冬の里山 焼山寺山    2017.01.01
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- 初詣 焼山寺山 -

カニすきを食べて、お酒を飲んで、年越し蕎麦を食べて寝たらもう年が明けて2017年新年となっていた。

昨年、家内の母親が亡くなって喪中の為、お正月と言っても少し寂しい

朝からお酒を飲む事もしないので、焼山寺に初詣に出かける。



黒口手前に車を停めて歩き始める。

8時53分

善良寺から元旦読経が聞こえてくる。



地神塔に日が当たって明るい。

左右内谷川の水量は少ないが透き通っている。



黒口神社を過ぎると少し冷えてくる。

気温は4度位。



黒口で親子連れに挨拶すると7年ほど前の初詣でお会いした父娘さん達だった。

あの時中学生だった上の娘さんはもう二十歳。

下の小学生だった女の子は高校一年生になると言う。

相変わらずお父さんとは仲良しで、賑やかに焼山寺に向かっていく。

家の石垣には、おふなとさんが祀られているが、お供えなどは無い。

5年ほど前のお正月にはお餅などが備えられていたのだが。

神山でもおふなとさんは忘れられてきているのだろうか。



石垣にはタチツボスミレが沢山咲いている。

今年の元旦は暖かい所為かも。



なんとキンポウゲも咲いていた。



鍋岩荘を越えていく。

クロガネモチの実が真っ赤。



大日寺への遍路道分岐を過ぎると鍋岩着。

鍋岩のお土産屋さんには、つるし柿が一杯吊してある。



田中屋食堂を越えて車道を進むと遍路道入り口。



フユイチゴの実が沢山熟れている。

なんとアザミも咲いている。



青石を敷き詰めた遍路道は趣がある。



石畳の道を進むと桃源郷と言われる馬地の梅畑に着く。



しかし、梅の蕾はまだ堅い。

例年なら少しは蕾が開いているのだが。



二年ほど前にはスポーツドリンクを戴いた、作業小屋の男性の姿は見えない。



杖杉庵到着。

9時54分



石垣に座り一息入れる。



四国の道を離れ旧登山道に向かう。



旧遍路道は少し急だが、コンクリート道よりは歩くのが楽しい。



遍路墓を過ぎて岩場を登り、また旧遍路道を進む。



遍路墓の所で馬車道に出る。



馬車道を進み車道に出て、また遍路道を進む。



再度車道に出てまた遍路道に入る。



焼山寺が見えてくると、道端にオオイヌノフグリが咲いていた。



見事な青石の階段を上り山門に向かう。



大きなお大師さん像にご挨拶をして山門に向かう。

お年寄りが、お賽銭をしてお大師さんの足を何度もさすっていた。

足が痛いのが治るようにお祈りしているのかもしれない。



何時見ても見事な仁王像。



境内には見事な杉が並び立ち荘厳さを感じる。



石段には青石に混ざってピンクの紅簾片岩も使われている。

焼山寺到着 10時39分



鐘を一突きして余韻を楽しみながら、虚空蔵菩薩にお詣りする。

虚空蔵菩薩は、私の守護神であり、あらゆる祈願に応えると言われている。

無限に大きくどんな力にも打ち勝つ事ができる力を持ち、全ての福徳と智慧をさずけるとされる。

特に記憶カ向上、厄除け、症病回復に御利益のある仏様だ。


虚空蔵菩薩は智恵や知識、記憶にご利益があるそうなので、最近、物忘れが酷いので良くお祈りしておく。



ふと石段を見ると、先程の姉妹が仲良く並んで座っている。

仲良くて微笑ましいなあ。

三面大黒天にもお詣り。



三面大黒天は、正面が大黒天・右面が毘沙門天・左面が弁財天の顔をしている。

一般の大黒天に比べて、ご利益が著しいとか。



去年と同じ位幸せな一年でありますように。



ベンチで行動食のあんパンを食べて奥の院に出発。



明るくて少し冷たい空気が気持ちが良い。



蛇封じの岩を過ぎて登って行く。



アカガシの古木は青い葉が茂っている。

逆光で神々しくも見える。



尾根に出ると少し急登となる。

この急登が、焼山寺山を遠くから見ても直ぐ解る特徴の尖りだ。



途中の祠には新しい遍路札。



例年なら雪が深くて一寸危険な細尾根も、雪が無いので難なく通る事が出来る。



11時39分 奥の院(焼山寺山頂上)に着く。



去年立てられた山頂標識はもう文字が消えかかっているが、20年も前の砥部テックさんの標識は健在。

砥部テックさんからは、数年前にメールを戴いた事があるが元気でお過ごしなんだろうか。



正面左に高城山。

正面は剣山。

右は東宮山。

霞んでは居るが綺麗に見えている。

剣山の雪は少なくなっているようだ。

暖かくてポカポカ陽気。

岩に腰を掛けて昼食を食べていると、息せき切って男性が登ってきた。

石井の人で今は東京に住んでいるが、帰郷の度に奥の院にお詣りに来るそうだ。

奥の院にお詣りするとその年は良い年になるとか。




食後ジックリとコーヒータイムを楽しんでから下山する。

下山途中で立派な三本杉を見上げる。



樹齢はもう1000年近いと思われるが、樹皮はテカテカとか艶があり命の強さを感じる。



焼山寺まで帰ってきて、大川原高原を眺めながらまたコーヒタイム。

春のような日差しが暖かい。



暫くのんびりしてから下山。

遍路墓の所からは馬車道を下る。



○寂岸道休と刻まれたお地蔵さん。

「道休」とは道で休む。すなわち遍路道で無くなる事を言う。

遍路の途中で亡くなった人の為の地蔵だろう。



途中のおふなとさんも古いお賽銭が沢山残っているが、最近は祀られていないようだ。



此処にも古い遍路墓がある。



梅の蕾が柔らかくなるのはいつ頃だろうか。

カラスが騒いで柿の実をくわえて行った。



遍路道から車道に出るとアキノタムラソウが今頃咲いている。



田中食堂近くのおふなとさんには、小さな鏡餅が供えられていた。

まだ大事に信仰している人も居るのだなあとホッとする。



道端には水仙が咲き始めている。

ムラサキカタバミの花も沢山咲いている。



暖かくなって朝より沢山スミレが咲いている。



ホトケノザもちらほらと咲き始めている。

春が直ぐそこに来ているような錯覚を覚える。



何カ所かのおふなとさんは、やはり祀られていなかった。

神山では700カ所もおふなとさんが有るそうだが、住民に忘れられているとしたら寂しい。



道端の遍路墓はみんなシキミが祀られている。

優しい気持ちを持った人達が住んでいるのだなあと思う。

車道沿いから上を見ると何段も石垣がある。

昔は畑が耕されていたのだろう。

今日は暖かくて穏やかな正月だった。

初詣を兼ねた初登りも楽しく終える事が出来た。

今年一年が、平和な一年でありますように。



総歩行距離 12.6㎞

累計標高差 ±994m

行動時間 6時間12分




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