冬の里山 柴小屋山 大道丸    2017.01.24
ホームページ 里山倶楽部四国 

- 強風吹き荒れる柴小屋山、大道丸 -

昨日から県西部などで大雪が降ったそうだ。

西祖谷では50センチも積もったらしいから見ノ越までの道路はもっと積もっていることだろう。

今日はノンビリと過ごそうかと思っていたら、家内が温泉に行きたいという。

??と思ったら、温泉の前に一寸雪山歩きをしてから暖かい温泉でくつろぐのが最高だとのこと。

数日前に行ったばかりだけれど、柴小屋山なら雪山歩きの真似事が出来るだろう。



神領から野間殿林道を進むと立派なつららが出来ている。

道路に鹿の親子が遊んでいる。

暫く行くと狐が二匹。

一瞬キョトンとしてから大きな尻尾を振りながら去って行った。

野間殿林道でキツネを見たのは初めて。




意外と雪が少ない。

悲願寺分岐まで来ると先行車の轍が残っている。

所が、先に進んでいくと雪が深くなってきた。

先行車が苦労して尻を振って進んでいる様子が残っている。

吹き溜まりでは何度かバックして乗り越えているようだ。

私の車は副変速機をLOWにして四駆直結にすれば積雪30センチ位なら難なく進める。



何時もの広場に停車して出発。

ネックウォーマーを付けてニット帽子を被る。

手袋は左は雪山用だが、右手はカメラやスマートフォンを使うので薄いスマートフォン対応手袋。

大した寒さで無いのでこれで大丈夫かな?



意外と雪が深い。

昨日、カモシカさん達が来ているはずだけど足跡は雪に埋もれて消えている。



急に雪が降り出して吹き付けてくる。

慌ててレインジャケットを着てザックカバーを付ける。



稜線に乗ると風が強い。

細かな雪が横殴りに吹き付ける。

気温はマイナス7度位だが体感温度はもっと低い。

ネックウォーマーを鼻まで上げて、レインの帽子まで被るがホッペタや鼻が痛い程冷たい。

フルフェイスのフェイスカバーも持っているのだが取り出すのが面倒だ。



柴小屋神社の鳥居まで来ると、此処は風の通り道で雪が吹き飛ばされている。

柴小屋山へと階段道を登る。

益々風が冷たくカメラを持つ右手が痺れてくる。

カメラが撮影出来る冬用手袋も持っているのだが、ザックを下ろして取り出すのが面倒だ。

冷たい強風に吹き付けられると思考能力が鈍り、立ち止まってザックなどを下ろすことも嫌になる。

ハードシェルのジャケットを持っていても、着ないまま凍死する登山者が居るが、その気持ちがよく解る。



トラバースまで来ると風が弱まってホッとする。

柴小屋山へと登る。



少し頑張ると柴小屋山頂上。



柴小屋山頂上には風紋が出来ている。

ポットに入った温かいコーヒーを飲んで一寸ホッとする。



ジッとしていると寒いのでそのまま大道丸へと向かう。



晴れているのに強風で雪が巻き上げられて、地吹雪となって吹き付ける。

手が痺れるし鼻や頬が痛い。



四国の道分岐を過ぎて大道丸に向かう。

気温はマイナス8度位。

右手の手袋の中にはホッカイロを入れているのだが、凍傷になりそうな程冷たい。



大道丸への稜線は特に風が強い。

何時もは立派な風紋が出来るのだが、今日は一寸風紋が小さい。



大道丸頂上に着く。

風で雪が流れて柔らかな雪原となっている。





積雪は50センチ位はありそうだ。



前回は柴小屋山を眺めながら昼食にしたのだが、今日はとても寒くて昼食どころでは無い。



仕方が無いそのまま帰ることにする。



下界は雪も無く暖かそうに見える。



柴小屋からは右手も雪山用手袋に換える。

暖かくてホッとする。



来た時の足跡が吹き飛ばされて完全に消えている。

下りではどの方向にでも歩けるので、よく知らない所では道を間違いやすい。

冬用手袋は撮影しにくくて指が写ってしまったりする。



車道まで帰ると先程までの強風がウソのよう。

右手の指がまだ痺れている。

早く温泉で暖まろうと神山温泉へ。

所がなんと言うこと。

今日は定休日。

仕方が無いので、自宅の風呂に温泉の元をタップリと入れて48度に設定する。

のぼせる程ゆっくりとお湯に浸かると、やっと指の痺れが取れてきた。

今日は、冬用の装備は売る程持っているのに、簡単な装備で出発してしまった。

低山だし標高差も小さいとなめてかかった。

こんなに風が強いとは予想していなかった。

風か強いと精神状態が厳しくなり、ザックを下ろすのも面倒となった。

登山開始前に十分な準備が必要なことを思い知らされた。

しかし、短距離だがタップリの雪山歩きを楽しむことが出来た。

家内は大喜びしている。

柴小屋山は低山でちょろっと登ることが出来る山だが、積雪が多く強風が吹く。

冬山体験や冬山装備の点検に是非利用してほしい。

自分の持っているジャケットや手袋などがどの程度の耐寒性能を持っているか。

冷たい風に吹き付けられた時にどうなるか、是非一度体験してほしいと思う。



↑ クリック
ホームページにも是非お立ち寄りください