夏の里山 高丸山 旗立山 赤石丸      2015/06/02
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 ブナの実を楽しみに高丸山 -

いつの間にか季節は夏になった。

今日も天気予報はスッキリとしない。

もうすぐ梅雨が始まるのだろう。

じっとしていると、あっと言う間に脂肪が増えるので今日も近場の散策。



高丸山の駐車場に来ると軽トラの男性が一生懸命草抜きをされていた。

ご苦労さまです。ありがとうございます。

7時32分出発。



アオテンナンショウやコガクウツギが未だまだ元気だ。



フタリシズカが花の盛り

この柔らかそうな葉は何の葉?

アカリプタさんからヤマジオウの葉だと教えていただきました。

そう言えば5年ほど前に西三子山で可愛いピンクの花が咲いているのを見たことを思い出しました。



2010年8月 西三子山

夏に可愛い花が咲くのが楽しみです。



ヤハズアジサイはまだ蕾をつけていない。



ヤマアジサイは蕾が出ている。

もう少しするとさわやかな可愛い花が咲くことだろう。



先日の講座で教えていただいた「チドリノキ」

チドリノキはカエデ属らしくないカエデだ。

葉が掌状になっておらず、普通の葉裂片のない葉を持つ変わったカエデだ。

イヌタデの葉ととても良く似ているが、「葉が対生」であることからカエデだと解る。

この葉の形が千鳥が飛び立つのに似ている事から名前がついた。



お不動尊に見える石仏を囲んでいた石積みの祠が無くなっていた。

奥の祠は大丈夫。



この祠に祀られているのは眉山などでよく見られる弘法大師坐像かな?

高丸山頂上にも同じような石仏がある。



トチノキに塔のような白い花が咲いている。



ブナなどの緑が美しい。



若葉の色が濃くなると葉緑素が多くなり太陽光の力で炭酸同化作用(光合成)が活発になる。

炭酸同化作用により二酸化炭素と水が炭水化物(有機化合物)と酸素と成る。

地球上で無機質を有機質に変えることが出来るのは唯一植物だけだ。

植物でなければ食物を生産することは出来ない。

私達は魚や肉なども食べるが、すべての元は植物だ。

この緑が濃くなる時期の午前中、朝日が登って明るくなった頃に光合成が盛んとなり酸素が放出される。

出来た炭水化物でブナの幹や葉が成長し、ブナの細かな葉から新鮮な酸素がいっぱい放出されている。

その新鮮な酸素を吸って歩くのはなんと気持ちのよいことか。



高丸山のフタリシヅカは4枚の葉の下にも葉があるのがある。

今は6枚だがもう少し時期が遅くなると8枚にもなる。



三尾の峠のミヤマザクラだと思われる樹に実が出来ていた。

なんとまあビッシリとたくさん実が成っていることに驚き。



2008年に子供たちが植林したブナは半分くらいの木に葉が出ている。

確りとしたブナになるのにはまだ何十年もかかることだろう。

マムシグサがニョキニョキ出ている。



ちょっときつい坂を頑張って展望所に着く。

晴れていたのにガスが出始めて遠くの山が見えなくなってきた。



クマシデの葉も綺麗だが、美味しいのか虫に食われている葉が多い。



この色付き始めている木は何だろうか。

アカリプタさんにケヤマハンノキだと教えていただきました。

色付いているのは新葉らしいです。

新葉が赤いのはカナメモチやアセビなどと同じかな?

新葉が赤いのは若い葉が太陽の紫外線の害作用を防ぐためにアントシアニンを含んでいるからだそうです。

葉緑体が発達して緑色のクロロフィルが多くなるとアントシアニンは消えて葉が緑になるそうです。

自然界の仕組みは本当に奥深くて不思議です。



ドウダンツツジが咲き始めている。

もう少しすると満開となるだろう。



シロモジに可愛い実ができている。

標高が高くなるとコツクバネウツギの黄色が濃くなる。



カマツカも咲いている。

ブナに沢山の実ができている。



今年は沢山ドングリが出来そうだ。

来年の春は動物たちが喜ぶことだろう。



笹に花が咲いているのは先日西赤石山でも見た。

悪いことが起こらなければよいのだが。



前赤石にも咲いていたが、このように色の濃いのもコツクバネウツギだろうか。

萼が2枚なのでやはりコツクバネウツギかもしれない。



トゲアザミがその鋭い刺を伸ばし始めている。

トレッキング・パンツ等簡単に突き抜いてしまうので厄介なアザミだ。

高丸山頂上着 8時43分



頂上にはタンナサワフタギが真っ白な花を咲かせていた。



高丸山頂上のブナは背が低いので可愛い葉を目の前に見ることが出来る。



アケボノ展望台に行くが当然花は何も残っていない。

雲早山や西三子山もガスの中。



シロヤシオの大木が倒れていた。



半分樹皮だけになったブナもまだ元気に葉を茂らせている。

ツクバネソウが咲いていた。



また頂上に帰ってきた。

上部が丸い石仏?が気に掛かる。

一体なんだろうか?

この頂上標識は昭和50年に四国電力の新徳島幹線(多分阿南火力発電所からの電力線)完成記念に作られている。

工事業者の栗原工業が施工主として高丸山の開発が行われたのだろう。

四国電力の社史を見ると昭和50年には阿南発電所3号機運転開始(45万kW)と書かれている。



これが日々野やすらぎ さんから質問のあった方位盤。

ボルトだけが残っているが円形の方位盤が設置されていたのだろう。

あっちゃんさんによると30年前にはもうボロボになっていたそうだ。

今は巨大な灰皿に成り果てているがなんとか復活できないものだろうか。

費用は皆から募るとして、デザインや制作をやってくれる人がいればなあ。



頂上のカマツカは今が花の盛り。

その向こうの雲早山は完全に霞んでいて見えない。



コナスビはどこの山でも元気だなあ。

茶色の新芽が出ているこの木はなんだろうか。

これもアカリプタさんに教えていただきました。

茶色の新芽はゼンマイの胞子葉だそうです。

周りはゼンマイの葉(栄養葉)だとか。
 
まさか、ゼンマイがこんな所に生えているとは?



冬になると枯れたかと心配するナツツバキが今年も元気に葉を付けている。



頂上直下ではまだオンツツジが咲き残っている。



大きな三つ葉とシベが10本あることでヤマツツジと見分けることが出来る。



咲いたばかりで色の濃い花と少しやわらかな色になったオンツツジ



旗立分岐まで帰ってくると男女ペアが徳島の登山分県地図を見ている。

旗立山まではどの位掛かりますかと聞かれる。30分から40分かかりますよと答える。

私達はそのまま旗立山に向かう。



シベが5本のヤマツツジが咲き始めていた。

カマツカも咲いている。



ブナの多い稜線に来ると此処でも沢山の実が出来ている。



此処のブナは若くて美しい。



林道に降りるとトチノキの花が丁度花の盛り。



ツルアジサイやオオバアサガラに花が咲いている。

花序がカンザシのように垂れ下がっていないのでアサガラのようです。



先ほどのお二人がやってきて抜いていった。

急な階段を登って旗立山到着。

10時14分。

ベンチで休憩しているとお二人がやってきた。

道を間違ったようだ。



お先に失礼して赤石丸に向かう。

途中で会社から電話があるが電波が不安定で何度も切れる。

その内またお二人が追い抜いて行った。

香川の方たちらしいが赤石丸まで来るとは珍しい。

期待していたエゴノキに花は咲いていなかった。

残念。



赤石丸に来るとお誕生日祝の風船があった。

こんなところでお誕生日会?



アカタテハが飛んできてアサガラで吸蜜を始めた。

夢中で吸蜜しているのでよほど美味しいのだろう。



ヤブウツギやイヌトウバナが咲いている。



東屋で昼食後、旗立分岐まで引き返して下山する。

高丸山荘は古い石垣の上にあるが昔は神社でもあったのだろうか。



12時49分 駐車場に帰ってきた。



時間も早いので、 先日蕾だったウメガサソウを見に慈眼寺経由で大川原高原に行く。

やはり咲いていました。

ほとんどはまだ蕾だが少しばかり花を開いている。

わざわざ大川原高原に寄って良かった。



先日咲き始めたばかりだったイボタノキが沢山花を咲かせていた。





総歩行距離 8.4km

累計標高差 ±801m

歩行数 21757歩??


里山倶楽部四国編 

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