高平山  658m  2004/3/28  東さぬき市白鳥町

虎丸山や、本宮山から、阿讃山脈方向を見ると鵜峠の手前にどかんと居座っている山並みがある。
頂上にはアンテナが林立し、噂によるとハングライダーのランチャーもあって鳥人達に愛されているとか。
きっと眺望も良いに違いないし、南側から虎丸山や笹ヶ峰そして本宮山も見てみたい。
鵜の田尾トンネル手前の駐車場に車を停め、トンネル手前を右に入る。

鵜の田尾トンネルの手前から、右の林道へはいる。左下を覗くと、旧の鵜峠への道は二重に通行止めとなっている。
不法廃棄のゴミが山となっている。布団も放棄されている。
きちんと粗大ゴミに出せば処理してくれるのに、ここまで来て放棄する人の考えを一度聞いてみたい。
林道も通行止めのチェーンがされている。不法廃棄が多いので一年前から通行止めだとか。
本当に情けない。ハングライダーの人はどうしているのだろうか?

最初沢に沿って進む。沢には大きな岩が層をなしている。快適な未舗装の林道を行く。
車が通らないので、安心して歩ける。左に鵜峠から伸びる稜線を仰ぎながら行く。

40分ほど緩やかな林道を行くと、中尾12号線への分岐に出るが、通行止め。右へ行く。
高平山山頂のアンテナが見えてくる。

アンテナ群の奥に、ハングライダーのランチャーがある。丁度正面の虎丸山に向けて飛び立つようになっている。
しかしながら、杭とロープで入れないようになっている。使用禁止となっているのだろうか?

ランチャーからは北方向の眺望が素晴らしい。正面に見える虎丸山をはじめとして、
白鳥の町や海そして、左に星越峠の奥には笠ヶ峰もはっきりと見える。
こうしてみると本宮山は、笠ヶ峰に繋がる山並みの中腹の一つのピークだと言うことが良く解る。

アンテナ群の奥のピーク(597m)に行ってみるが、三角点はない。すぐ西を見るとここより高いピークが見える。
このピーク(633m)も大きな石の標識はあるが三角点はない。新しいドコモのアンテナ基地が建設中であった。
その工事中の奥から西へと尾根道に入る。しっかりした踏み跡が続く。

道らしき物は消えてしまうが、茨も藪も少ないので、尾根を外さずにピークを2つほど越える。
3つ目のピークへと少し登ると、小さな広場があり、三角点と、おきまりの温度計標識がある。
多分ここが山頂だろう。登山口から約1時間半である。

山頂を過ぎて少し下ると、道が消える。真っ直ぐ行くと谷に向かってしまう。
ふと左を見ると林道が見える。たぶん中尾12号だろう。林道に向かって下りていくと広場も見える。
藪と倒木で完全にふさがれているが、強引に20m程突破をする。
広場の目の前には、阿讃の659mピークがある。その左には鵜峠にに続くピークが連なっている。
出来ればここから、県境の山並みを伝って鵜峠経由で帰ろうと思ったのだが、目の前のピークに取り付けない。

取り付くのを諦めて、林道を行く。立派な林道が西に延びている。
目の前には、笹ヶ峰、壇特山、女体山へと続く稜線が美しい。南側から見たのは初めてだ。
小一時間行くと、工事小屋と大きなブルドーザーがあり、その向こうは工事中となる。
十分歩いたので引き返し、先ほどの広場で昼食をいただく。

後は中尾12号の林道を通り、ウグイスの鳴き比べを聞きながらゆっくりと下っていく。
途中沢を越えて、阿讃山脈側に登っていく道があり少し覗いてみたがしっかりした道が続いていた。
次回の楽しみに置いておこう。
沢には大きな岩石の上を小さな滝のように水が流れている場所が何カ所もあった。
ゆったりとした春の山歩きを楽しむことが出来た。

歩行距離12.1km 歩行時間 3.1時間                     大松から見る高平山。右端のピークが山頂?

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