冬の里山 焼山寺      2018.01.01
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静かな初詣 焼山寺奥の院-

今年も初詣は焼山寺奥の院。

神山町寄井に駐車して出発。

気温は低いが、数日天気が良かったので雪もないだろうと思うが、念のため軽アイゼンをリュックに入れる。



左右内谷川に沿って歩いて行く。

黒口東のオフナトさん(屋敷神)は祀られなくなってから久しい。

オカマゴの中には何も祀られていない。



川の縁にある地神塔。



黒口のオフナトさんと黒口神社。

オフナトさんには、御神体として此のような丸石が祀られている。

「丸石信仰」に依るものだとか。

鮎喰川などで此のような丸い石が多く産出されることとも関係があるそうだ。

四枚の青石で作られた竈状の「オカマゴ」が石垣の中に埋め込んである。



帰郷されたのか庭に沢山の車が停まっているお宅のオフナトさん。

此処にも何も祀られていないなあと見ているとお家から女性が小さく切ったお餅を供えにやって来た。

里帰りしてオフナトさんを祀ろうとしたが昔の事をハッキリ覚えていないらしい。

こんなお供えでごめんなさいねと、お祀りしていた。

神山町では大晦日に割木一対を注連縄で束ねてオフナトさんに供える風習があった。

これをセチギ(幸木)と呼ぶらしい。

また豆ご飯を備える習わしもあったそうだ。

まだお祀りをしているオフナトさんがあって嬉しい。



何時もの所にタチツボスミレが沢山咲いている。



お不動さんは今でもシッカリと祀られている。

黒岩荘前を通過。



玉が峠(たまがたお)越えの入り口に、植村旅館の新しい看板ができていた。

ここから大日寺への中間の阿野に植村旅館は有る。

健脚のお遍路さんは、藤井寺から焼山寺をお参りして植村旅館で泊まるらしい。



まるで城郭のような農家を過ぎると鍋岩に着く。



すだち館のあたりは有料駐車場ばかりだと思っていたら、製材所の前に無料駐車場が出来ていた。



廃校となっている左右内小学校下のオフナトさんにも、小さな鏡餅が祀られていた。



田中屋食堂ではオクドで薪をくべてお湯を沸かしていた。

急な車道を進んでから遍路道に入る。



此の旧遍路道は、大きな岩の横をくり抜いたような道で青石を敷き詰めてある。



昔は桃源郷と呼ばれた村落の間を登って行く。



梅の花かと思ったらボタンヅルの綿毛だった。



以前、冷たいスポーツドリンクを接待してくれたお爺さんの小屋は無人となってしまった。



衛門三郎の祀って有る杖杉庵に着く。



此処のオフナトさんにはミカンが一個。

藤の名所から旧遍路道を進む。



遍路墓から馬車道を進む。



何時ものお太師さんにお参りする。

気温は0度。



車道を二度ほど越えていく。



石垣の上に焼山寺が見えてくる。



山門へと青石の階段を登る。

中に綺麗なピンクの紅簾片岩の石も混ざっている。



仁王さんも、お正月用の笑顔?で出迎えてくれる。



まずは鐘楼で鐘を撞く。

此処の鐘の音は本当に素晴らしい。

重く深~い音色。

幾つもの山や谷を越えて響いてゆく、つよい音、いい音色だ。






本堂で虚空蔵菩薩に、今年の健康と山歩きの安全を祈る。


一休憩してから奥の院へ。



空気がキンと冷える参道を登って行く。

宇宙戦艦大和の大岩をすぎる。



竜王窟分岐からは山道となる。



つづら折りの道を登ると祠に着く。

ここが奥の院だと間違う人がいるという。



更に細尾根を登ると奥の院に着く。



恒例の奥の院 蔵王大権現にお詣り。



正面に高城山。

その右に白く輝く一ノ森。

剣山山頂は雲の中。

右には丸笹山と塔の丸が見える。



頂上で昼食にしようかと思ったがまだお昼には早い。

おまけに風が無いとはいえ気温1度はやはり寒い。

焼山寺まで降りてから食事にすることにする。

ハンバーガーのようなサルノコシカケ。

奥の院への道には大きなサルノコシカケが沢山あったが、樹木が枯れて倒れたのでサルノコシカケも無くなった。



ユックリと食事をしてから下山。

何人かがお参りに登ってくる。



青く澄んだ水やお茶の花



ツルウメモドキと万年青の実



ヤブランの黒い実も。

ヒバの苗木は大きくなりすぎている。



以前は畑だったのか石積みの多く残る道を下る。

冬いちごの実がたくさん熟れ始めている。



後は参拝道から車道に出てテクテクと横井まで帰る。

今年も無事、焼山寺奥の院に初詣することが出来た。

今年一年楽しく山歩きができることだろう。



 


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