夏の里山 高丸山    2017.06.23
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梅雨とは思えない良い天気の高丸山 -

今年の梅雨は雨が少なかった。

木々やお山もカラカラに乾いていたが、水曜日の朝に大雨が降った。

木々の緑も奇麗だろう。

ゆったりと緑を楽しむことができる高丸山に出かけることにする。



園瀬川のほとりでは合歓の木が満開。



直ぐに枯れた花が混じるようになるが咲いたばかりの時は特に美しい。

そう言えば、先日天皇ご夫妻が、美智子さまの実家跡の「ねむの木の庭」を訪ねられたニュースを見た。

プリンセスミチコのバラが咲いていてお喜びになっていた。

あのお庭のねむの木も、今日くらいには奇麗な花をつけているだろうか。



高丸山駐車場に着くと先着車はいない。

準備をして出発。



まだコガクウツギが咲いている。

コナスビは今が盛りのようだ。

この花から小さな茄子がなれば面白いのだけれど。



ギンリョウソウがニョキニョキと顔を出している。

例年なら黒く枯れている頃なのにまだ咲き始めたばかりとは驚きだ。



フタリシズカはもう花が終わっている。

アオテンナンショウはあちこちで沢山咲いている。



静かな朝の空気に、カッコウの鳴き声が優しく響いている。

縄張りを主張しているのか、求愛しているのだろうか?



ヤマジオウはまだ蕾も出ていない。

というか1か月も前から同じ姿だ。

ヤマツツジもまだツボミ。



?の花。

ヒメシャラは緑濃くなっているが花はまだ咲いていない。



ヤマアジサイの蕾が綻び掛けている。

中にはもう咲いている花もある。

梅雨の時期に可愛い花を咲かせるので大好きだ。



何時ものように石仏にお参り。



ウリノキの花が咲き始めている。

いつ見ても変わっていて可愛い花だ。



緑濃くなったブナの葉と、まだ若葉のように薄い緑のヒメシャラの葉を透ってきた光が、カクテルのように降り注ぐ。



ミネカエデだろうか大きなカエデに花が咲いている。



ホウノキに花が咲き始めている。



ホウノキ                             トチノキ

ホウノキはトチノキの葉とよく似ているが、複葉のように見えるが一枚一枚が一つの葉

トチノキの葉は複葉で手の平のような一塊が一つの葉。

ホウノキは葉が皆同じ大きさだが、トチノキの葉は大きい葉と小さい葉がある。



散るときもホウノキは一枚一枚が別。

この葉で味噌を包んで焼くと美味しい。

焼き味噌皿で焼く焼き味噌は徳島の郷土料理だけれど、朴葉味噌は飛騨高山の郷土料理だ。

北アルプスの帰りに食べる朴葉焼き味噌は特に美味しい。



標高が上がるとまだフタリシズカが綺麗に咲いている。

高丸山のフタリシズカはシーズンの終わりには2階建てになる物が多い。

他の山ではあまり見ないので高丸山だけの特徴かも。



ひと登りで三ツ尾の峠。



二本の子供達のブナは順調に育っている。



ミヤマザクラの実がビッシリ。

トラバースを少し行くと可愛いリスが、木の枝でキョトンとこちらを見ている。

しかし一瞬で木の陰に消えてしまった。

写真には撮れなかったが、出会っただけで幸せな気持ちになる。



展望岩の所ではヤマツツジが真っ赤に咲いている。



一本ブナのピークとまだ蕾のヤマツツジ



剣山方向は霞んでいて見えない。

ナツツバキはまだ蕾もない。



コツクバネウツギがまだ咲いている。

今年はコツクバネウツギの花が多いように思う。



ドウダンツツジも花の盛りだが、今年はベニドウダンが咲いていない。

体調が悪い時はこの辺で息切れがするが今日は快調。



頂上付近にもコナスビの花が多い。

トゲアザミは背が低いが元気に咲いている。



頂上の周りにはヤブウツギが満開。



雲早山を眺めて一息入れる。

今日も行動食はアンパンだが、大判焼風で少し変わっている。



例年なら真っ白に咲いているタンナサワフタギはまだ固い蕾。

ナツツバキは此処でも蕾すら無い。



旗立て分岐から稜線を進むとブナの実がたくさん落ちている。



大好きなブナの樹を見上げる。



アサガラの花は終わっているがオオバアサガラはまだ蕾。



旗立山に向かうと今年もヒカゲノカズラが新しくツルを伸ばしている。



急階段を登って旗立山のベンチで靴紐の緩みを直す。



エゴノキは今年は咲かなかったのだろうか。



赤石丸への登山口には今年もヤマツツジがキレイな花を咲かせていた。



ツルアジサイが咲き始めている。

赤石丸まで来るが何時ものようにすぐ引き返す。



もう赤とんぼ?

アカショウマも蕾が出来ている。



此処でもオオバアサガラはまだ蕾。

山椒の実が赤くなり始めていた。



東屋まで帰って昼食。

今日はマヨ鶏弁当

小ぶりな弁当だが800キロカロリーも有る。

此処でもアキアカネが沢山飛んでいる。

低地の沼地などで羽化してもう山地にやって来たのだろうか。

これから秋にかけて段々赤くなっていくのかな。



旗立まで帰ってブナの広場に向かうと、トチバニンジンに蕾が出来ていた。



ヘビイチゴかな?

赤い実が沢山出来ている。

モミジの透過光が美しい。



ヤハズアジサイも蕾が沢山出来ている。

ブナの赤ちゃんに標識が出来ている。

ひこばえとは違うような気がするが。



イチヤクソウに蕾が出来ていた。



駐車場に帰ると車が三台増えていた。



帰りに大匠寺に寄ってみる。



大匠寺は、蜂須賀正勝の正室大匠院まつを祀っている。

曹洞宗の禅寺のようだ。

元和9年(1623年)、大匠院の十三回忌に伴い息子家政が大匠寺を創建した。

法花谷に移転していたが文化の森の工事に伴い平成16年に元の所に戻った。



真新しい本堂は開けられていて清々しい。



大匠院の供養塔が有る。



毎日朝5時に座禅を組めるらしい。

昼は自由に座禅を組むことが出来るとか。

戸が開いていて座布団なども並べられているので、勝手に上がって座禅を組んでも良いのかなあ。



他に古い天保13年の五輪塔もあった。

観真院智海隆廣居士と刻まれている。

今日は足も痛くならず、息切れもせず快調に歩くことが出来た。

体調が良いと歩くのが楽しい。

できるだけ長く体調を維持して山歩きを楽しみたい。



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