冬の里山 高丸山   2016.01.26
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- 雪タップリの高丸山 -

今年は正月明けから暖かい日が続き、もう雪は降らないのではないかと思われた。

所が、先週末から記録的な大寒波がやってきた。

お山は一気に雪が積もったようだ。

今朝も、我が家の前の道路にはまだ雪が残っているがお山の雪はどうだろうか。

剣山等へはアプローチ道路の状況がよくわからない。

昔は、アマチュア無線で道路状況をよく聞いたものだが最近ではそれも難しい。

手軽に大川原高原にでも行こうかと思うが、天気も良いのにそれはもったいない。

そうだ久しぶりに高丸山に行こう。

高丸山なら、神社の境内を通らずに登ることが出来るので忌中の家内でも大丈夫だ。

家内は里で不幸があってから元気がないが、大好きな雪山歩きをすれば少しは元気になることだろう。



高丸山までの県道16号線や林道の雪の状況が心配だったが、意外と雪は少ない。



青空が広がり、高丸山頂上は真っ白に輝いている。

林道には先行車が一台。

積雪は10センチ位で走行に問題は無い。



高丸山駐車場には一台も停まっていない。

先行車は工事の車だろうか?



9時8分 登山開始。

新雪で雪が軽いのでアイゼンは必要ないと思うが念のために最初から履いていく。

誰も歩いていない新雪を歩くのは気持ちが良い。



例年なら凍って危険な所も柔らかい雪が積もっているだけなので問題ない。

久しぶりにお不動さんにお詣り。



水場は水が出しっ放しになっているので凍っていない。

お地蔵様も雪の中。



広場には暖かい日差しが差している。

期待していた霧氷は全く付いていない。

積雪は15センチ程。

サクサクと雪を踏んで登って行く。



昨日は西祖谷でも40センチ以上積もったらしいが、高丸山ではあまり積もらなかったのかな?



三尾の峠でも積雪は20センチ無い位。

明るい日差しにまるで春山のような気配。



駐車場では-5度位だったが-2.6度と気温も上がってきている。



西照神社分岐からは少し積雪が多くなる。

木々の間から真っ白に見えているのは剣山一の森かな。



昨日は風が強かったのか雪が大きく波うって積もっている。



今日の剣山、一の森はいつにもまして真っ白に輝いている。      



気温が上がって雪が重くなってきた。

踏ん張って急登を登ると展望岩に着く。



南の山々には雪が見えない。

気持ちの良い眺望が広がる。



一息入れて頂上に向かう。



南の海が輝いている。

何処の海だろうか。



標高が上がると木沢の山々や剣山系がクッキリと見えるようになる。

しかし、先ほどまで真っ白に輝いていた剣山、一の森が少し霞んできた。



西三子山は杉の人工林が黒いパッチワークのようだ。



雲が急に出てき始めた。

誰の踏み跡もない高丸山頂上着。

10時41分着。

一時間半以上かかっている。

やはり雪があると登るスピードが遅くなるなあ。



目の前に雲早山

雪が深そうだ。



雲早山の右には団子三兄弟の高根山、柴小屋山そして大道丸。



雪の結晶がキラキラと輝いている。



木々の向こうには剣山が見えているが雲が多くなりくすんできている。

次郎笈は驚く程雪がない。



高城山も積雪が多そうだ。



橘の発電所からは白い煙が立ち上っている。



あまりに眺望が素晴らしいので歩き回って足跡だらけにしてしまった。

座り込んであんパンでコーヒータイム。

風もなくて暖かいので、少しノンビリとする。

汗をかいたフリースだけでダウンを着なくても寒くない。

この時期に、こんなに暖かいのは珍しい。

先日購入した無線機でワッチするが、よく聞こえるのはコールサインを言わない違法無線局?ばかり。

たまにCQが聞こえたら3コールで加古川モービルだった。

遠くが聞こえるのに驚く。



記念撮影して下山開始。



北東尾根は雪が多い。



例年なら立派な雪庇が発達しているのだが今年はまだこれからだ。




時には膝位まで埋まって下りていく。



風紋が美しい。



雪が柔らかくて、吹きだまりでは太股まで埋まるし、雪の下に木の枝や岩があるので注意が必要。



例年霧氷が綺麗なブナも今日はさっぱり。



雪を纏ったブナもある。



今日はかなり下っても雪が深い。



雪の感触をタップリと味わいながら下っていく。



旗立分岐から旗立て山に向かう。



この尾根も雪が深い。

気温が高くなって重くなった雪は疲れる。

何時もはあまり感じないが意外と登りが続く。



ブナには沢山冬芽が付いている。



雪庇がかなり発達している所もある。

下が空洞になっているので踏まないように樹に沿って歩いて行く。

林道に出るが、此所も積雪は20センチ位あり、車の轍はない。



雲早山への縦走路がよく見える東屋で昼食。

此所でベンチの雪を除けるのに携帯シャベルが活躍。

購入してから5年以上も冬の季節にザックの重りでしかなかったがやっと役に立った。

しかし、暖かくてついノンビリしてしまう。



雪の多い林道を進み、登山道が雪で消えている旗立山へと適当に斜面を登る。



雪の急階段を頑張って登り、振り返ると目の前に団子三兄弟。



旗立山への尾根道も積雪が多い。

こんなに雪が多いのは初めてだ。



頂上からは急傾斜を滑るように下りていく。



林道に出て振り仰ぐと高丸山。



轍もなく、誰も歩いていない雪の多い林道を歩くのは楽しい。

所々に凍結した氷柱がある。



林道には小動物の足跡がいくつも交差している。

鹿以外にも色々な野生動物が歩き回っているようだ。

最後は、飽きてしまう程雪歩きを楽しんで駐車場着。

今日は他には誰も高丸山に来なかったようだ。

朝の轍も雪山走行を楽しんで駐車場の先から引き返している。

帰りにはお決まりの月が谷温泉でまっとり。

広い温泉を貸し切りでゆったりと楽しむ。

山も温泉も今日は私たちの貸し切りだった。

タップリと雪山歩きを楽しむことが出来て、家内も少しは元気になれたかと思う。





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