夏の里山 大道丸 柴小屋山 高根山 旭ノ丸      2018.08.18
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シコクママコナの咲き乱れる尾根歩き

阿波踊りが過ぎると一気に涼しくなってきた。
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この時期なら快適な山歩きができるかもしれない。

しかし、今日は夕方から所用がある。

手軽に秋の気配を感じることが出来る柴小屋山を歩いてみよう。

もしかしたらヒオウギがまだ咲いているかもしれない。



何時もの広場に行くと伐採林の貯木場になっていた。

売り先が決まっているのか、綺麗に積まれた材木にはネームプレートが付いている。



東屋前の駐車場に停めて出発。

ヒメシャラの上の空はすでに秋の気配。

7時41分出発。



登山口にはゲンノショウコ



色白のシコクママコナが咲きはじめている。

暑い時は赤い色が濃いが涼しくなると色白になるのが不思議。



風はないが、気温は17度と低いので気持ちが良い。

ツルリンドウの蕾が今にも開きそう。



ミヤマウズラが沢山顔を出している。



去年は余り出会うことが出来なかったので嬉しい。



鳥居前から柴小屋山に向かう。



今年はシコクママコナが多い。



ヒヨドリバナも咲きはじめている。

朝日が階段の苔を照らして良い雰囲気。



ツル性の青い実は?

少し熟れはじめている。



白い花を咲かせているのはイヌザンショウだろうか。



葉の裏に赤褐色のビロード状の毛が生えているのはツクシシャクナゲ。

もう来年の花芽をつけている。



ミズキの実はまだ青い。

カエデが少し紅葉を始めていた。



柴小屋山着。



ブナの葉はまだ瑞々しくて素晴らしい。



ブナの木の股には、ヤシャビシャクの実が沢山出来ている。



足元にはヒメヤブランやオトギリソウ。



尾根道はシコクママコナの花園になっている。



ブナの実が豊作。



ツルリンドウがもう咲いている。

今年初めての出会い。



何の実だろうか?

この尾根に何の花が咲いていたのか思い出せない。



この実も解らない。



此の翼果を一杯付けている木も解らない。

クロヅルに似ているような気もするが。



大道丸から柴小屋山を眺める。

三等三角点1,239mがあるが

点名は「人道丸」

此の山の正式名は「人道丸」だが、地図の折り目が横棒に見えて、誰かが「大道丸」と呼んでそれが定着したとか。

またその反対の話もある。



リョウブは遠くから見るとまだ白い花が咲いているように見えるが、すでに花は散って実になりかけている。

どんどん下って行く。



コウヤボウキが綺麗に咲いている。



シコクママコナが、足の踏み場もないくらい咲いている。

ヒオウギの群生地に来ると、花どころか葉も実もない。



小さな葉が少し顔を出しているくらい。

今年は花が早く終わってしまったのかな。



薬研谷まで回って帰るつもりだったが、気が萎えてまた引き返して変えることにする。

足元にはカタバミの黄色い花が咲いて慰めてくれる。



コフウロやイヌトウバナなどを楽しみながら大道丸に登り返す。



ヤマボウシが少し赤く熟れてきている。



小さなシギンカラマツは、カラマツソウの仲間の中では一番可愛い。

キンミズヒキも沢山咲いて、秋になれば厄介な引っ付き虫になることだろう。



柴小屋神社の鳥居の下にもミヤマウズラが可愛く咲いていた。



時間も早いので高根山に向かう。

一面シコクママコナのピンクの絨毯。



立派な石段は高根山山頂に神社が有ったに違いない。

御夫婦がシコクママコナを写しながら登って来た。

何処かでお会いしたと思うのだが思い出せない。

大道丸まで行ってヒオウギを見る予定だとか。

咲いていましたかと言われて、咲いているとも言えないし困った。



三等三角点「高根山」1,232mに着く。

11時15分。

岩の上に登って高丸山を眺める。

2年前まで此処には「高根山」1232mの看板が立っていた。

何時の間にか撤去されてしまった。

と言うのは、此のピークは高根山ではないとの理由ではないかと思う。

もともと高根山とは、悲願寺の奥の山一帯をそう呼んでいたとか。

それでは時間も早いので、今高根山だと言われている旭ノ丸に行ってみようか。



ウツギの実と?の実



白樺植林30週年の碑と氷小屋跡の碑



平成16年に氷小屋跡から中津峰を経由して、鷲の門まで氷を運んだ記念碑だとか。

そう言えば梅ノ木峠でお会いした男性が、今年同じように氷を運ぶと言っていたけれどもう終わったのかな?



林道を歩いてスーパー林道分岐へ。

此処は旭丸峠と呼ばれている。

さて何処から登ろうかと思っていたら、木の階段が付いている。

さては此処から登るのかと思ったが、此の引き返す様に登るピークは氷室跡の上のピークで旭ノ丸ではないような?



しかしとりあえず登ってみよう。



でっかいカエルに見えるという「ごうと岩」だと思う。

途中から道が消えて藪こぎとなる。



藪こぎが終わると平坦なところに出たが、何もないピーク。

「公 山」の石柱だけがある。



また引き返して、スーパー林道分岐から上勝方向へ少し行って、大岩の横から山道に入る。



暫く行くとトラバースになって少し下り始める。

おかしいなと思ってGPSで確かめて、町境の尾根道を登ろうとして行くが、道らしいものはない。



またトラバースに戻って進み、赤テープから右上に登って行く。



チャートの露頭にぶつかって左を巻く。



なだらかになって赤テープに沿って進むと、何時の間にか下りとなった。

頂上標識を探すが、壊れた棒しか残っていない。



回りを探すが見つからない。

家内が藪の向こうから頂上標識を探してきた。

壊れた棒の根本に石で仮に固定した。

高根山最高峰、別名「旭ノ丸」1,312m到着。

古い神山の資料には、朝日が登る山を旭ノ丸と呼んで崇めたとある。

神山の神領や寄居のあたりからでは、此のピークは真南に有り朝日は登らない。

朝日が昇る山は、今は旭ヶ丸と呼ばれている高鉾三峰の一つのピーク。

実は旭ヶ丸にある一等三角点の点名は「旭ノ丸山」1020m

高鉾山の三角点が山頂よりずっと低い779.5mにあったり、此のあたりの三角点の点名は混乱している。

その為、三角点名が山名だと思っていると、とんでもない間違いをすることになる。



途中の涼しい風の通る苔むした岩に座って昼食。

食後引き返して団子3兄弟を眺めながら林道歩き。



道端にはコフウロが咲いている。

ボタンヅルが木に絡んで咲きはじめている。



ススキの穂も出てきた。

正面に偽高根山。



振り返ると先程登った高根山別名旭ノ丸。



ミズキの実が熟れ始めている。



カワラナデシコの目が醒めるようなピンクを楽しみながら駐車場へ。



駐車場横には真っ赤な実が出来ている木があった。

何の実だろうか。

帰りは高校野球を聞きながら帰宅。

済美が勝って準々決勝に残ったらしい。

私が松山にいた頃は女子校だったのに強くなったなあ。

今日は1,000m超えの稜線を気持ちよく歩くことが出来た。

何時の間にか山は秋の気配が忍び寄っている。

秋のアルプスにも行きたいなあと思う。





総歩行距離 8.4km

累計標高差 ±712m

総行動時間 6時間15分

 


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