春の里山 焼山寺山    2016.03.07
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- 旧遍路道 焼山寺山 -

今日は朝からドンヨリ曇っていて、何処かへ出かける気持ちが萎える。

文化の森へでも散策に行こうと思っていたら、宅急便が届いた。

はら○○産さんから、先日お送りしたDVDのお礼だと殻付き牡蠣をお送り頂いた。

海の香り一杯の立派な牡蠣がたくさん入っている。

私達夫婦では食べきれないので、昨夜神山ルビー樽開でお世話になった「里山みらい」の方達にもお裾分け。

そのついでに焼山寺山に登ることにする。



時間も遅いので杖杉庵(じょうしんあん)まで車で行く。

この辺は梅の産地で丁度梅の花が満開。



日が差してきて甘い香りが漂ってくる。



コンクリートの四国の道をエンヤコラと登る。

この道は急坂で冬は凍って滑るし嫌なところだ。

沢の橋を渡って遍路道を行くとチェーンソウの大きな音がしている。

軽トラが沢山停まっているが何かの工事をしているのだろうか。



お聞きすると旧遍路道を復元されているそうだ。

もう通ることが出来るというので、階段状に削られた岩から旧遍路道に入る。



旧遍路道は綺麗に整備されていて直ぐに遍路道に出る。



車道を二回渡って焼山寺に向かう。



山の斜面に白いショウジョウバカマが沢山つぼみを付けている。

中には殆ど開きかけた花もある。

僅かだが葉に鋸歯があるのでシロバナショウジヨウバカマかな?



焼山寺の梅畑横の土手は日当たりが良いので春の花が沢山咲いている。

この小さな花はタネツケバナかな。



タンポポやオオイヌノフグリも気持ちよさそうに咲いている。



ムラサキサギゴケやタチツボスミレも咲いて、春真っ盛りの風情。



一面に梅の花が咲いている。

まだ蕾も多い。



桜の蕾は膨らんでいるがまだ咲くのには早い。



まるで春の陽気で汗が噴き出る。

もうフリースは必要ない季節となった。



焼山寺は摩盧山(まろざん)正寿院(しょうじゅいん)と号する。本尊は虚空蔵菩薩。



響きの良い鐘を撞いてから奥の十二社神社に向かう。



紀州郡那智熊野神社の御分霊だと言われている。

元は十二社大権現と尊称していたが神仏分離後十二社神社と改称した。

「寛保改神社帳」に「左右内社十二社権現別当左右内村焼山寺」とある



狛犬も沢山奉納されている。



拝殿の彫り物が見事だ。



本殿の作りも彫り物も立派。



焼山寺の起源は大宝年間(701年~704年)、役小角(役行者)が開山し庵を結び蔵王権現を祀った。

その後、この地方に火を吐く大蛇が棲んでおり、山中で修行中の弘法大師が「虚空蔵菩薩」の力をかり退治し、

これを本尊としたのが焼山寺の由来と言われている。

しかし、同じ山に熊野権現と蔵王権現が祀られているのは不思議だ。



宿坊の前で休憩。

目の前に大川原高原から梅の木峠そして柴小屋山へと続く稜線が見える。



一休みしてから焼山寺山頂上(奥の院)に向かう。



竜王窟への道はずっと通行止め。

折り返して頂上に向かうと何時もの所にサルノコシカケ。

最近は取っていく人が居ないのか大きく成長している。



小さな祠にお詣りして更に登って行く。



鮎喰川の右岸には山林を切り開いたように集落が幾つかあり段々畑が広がっている。

勝浦と同じように昔は陸穂が栽培されていたのだろうか。



コメツガの可愛い松ぼっくりとアセビの蕾。



急坂にはツルリンドウが芽を出している。



焼山寺山頂上(奥の院)到着。

昔、役小角(役行者)が開山し、庵を結び蔵王権現を祀った事から、今でも蔵王権現が祀られている。



徳島ハイキングクラブの頂上標識が増えていた。



東宮山が目の前に見えるが剣山はすっぽりと雲に包まれている。

今日はしらす弁当。

昨日買った梅干しを持ってくれば良かった。



何時ものようにコーヒーを飲んでから下山。

ハンバーガーのようなサルノコシカケ?



アカガシは益々元気に聳えている。



野生の杉は、ものすごく長く根を伸ばしている。

この為1000年以上長生きしても台風などで倒れない。

植林した杉は根が張っていないので長生きは出来ない。



大杉三兄弟は、樹齢は何百年だろうと思うがその木肌は若々しく艶々としている。

私達人間は、あっという間に歳を取ってしまう。

ヤブツバキが綺麗だ。



元来た道を下っていく。



シキミの花も咲き始めている。

朝はまだ蕾だったシロバナショウジョウバカマが花を開き始めている。



もう二、三日すると一面に白くて可憐な花が咲き乱れることだろう。



お大師さんにお詣りして朝の遍路道改修場所に来るとまだ熱心に岩に階段を作られていた。

橋の手前に旧遍路道があり、大勢で復旧作業しているとの事。

もうだいたい完成しているから下りてみると良いと言って頂いた。



笹などが刈られて綺麗な遍路道となっている。

工事中の皆さんから歓迎を受ける。

この遍路道は昔からの道だったが、新しいコンクリート道が四国の道となったので皆通らなくなった。

整備して、お遍路さんが沢山通ってくれると嬉しいと言っておられた。

味気なくて、冬は凍るコンクリート道より、歩きやすいしとても良い感じの道だ。



直ぐ横を渓流が流れている。



登り口には手すりと石段がある。

車道に出るところには綺麗な滝壺のある小滝がある。



朝歩いたコンクリート道の入り口から20mくらい先に登山口がある。

その下の谷間には梅が満開。



お婆ちゃんが干し大根を作っていた。

此所の梅干しは300円でたくさん入っている。

丁度、今頃は昨年漬けた梅干しができたてで柔らかくて美味しい。

昨日、神山ルビーを買ったばかりなので今日は買わずに帰る。

今宵は戴いた生牡蠣で冷たい日本酒が頂ける。

焼牡蠣も美味しいかな?

ありがたく頂くことにしよう。




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