夏の里山 高鉾山   2020年08月30日  
里山倶楽部四国編 

- 高鉾山 上勝・神山ウィンドファーム工事進捗状況 ―

此の三ヶ月、山歩きができないまま過ぎてしまった。

今回の足首の捻挫はたちが悪い。

20数年間の無理が一度に出てきたのか。

階段の上り下りで鈍い痛みが消えない。

無理をして悪化したら二度と山歩きが出来なくなるかもしれない。

と言っても山の空気も吸ってみたい。

久しぶりに大川原高原に行ってみよう。

今日は日曜日なので工事も休みだろう。

旭ヶ丸からの周回はまだ無理なので高鉾山だけチョロっと登ろう。

何しろ10分で登ることが出来る山だ。

ついでに気になっている旭ノ丸大川原林道の進捗状況と上勝・神山ウィンドファームの様子も見てみたい。

まずは林道を終点まで行ってみる。

3年ほど前に薬研谷入り口まで伸びていた林道はどうなっているだろうか。



梅ノ木峠まで来る。

四国のみちの道標が寂しそうだ。

天ケ滝休憩所へと続く自然林豊かだった四国の道は完全に無味乾燥な作業道となっている。



林道終点まで行ってドローンを飛ばしてみる。

林道は大道丸の喉口まで伸びていつて舗装されている。

工事の終点の先はどうなるのだろうか。

大道丸から薬研谷へと下る稜線を横切っていくのだろうか。

エイザンスミレやヒオウギの群生地はどうなるのだろうか。



工事中の林道全景



大同丸を中心に180度パノラマ撮影を行う。



薬研谷への入り口手前の四等三角点「榎ノ平」1008.8mの直ぐ近くの広場。

ウィンドファームの一番西端の発電用風車が建つ。

広い用地が整備されていて風車の基台も完成していた。

随分と広い敷地だ。

林道直ぐ横なので、見学用の広場として整地するのかもしれない。



天ケ滝休憩所横は風車の基礎工事が終わって変電所が建設中。

もう昔の面影はまったくない。

休憩所の東屋が何処にあったのかもわからない。



梅ノ木峠までドローンを飛ばしてみる。

それぞれの風車建設地では基礎工事が進んでいる。

直ぐ横には旭ノ丸大川原林道が走っている。

林道の幅が5m位なので作業道の幅が想像できる。



真ん中の丸が風車の柱とジョイントする部分。

直径は3mくらいはあると思う。

それからすると地中に埋まるコンクリートの基礎は直径30mはありそうだ。

敷地は更に広い。

一基の風車を作るのにかなり広く樹木を伐採して、山地を掘削整地するのかがよく分かる。

旭ノ丸大川原林道は、完成してから何度も崩落している。

左下の林道が崩落地を修復した様子がわかる。





亀田が丸の風車建設予定地は、まだ用地が掘削整地中。



高鉾山へ向かうと登山口にはシコクママコナが群生。

もうそんな季節になったのだなあ。

久しぶりの山道歩きは気持ちが良い。



アセビの大きな倒木もまだ元気だ。

草深い高鉾山山頂着。



景色を堪能しながらお弁当。

久しぶりに山頂で食べるお弁当は美味しい。



高鉾山山頂から、高鉾山本峰工事現場から見晴らし岩のあたりまで飛ばすと工事現場が見える。

基礎工事が着々と進んでいる。




高鉾山本峰の建設用地は、広場に大きな穴が開けられてアンカーが打ち込まれている。

風車の立地条件に依って、基台の大きさが異なるようだ。

此処では標高が高く、ピークのテッペンなので風あたりが強いので大きな基礎が必要なのだろう。



更に、見晴らし岩のあたりまで飛ばしてみると何箇所か工事が進められている。

家内と二人で四季折々の山野草や木々の花、そして樹氷などを楽しみに歩いた稜線は作業道となってしまった。

此処の風車工事は既に始まってしまい、私達としては何の手立ても出来ない。

しかし、これから更に規模の大きな高城山、天神丸の工事や更に広範囲な那賀町の工事などが計画されている。

賛成するにしても反対するにしても、風車工事に伴って大規模な自然破壊が発生すること。

その工事規模がどのようなものか。

工事途中の記録を残すことに依ってより深く考察できることだと思う。

今後も機会があることに進捗状況を撮影して記録してゆきたい。



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