも、まだ蕾は小さい。



ヒナスミレが群生している。



沢山花は咲いているが、何故か弱々しい。



アワコバイモが咲き残っている。



車道に出ると斜面にヤマルリソウが群生。

見上げると、ヤドリギが一杯。



クロモジも満開。

龍王峠に着くと男性が一人休憩中。



いつも沢山咲いている、ほんのりピンクのヒゴスミレ。

今年は少ない。

やっと綺麗に咲いているのを発見してパシャリ。

可愛くて優雅な花だ。



尾根道に入ると、ツルリンドウが出始めている。



おばちゃんが一人降りてきた。

単独のおばちゃんは珍しいなあ。



今年は花が少ない。

小さなシハイスミレが咲いているだけ。

朝、杉王神社でお会いした男性がもうやってきた。

讃岐竜王山にも登ってきたそうだ。

早いなあ。



いつもの所より少し下で、やっとケスハマソウ発見。

今日の目的の一つは達成。



車道へ出てから、阿波竜王山へ直登路を登る。

この道はキツイ。



阿波竜王山に到着。



展望台からの眺望はあまり良くない。



チッチャなタチツボスミレと白いスミレ。



車道に降りるとケスハマソウが沢山咲いている。

今年は花が多い。



咲き始めたばかりで葉が余り出ていないが、葉の先が丸いのでミスミソウではなくてケスハマソウだとわかる。



タチツボスミレが咲き乱れている。

葉が普通のタチツボスミレと違う気がする。

葉の裏を見ると、薄い紫色だ。

何かのスミレと混血しているのかな。



濃い紫のアカネスミレが咲き始めているが、まだ花の数は少ない。



アオイスミレは、葉ばかりで花はもう消えていた。

竜王峠まで帰ってくる。

お腹が空いたが、寒風峠で食べることにして我慢する。



一等三角点への急登を踏ん張る。

此処にもケスハマソウが咲いている。



一等三角点のピークから、急坂を下って寒風峠。

ベンチで昼食。

名の通り寒い風が通るので、ウィンドブレーカーを羽織る。



食後、お腹パンパンで急坂を登るのは辛い。



3つ目のピークで一息入れる。

凍らせたお茶が美味しい。

コルクの木(アベマキ)が多くなる。



イチヤクソウの葉が出始めている。

見上げると、タムシバの白い花が咲いている。



最後の坂を登りきると、三角点のピークに着く。



三角点と図根三角点



やっと三頭越に着く。



またベンチで休憩。



イチリンソウを楽しみに、久保谷を降りていく。



まずはニリンソウの花が出迎えてくれる。



沢筋を歩くと緑の新緑が綺麗だ。



ヨゴレネコノメソウとニリンソウ。



少し下るとイチリンソウが次々に咲いている。

咲いたばかりで新鮮な花は、スッキリとして綺麗だ。



一つの茎に2つ咲いた双子花。

ほんのりピンクが可愛い。

イチリンソウに花弁はなく、花弁のように見えるのは萼。



ヒトリシズカも例年になく沢山咲いている。



咲き始めは、萼片の裏が濃いピンク。

その為、表から見てもほんのりピンクに見える。



ユキワリイチゲは、もう花期が終わっている。



ハシリドコロも花を咲かせている。



アワコバイモはもう実になっている。

何度も沢を渡り下って行く。



林道に着くと、キケマンやムラサキケマンが咲いている。



カキドウシも沢山咲いている。

随分と歩いて少し疲れた。

ベンチで大休憩。



最後の車道の登り返し。

気合を入れて出発。



ヤマザクラが綺麗だ。



ユキモチソウが咲き始めている。

今年初めての出会い。

何回出会っても嬉しくなる花だ。



ヒメオドリコソウや山吹の花を楽しみながら、単調な車道歩き。

竜王峠でお会いした男性が、車道を降りてきた。

何処まで周回してきたのだろうか。



桜満開の杉王神社に到着。

今日はスミレの花には少し早かったようだが、ケスハマソウや素晴らしいイチリンソウに出会うことが出来た。

アケボノスミレ等のスミレに合うためには、来週くらいにもう一度来る必要があるなあ。





総歩行距離 13.9km

累計標高差 ±1,098m

総行動時間 7時間54分





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