秋の里山 焼山寺山 2020年11月14日  
里山倶楽部四国編 

- 焼山寺山 ―

例年、高城山などの紅葉が終わった頃、少し標高の低い焼山寺山にでかけている。

今年も、その時期がやってきた。

天気もまずまずのようだ。




サネカズラの実が、あちこちにぶら下がっている。

そう言えば、今年はまだ見ていなかった。



シロヤマギクや茶の花がまだ咲いている。

昔、茶畑があったのか?



車道を歩いていくと、遠くに黄葉したイチョウが見える。



増築工事が進んでいる。

この地区では廃屋が増える中での増築は珍しいなあ。

片岡家の灯明に明かりが点いている。



エンジェルストランペットが綺麗に咲いている。

この花には毒性があり、目眩や幻覚などを起こすそうだ。



気温が上がってきたせいか、朝霧がたなびいている。



ススキを束ねて干している。

茅葺屋根に使うのだろうか。

毎年祀られていたおフナトさんが崩れてしまっていた。



左右内谷川の流れが轟々と音を立てている。



鍋岩山荘のモミジが綺麗だ。

この山荘は今閉鎖されている。

歩き遍路さんは困っているだろうなあ。



柿の実が実って、山茶花が満開。



マユミやピラカンサの実が真っ赤。



鍋岩に着く。



ムラサキシノブの実がビッシリ。



田中屋の前の川の流れは美しい。

小学校のプール跡。

このプールにも子供達の歓声が響いたことだろう。



遍路道に入る。



青石の敷石が続く。



昔は桃源郷と言われた村落に着く。

7年ほど前に、スポーツドリンクをご馳走になった小屋と冷蔵庫が残っている。

人の良いお爺さんが、この冷蔵庫に入っている飲み物は何時でも自由に飲んでも良いよと言ってくれた。

あのお爺さんも、長いことお会いしていない。



杖杉庵に着く。



右衛門三郎のお墓にお参り。



何故かいろはが刻まれている。



通りかけに何時も声を掛けてくれた御兄弟の家の前を通る。

やはり姿を見なく無くなって数年が経つ。



遍路墓は今日もシキビが祀られていた。



ヤハズアジサイが色付いている。



御太師さん像にお参り。

杉の林床にはクロモジが黄葉している。



遍路墓を通過すると馬車道となる。



車道に飛び出すとモミジが色付き始めている。



車道を離れて遍路道を行く。



み文字が真っ赤に紅葉している。



まだ少し緑の残るこのグラデーションが大好きだ。



美しさに見とれて暫く佇む。



綺麗だなあ。



これぞ日本の秋。



少し登ると竹林となる。

スミレがポツンと咲いていた。



焼山寺の青石の階段を登る。



山門に佇むお太師さん。

黄色の炎の中に立っているようだ。




輝くイチョウ



大杉の向こうに焼山寺



十二社神社にお参り。



焼山寺境内全景



本堂の虚空蔵菩薩にお参りする。



奥の院に向かうとセンボンヤリの綿毛が綺麗だ。



登山道は紅葉真っ盛り。

まずはシラキの紅葉。



ネジキの紅葉



イヌシデの大木の紅葉。



コシアブラも淡く黄葉している。



真っ赤なモミジ



これもシラキかな



焦げ茶色に紅葉しているのはなんだろうか。



大蛇を閉じ込めた大岩



赤樫の大木



丸くて黄色いのはカツラかな/



日が差して焦げ茶色の葉が輝く。



宇宙戦艦ヤマト岩の周りも茶色に輝く紅葉が見事だ。



標識があった。

この木はイヌブナだそうだ。

イヌブナはブナより標高が低い所に育つ。

樹皮が黒いため人気がない。

はもブナより少し大きく繊細さがない。

高尾山や奥多摩の山には多くあった。

しかし、紅葉がこんなに綺麗だとは知らなかった。



足元にはイヌブナの落ち葉が深く積もっている。

イヌブナの落ち葉はブナのように丸まって黒くならずに、チョコレート色で綺麗だ。



この白く紅葉しているのは?

葉の形はトチノキのようだが?

やはりコシアブラのようだ。



コシアブラとトチノキの葉は良く似ている。



去年は花が咲いていたキッコウハグマはもう種になっていた。

稜線に着き登って行く。



此処でもイヌブナの紅葉が凄い。

足元にはチョコレート色の落ち葉。



杖立権現にお参り。



ベニドウダンが真っ赤。



モミジが多くなる。



急坂を上り詰めると山頂着。



奥の院にお参り。



剣山方向は霞んでいるが山はなんとか同定できる。

山頂には男性が一人休憩されていた。

阿南の方で私のホームページを見ていただいているそうだ。

ありがとうございます。

並んで食事をしながら山の話をする。



暫くお話ししてお先に失礼する。



天気が良くなり真っ青な青空となった。

大川原高原の風車もよく見える。



焼山寺に立ち寄ると、参拝者が増えていた。



もう一度山門のイチョウを楽しむ。



お寺の方が見事に実った柚子を収穫されていた。



帰り道では天気が良くなってカエデが輝いていた。



鍋岩まで降りてくると、女性のお遍路さんが追いついてきた。

東京から来られたそうだが、単独の女遍路さんは度胸があるなあ。

暫く鶴林寺や太龍寺のお話をしてお別れする。

流石に早く、あっという間に下っていった。



道端の花などを見ながらユックリと下る。

たんぽぽとムラサキサギコケかな。



キランソウとタチツボスミレ。

日当たりの良い斜面は暖かいのか、色々な春の花が咲いている。



黒岩神社にお参りして下ると、車が見えてきた。

今日素晴らしいモミジとイヌブナの紅葉を見ることが出来た。

もうそろそろ中津峰山のモミジやイチョウが紅葉する頃だ。

楽しみだなあ。






総歩行距離 11.4km

累計標高差 ±961m

総行動時間 7時間2分



里山倶楽部四国

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