秋の里山 高丸山    2014/09/02
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- シコクママコナの咲き誇る高丸山  -

今日は珍しく天気予報が晴れ

秋にもなったことだし爽やかな秋風に吹かれてのんびりと歩きたい。

何処に行こうかと迷ったが、楽ちんな山歩きが出来る高丸山に出かけることにする。

アクセス道路の状態が心配だったが、朝早いため難なく通過。

旭から少し行ったところの路肩が痛んでいるようで、時間通行止めの看板が出ていた。



8時10分 出発。

先行者は誰もいないようだ



背の低いヤマジノホトトギスとシコクママコナが遊歩道脇に沢山咲いている。

高丸山のシコクママコナは色白さんだ。



ヌスビトハギの花も可愛く咲いている。

もう少しすると独特の形をした実が出来ることだろう。

楽しみだ。



白い糸みたいなキノコが沢山生えているがソウメンタケかな。

此所にもキッコウハグマの蕾が沢山ある。

高丸山では花の咲いているのを見たことが無い。

花の季節に登ってみたいなあ。



ピンクの花はクサアジサイかと思って写したがどうも違うみたい?

オトギリソウの黄色い花も目立つ。



あっ、ミヤマウズラみっけ。

よく見ると道端に沢山咲いている。

ほんのりピンクが可愛い。



道路脇にはシコクママコナの群生が続く。



ヤハズアジサイは花が終わっている。

モミジガサの花は丁度見頃かな。



水場が近くなるとクサアジサイが小さなピンクの花を咲かせている。

この道は、ヤマアジサイやヤハズアジサイそしてこのクサアジサイが季節をずらして次々と咲くので楽しい。



水場に沢山咲いているのはコフウロかな?



ブナやモミジの緑が綺麗だ。



三つ尾の峠で水休憩。



ヒヨドリバナが咲いているがアサギマダラの姿は見えない。

去年は、この高丸山ではビックリするほど沢山舞っていたのだが今年は少ない。



相変わらずシコクママコナの咲き誇るトラバースを進む。

アサマリンドウはまだまだ堅い蕾。



ギンリョウソウモドキ(秋のギンリョウソウ)が咲き始めている。

可愛いヤマジノホトトギスはつい写してしまう。



小さなサワオトギリと派手なタカネオトギリ



誰もいない高丸山山頂着。

9時30分着。

可愛い花たちに見とれていたので随分と時間が掛かった。



晴れるはずだったのに東尾などの上勝の山は完全にガスの中で何も見えない。

高城山や雲早山はまだ見えているがガスがだんだんと覆ってきている。



キアゲハがヒラヒラと飛んできて草の中に留まり翅をゆっくり動かしている。

他のオスが現れるとものすごい勢いで追いかけて行きまた戻ってくる。

これが有名なキアゲハの占有行動(山頂占有性)だ。

キアゲハの幼虫の食草であるセリ科の植物は非常に広範囲に分布している。

そのため、どの食草から雌の成虫が羽化するかを予想し探すことが出来ない。

したがって、平地では相手を見つけにくい蝶たちは、遠く離れた山頂に集まって交尾相手を確保する。

つまりオスは山頂を占有し、目立つように翅を広げてゆっくりと動かし、雌がやって来るのを待っている。

見通しの良い山頂部で、目立つ翅の表を広げているので、鳥などに襲われやすく命がけのラブコールだ。

(鳥の目から逃れるために、チョウのほとんどは完全な休止時には翅を立てて目立たない裏の翅を見せている。)

ちなみにツマグロヒョウモンなど他にも占有行動をとる蝶がいる。

このような蝶は逃げても直ぐもとの場所に帰ってきて翅を開けるので撮影しやすい。



大汗をかいて男性がやって来た。

三角点の上に三脚を立てて測量機をセットしている。

2㎞先の信義峠との間で測量をしようとしてやって来たらしいが、信義峠の方向はガスで真っ白。

最近は雨ばかりで今日こそは晴れると思ってやって来たのにとぼやかれていた。

少し休んで下山開始。

ナツツバキの実が沢山出来ていた。



北東尾根を下ると空気が冷たく少し寒く感じる。

流石、積雪が多い場所だけのことはある。



旗立て分岐から尾根を進むとクマシデの実が色付き始めている。

ミヤマウズラの花がヒッソリと咲いていてる。



バライチゴの実が美味しそうだが周りには鹿の糞が一杯なので食べるのは躊躇われる。

ギンリョウソウモドキが顔を出している。



ススキの穂が開き始めている。

車道に出ると以前大きく掘れていた道が綺麗に砂利で敷き固められている。

しかし東屋を過ぎるとまた今回の雨で剔れている。

掘れたところには赤い岩が顔を出している。

大川原高原と同じ赤色頁岩(シルト)か赤色チャートだろう。



旗立山の急登山道に向かうと紫色の濃いツルリンドウが咲いていた。

咲く山によって色合いが異なるのはおもしろい。



旗立山の頂上にはホウキダケが生えていた。



旗立山から下って行くと凄いシコクママコナの群生。



ふと見るとピンクのママコナの間に純白のママコナが咲いている。



苞の歯牙が散生していてシコクママコナだと思うが白バナは珍しい。

以前、柴小屋山で咲いているのを見たことがあるが、その花は痛んでいて綺麗では無かった。

この純白のママコナは新鮮でとても美しい。

下唇にある二つの斑紋も白色。

奥に薄い黄色の紋がある。



下唇の形もシコクママコナとは少し違うようだ。

茎の色も透き通ったような綺麗な薄緑色だ。



赤い大岩の間を降りていく。



稜線の草の間には小さなヤマジノホトトギスが沢山咲いていて驚く。

アキアカネが随分と赤くなっている。

もうすぐ里に下りていくことだろう。



久しぶりに赤石丸まで行く。



白花かと思ったが、ほのかにピンク色。



赤石丸から車道を帰る。

山椒の実が真っ赤になっている。

こんな所にもミゾホウズキの花。

東屋まで帰って昼食。

急に暗くなってきた。

ガスが降りてきたようだ。



旗立分岐まで帰りブナの広場に向かうと沢筋は大雨で剔れている。



水飲み場の手前も大きく剔れていた。

歩くのには支障は無いが、イメージは随分と変わってしまった。

13時40分 駐車場に帰ってくる。

今にも雨が降り出しそうだ。

急いで山道を下ると旭の手前で工事の時間止めに引っかかった。

50分ほど待たなければならないらしい。

困っていると右岸の裏道を教えてくれた。

裏道は少し狭いが難なく通過。

汗もかかなかったので温泉にも寄らずに家に帰った。

シャワーの後でもビールを飲む気がしなかった。

大汗をかいて熱いシャワーを浴びた後のビールは今年はもう終わりかな?


里山倶楽部四国編 

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