冬の里山 焼山寺山  2019年01月01日  
里山倶楽部四国編 

- 穏やかな正月 焼山寺山 -

大晦日は久しぶりに紅白を楽しんだ。

米津玄師の大塚美術館からの生中継は素晴らしかった。

また、ユーミンやサザンのフィナーレは流石だった。

という訳でタップリと年越しのお酒を楽しむ事ができた。

お蔭で朝は年賀状配達のバイクの音で目が覚めた。

なんと9時前だった。

軽く朝食を済ませて、恒例の焼山寺山奥の院の初詣に出かける。



時間が遅いので杖杉庵に駐車して出発。



杖杉庵の上の小山に秋葉神社の幟が立っている。

あれっ!あんな所に神社があったっけ?

帰りに寄ってみよう。

遍路道から焼山寺に向かう。




無縁墓に倒れ込んだ大杉は、まだ片付られていない。

しかし、無縁墓にはすべて新しいシキミが供えられている。

馬車道のお地蔵さんに年始のご挨拶。



遍路道は二度ほど車道を横切っていく。



遍路道を登っていくと、石垣に囲まれた城郭のような焼山寺に着く。

戦国時代、一宮城の一宮成佑は篠原自遁に攻められて、一時焼山寺に籠もったことがある。

天下の要害一宮城よりも更に、天険の地であったと言える。



青石の石段を登ると大師像が出迎えてくれる。



仁王門を潜って境内へ。



まずは鐘を一突き。

いつもながら見事な音色だ。

池の水が凍っている。



焼山寺にお参りして奥の院に向かおうとしていると、大人数の家族からお声がけいただく。

「奥の院までどの位の時間がかかりますか?」と聞くので、40分位かなあとお答えする。

しかしよく見ると小さな子供からお年寄りまでのご家族。

足元も普通の靴。



「山頂までは登山の経験がなければちょっと無理かも?大蛇の大岩までなら20分位で行くことが出来ますよ」

と言うことで、大蛇封じ込めの大岩までご案内する。

小学三年生の男の子に「弘法大師が悪い蛇を閉じ込めているんだよ」と言うと

「どうやって蓋をしたのかなあ?」とお母さんと話し合っていた。



皆さんとお別れして奥の院に向かう。

宇宙戦艦ヤマトの大岩の横をすぎる。

去年の台風の倒木がまだ片付けられていない。



参拝路には心配していた雪は全く無い。

正面に高城山が見える。



凍ると怖い細尾根を過ぎて急斜面を登ると奥の院に着く。



奥の院は、役行者が修行したと言われている蔵王権現を祀っている。



正面左に剣山と一ノ森。

右には丸笹山。

その右肩に真っ白に輝く三嶺もくっきりと見える。



更に左には砥石権現の向こうに高城山。



山頂は寒いので、食事は焼山寺で食べることにして下山。

赤樫の大樹は何時見てもいい感じ。



焼山寺に帰ってくるとロウバイが咲き始めていた。

眼の前に大川原高原から梅ノ木峠そして亀田が丸へ続く稜線を眺める。

あの稜線に巨大風車が並ぶんだなあ。



境内の梅の木に蕾が一つ。



帰りに、、杖杉庵の上の秋葉神社にお参り。

秋葉神社は神山町に多い火伏せの神様。

かなり急な坂を登っていく。



秋葉神社は立派な狛犬で守られていた。

下分地中の人達に祀られているようだ。



立派な青石の祠に社が祀られている。

お正月の注連縄がかけられていて、お神酒とお餅が祀られていた。



なんと秋葉神社の裏に、地神塔があった。



鏡餅のような丸い台石が珍しい。

無事、毎年恒例の焼山寺初詣も済ますことが出来た。

今年も安全に、山歩きを楽しむことが出来ますように。



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