－ ガスに煙る高丸山 －
例年ならブナの新緑が輝き、アケボノツツジのピンク色が斜面を彩る高丸山。
今年は至る所の花の時期が遅れている。
明日は高丸山春の祭典がある。
その前に芽吹き始めた高丸山を楽しみたいと思う。
天気予報は晴れ。
高知では午後から雨が降るらしいが、徳島は大丈夫のようだ。
 
所が、勝浦町に入り高丸山を眺めると山頂は雨雲に隠れて見えない。
高丸山駐車場に着くとガスに覆われている。
先着車は３台。
準備しているとまた一台到着した。
９時１６分出発。
 
雨は降っていないが、ガスが巻いて冷たい。
 
今年はエイザンスミレが沢山咲いている。
此処のエイザンスミレは見分けやすい。
柔らかなピンク色の花。
花弁の縁は波打っている。
葉は太くて基部から３裂している。
フデリンドウが沢山有るが、天気が悪いためか花は開いていない。
 
ガスに包まれて遊歩道を行く。
イワボタンの黄色が良く目立つ。
 
シロバナネコノメはもう花の終わり。
サイコクサバノオは実が出来始めている。
 
此処でもミツバテンナンショウが沢山顔を出し始めている。
 
三ツ尾の峠に向かうとワチガイソウが沢山咲いている。
葉が細いのでヒナワチガイソウかも。
 
ブナの大木が倒れて土に帰りつつ有る。
 
三ツ尾の峠に着くと今頃シロモジが満開。
 
ウリハダカエデなどは芽吹いたばかり。
 
子供達のブナは１本だけ芽吹き始めている。
 
ガスが濃くなり雨が降っているようになる。
ポンチョを被って登っていく。
トラバースを行くと足元にアケボノツツジの花弁が落ちている。
 
見上げるとアケボノツツジが咲いている。
肉眼ではとても綺麗に見えるが、ガスと枝でキレイには写せない。
 
展望所に着くとやはりガスで眺望はない。
アケボノツツジが綺麗に咲いているが、ミツバツツジは全く咲いていない。
何時も沢山花が咲いてドングリが出来るブナの木は、ホンの少し芽吹き始めたばかり。
 
頂上下にはアケボノツツジが咲いているが、このガスではパッとしない。
 
１０時２３分 高丸山頂上着。
直ぐ下にアケボノツツジが満開状態。
晴れていれば綺麗だろうなあ。
 
アケボノ展望岩まで行ってみるが、まだ花付きは良くない。
ガスが雨のようになってきたので、早々に下山することにする。
 
東斜面を下り、標高が低くなるとブナが芽吹き始めている。
 
雨が吹き付けるようになるのでもう帰りたくなるが、家内はアケボノ展望所まで行くという。
 
芽吹き始めたブナの若葉は綺麗だ。
 
ミツバツツジが咲き始めている。
此処の稜線はミツバツツジが素晴らしい所。
シロモジの子供が顔を出している。
 
木のホコラに咲いているシハイスミレとまだ元気なタムシバの花。
 
稜線下のアケボノツツジはチラホラと咲いているが、ミツバツツジはまだ蕾。
 
トチノキはまだ葉が展開していない。
冬芽のままだ。
林道に出るとキケマンが咲いている。
東屋で昼食。
今日はサークルKの新発売「２色そぼろと豆腐ハンバーグ弁当」レンコンやオクラなども入っている。
コンビニ店員がチンをし過ぎて容器が歪んだが、お陰で保温ケースに入れた弁当はまだ暖かい。
今日は寒いので温かい弁当が美味しい。
 
アケボノ展望所に向かうと、足元にブナの花がたくさん落ちている。
去年は全く花が咲かなかったが、今年は花が咲いてドングリが沢山できるかも。
 
アケボノ展望所に来ると、丁度アケボノツツジが満開。
 
ガスに包まれたアケボノツツジもまた良い雰囲気。
例年ならシロヤシオも咲き始めている頃だが、今年はまだ咲いていない。
 
充分にアケボノツツジを楽しんでから旗立山に向かう。
急坂の途中にもアケボノツツジが満開。
 
旗立山のキティ標識もついに割れてしまった。
 
ガスは益々濃くなり雨も本降りとなってきた。
ブナの広場へと引き返す。
シロモジの葉が展開し始めている。
 
ゴールデンウィークだと言うのに誰にも会わない。
ガスの中で見るブナも良いものなんだけれど。
 
苔の生えた古い切り株も良い雰囲気。
ブナの倒木も
 
カツラの大木に小さな丸い葉が出来始めている。
雨に濡れて甘い香りが漂っている。
 
ヤハズアジサイも新芽が出始めている。
キツツキに穴だらけにされたブナの枯れ木。
 
エイザンスミレと丸い葉のスミレ。
ちょっと雰囲気が違うけどやはりタチツボスミレかもしれない。
13時53分、駐車場に帰ってくると誰もいない。
今日は生憎の天気だったが、芽吹き始めたブナやガスに煙るアケボノツツジを堪能することが出来た。
明日は天気が回復するそうなので、綺麗なアケボノツツジやブナの新緑を楽しむことが出来るだろう。
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