冬の里山 焼山寺山  2020年01月01日  
里山倶楽部四国編 

- 初詣 焼山寺山 ―

明けましておめでとうございます。

今日は朝からまっ晴れ。

剣山などでは素晴らしい初日の出を見ることが出来ただろう。

私達は毎年恒例の焼山寺に初詣。



寄井から少し入ったところから出発。

左右内川に沿って歩いていく。

神山特有の「おふなとさん」は、近年祀る人が少なくなってきている。



気温は2度位。

キリッとした空気が新年の雰囲気を高めてくれる。



黒口のおふなとさんも祀られていない。

黒口神社は帰りにお参りしよう。



鍋岩に近づくと、やっと祀られているお船戸さんが有った。

日当たりの良い石垣にはタチツボスミレが群生している。



それにしてもタチツボスミレが咲き乱れる様子はまるで春みたい。



スミレの周りには霜が降りているのになあ。



鍋岩荘はまだ営業しているのだろうか。



大日寺への遍路道を過ぎると立派な石垣の農家が建っている。



なんと、古い農家が建て替えられている。

鍋岩で新築工事が行われているのを始めて見た。



素晴らしい青空が広がっている。



田中食堂手前のおふなとさんも、ついこの前まで祀られていたのに忘れられている。



遍路道に入っていく。

青石の露岩が素晴らしい。

焼山寺山が青石の塊で出来ていることがよく分かる。



青石が敷かれた古くからの遍路道が残っている。

数少ない古くからの遍路道だ。



以前は桃源郷と呼ばれた畑の梅の木の蕾はまだ固い。



杖杉庵に着く。



衛門三郎さんの墓碑。



お船戸さんは忘れられているが、無名の遍路墓は大事に祀られている。



お太師さん像に新年のご挨拶。



昨秋には素晴らしい紅葉を楽しんだ遍路道もすっかり冬景色。



頭上に城郭のような焼山寺が現れる。



立派な青石の石段を登ると山門に着く。

摩蘆山の扁額が掛かっている。



彩色が残った赤仁王像。



まずは本堂で虚空蔵菩薩にお参り。



12社神社に初詣。

この12社神社の創立は古い。

昔は12社大権現と呼ばれていた。

熊野三山の神(熊野権現)を勧請して祀ったとされる。

明治の神仏分離により祭神を「天神七代・自神五代」としている。

焼山寺は、元はこの神社の別当寺だったとか。



宿坊前で一息入れてから奥の院に向かう。

ロウバイが満開で甘い香りが漂っている。



落ち葉が気持ちの良い参拝路を行くと、悪蛇が閉じ込められた謂れのある大岩がある。



すごい貫禄の赤樫。



宇宙戦艦ヤマト岩を過ぎると杖立大権現に着く。



一登りで焼山寺奥の院。



此処は焼山寺山頂でもある。



今日は空気が澄んでいるので、剣山系がくっきりと見える。

丸笹山の右奥には三嶺の姿も。

絶景を見ながら昼食。



気温は0度だが、日があたって寒くはない。

のんびりと温かいコーヒーを楽しんでから下山。



三本並んだ杉の大木。

樹皮に日が当たって、赤くテカテカと光っている。



また焼山寺に帰って、正面に大川原高原を眺めながらコーヒータイム。



帰りはもと来た道をのんびりと下っていく。



黒口神社にお参りして、車に帰る。

今日は、例年通りの焼山寺山の初詣。

特に変わった事はなかったけれど、この平凡な元旦こそが素晴らしいと思える。

今年も平凡に明るい一年であってほしいと思う。





総歩行距離 11.9km

累計標高差 ±926m

総行動時間 6時間26分


里山倶楽部四国

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