冬の里山 高丸山 旗立山  2015/02/01
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 凍てつく強風の高丸山 -

今日は久しぶりに高丸山に行こうと予定していたが、目が覚めると7時半。

何時もなら6時前に起こしてくれるのだが..

高丸山には雪が無いとの情報で家内のやる気が萎んだようだ。

雪の無い高丸山には行きたくないという家内をなだめすかして8時過ぎに出発。

所が勝浦のコンビニから見る高丸山は白くなっている。

夕べ雪が降ったようだ。



県道16号線から林道に入ると3台が先行している。

今日は千年の森のイベントがあるのでその人達かな?

林道の雪は少なくて何時ものようにガチガチにも凍っていない。

登山準備している皆さんに挨拶して先に登り始める。

10時12分。

小雪が舞い始める。

登山道は凍った雪の上に新雪が10センチくらい積もっていてとても歩きやすい。



何時もなら雪が深くて怖い斜面も雪が少なくて楽々通過できる。



今日は私たちより先に山に入った人はいないようだ。

アイゼンが緩んだので付け直している間に家内はドンドン登って行ってしまう。

今日は冬靴では無くて普通のトレッキングシューズなのでサイズが少し小さい。

とりあえずヒモを締め直して後を追う。

本当ならアイゼンのサイズ調整をするべきなのだが..



林道を越えて三つ尾の峠付近まで来ると新雪は20センチくらい。



雪がやんで日が差しだした。

まだ青空は見えないがその内晴れるかもしれない。



雪が多いと歩きにくいトラバースもアイゼンの歯が新雪の下の凍った雪を掴むのでとても歩きやすい。

しかし、困ったことに家内のペースが上がり付いていくのにあえぐ。



見晴台まで来てほっと一息。

家内からあまりに遅いので体が冷えて寒いと小言を言われる。

私なりに一生懸命登っているのだけれど..

上空はまだ厚い雲が覆っている。

山並みの向こうに光って見える海は美波町の辺りだろうか。



駐車場には他の人達の車は増えていないようだ。

登るにつれて霧氷が現れてくる。



岩場は雪が少ない為歩きにくい。

アイゼンがやはり緩んできて急坂ではズレてしまう。

何時も剣山が綺麗に見えるコーナーからは西三子山しか見えない。

剣山方向は雲の中。



家内を一生懸命追いかけて11時24分着。

家内をずいぶん待たせてしまった。

駐車場から1時間12分なので私としては標準タイムなのだが..





頂上に着くと突然凄い強風。

気温はマイナス8.5度だが風が強い為体感温度はもっと低く感じる。

汗の付いた髪の毛が氷柱になって眼鏡に凍り付いている。



雲早山の頂上付近は黒い雲に覆われている。

一面霧氷だが日の光が無いので墨絵のようだ。



寒いので早々に下山開始。

ふかふかの新雪を踏んで下っていく。





周りは霧氷のトンネル。

青空があればなあ!





尾根道は強風が吹き、耳やホッペタがしもやけになりそうなほど冷たくなる。

急いでネックウォーマーを鼻の上まで上げる。

何時もなら息で眼鏡が曇るのだが強風の為か息が吹き飛ばされて眼鏡が曇らない。

雪庇が何時もより大きく発達している。

1m位は張り出しているようだ。

家内はよく知っているのでかなり左を歩いているが、初めての人などがガスで視界の悪いときに歩くと危険だ。



何時もは雪庇が出来ないところも大きな雪庇が出来ている。

此所では2m近く張り出している。

出来るだけ樹木の近くを歩かなければ危ない。



吹きだまりの雪が凍ってダルマのようになっているところもある。



この稜線で一番の器量よしのブナの霧氷。

雲早山は稜線にブナの大木が多いが、高丸山は稜線には大きなブナは無い。

風が強くて大木になるまで育たないのだろうか。



少し青空が見えだしたので止まってしばらく待つがまた雲に覆われてしまった。


何時も間違いやすいロープから右へと曲がるところではやはり雪が深く道が解りにくい。

一旦下りすぎて、すぐに左へと登り直返し登山道に復帰。

何十回も歩いている私たちでも解りにくい。

初めて歩く人は、トレースが無いときには慎重にGPSやコンパスで確認して下りる方が良いと思う。



傾斜が緩くなると軽井沢などの雪の雪原を歩いているような気分。

稜線を外さないように歩くのが基本だが、風が強いので風を避けて稜線の少し右下を歩く。





旗立て分岐から旗立山に向かう。



林道までの稜線は雪が深い。

強風にふらつく場所もあり注意して進む。



林道に下りると道の中央が1m以上盛り上がっている。



東屋で昼食にしようかと思うが風が冷たくて寒くて駄目。

正面に見える雲早山も寒そうだ。

ガリガリに凍った林道を旗立て山に向かう。



旗立山への登山道はガチガチに凍って何処が登山道か解らなくなっている。

トラバースしていくのは危険なので直登する。



急な階段も凍っていてアイゼンの歯が滑りそうで慎重に登る。

階段を上りきって一息付いてスポーツドリンクを飲もうとしたら、ガチガチに凍っていて飲むことが出来ない。



旗立山山頂 12時59分着

ベンチで昼食にしようと思うがやはり風が強くて寒い。

大岩の所まで下りていって大岩の裏側で風を避けて昼食にする。

寒い日には温かいコーヒーが美味しい。



昼食後林道まで下りていく。



後は林道を淡々と歩いて駐車場に帰る。

駐車場に着くともう誰の車も停まっていなかった。

14時20分着。

今日はあいにくの曇り空で青空に映える霧氷を見ることは出来なかった。

しかし、誰の踏み跡も付いていない雪を踏みしめて歩くことが出来た。

新雪を踏んで歩くのは本当に贅沢な気持ちがする。




里山倶楽部四国編 

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