夏の里山 高丸山      2018.06.01
ホームページ 里山倶楽部四国 
アサガラ咲く高丸山 -

先週、高丸山に行くつもりで東尾に行ってしまった。

高丸山のシロヤシオはもう散ってしまったかもしれない。

しかし、アサガラやオオバアサガラが咲いているかもしれない。

朝早起きして出発。



7時42分 駐車場出発。

良い天気なのに誰も来ていない。



登山口には水筒の忘れ物。

遊歩道脇には、アオテンナンショウが長いヒゲを伸ばしている。

最初、ミツバテンナンショウが咲き、次にユキモチソウそしてマムシグサ、最後にアオテンナンショウが咲く。



朝日に緑が美しく、冷えた空気が気持ち良い。

コガクウツギの両性花が綺麗に開いている。



フタリシズカの花が白くなっている。




左、マムシグサ 右、アオテンナンショウ

マムシグサは仏炎苞が紫色が多いようだが、徳島では緑色が多い。

アオマムシグサと呼ばれている種類かもしれない。



遊歩道沿いの木は樹高が高い。

青空に白い花を光らせているのは、ミズキの花かな。



水場のウリノキには細長い蕾が出てきている。



トチノキの葉を透過した光が美しい。

花が咲いているが、もう殆ど散っている。



鹿害予防の青いネットが増えている。



ホウノキに大きな蕾が出来ている。



フタリシズカは普通、葉が四枚輪生している。

しかし、高丸山のフタリシズカは、葉が二段になっていて6枚~8枚ある。

他の山では見かけないので珍しい。



三ツ尾の峠のウリハダカエデは、沢山の実をつけている。



ミヤマザクラが沢山の実を付けている。

今日は気温が上がらない。

ちょっと寒いくらいだ。



東照神社分岐を過ぎる。

まだ山歩きを趣味としていない時、写真撮影に高丸山に登った。

その時、苦しくなって此処で座り込んで、家内に笑われたことを思い出す。

真夏に、一日に野球の試合を四ゲームこなすほど体力には自身があったが、山登りは全く駄目だった。



オンツツジがまだ残っている。

今日は調子が良くて、急坂も気が付かないうちに過ぎた。

先週、なんでもない坂に息が上がったのが不思議だ。



展望岩から一本ブナのピークを眺める。

コツクバネウツギがまだ元気だ。



ナツツバキは蕾が見えない。

今年も花が咲かないのかな。

ヤマツツジが小さな蕾をつけている。



リョウブの蕾が出てきている。

シロモジには可愛い実が出来ている。



剣山は雲の中。

わずかに、次郎笈が台形の山頂をのぞかせている。



ほんのりピンクのドウダンツツジが満開。



足元にシロヤシオの花弁が沢山落ちている。

昨日の風雨で落ちたのかな。

真っ赤なヤブウツギが咲き始めている。



頂上着。

8時54分。



上勝旭の神田の同志会が登頂した記念碑がある。

今まで見たことがなかったが、何処かで見つけて持ってきたのかな。

勝町旭の神田(じでん)集落は、戸数20軒余、幻のお茶・神田茶の産地だ。

現在は「湯っ足り神田茶屋」がある。



頂上のタンナサワフタギが満開。

真っ白な綿のような花が綺麗だ。



縦走路に向かうとオンツツジが真っ赤に咲いている。



雲早山縦走路に向かうと、シロヤシオが咲いている。

昨日の風雨で殆ど散っているが、まだ綺麗に咲いている花もある。

まだ遠くにも咲いている木がある。

他の山では散ってしまっても、高丸山頂上ではシロヤシオが咲いているのが不思議だ。

シロヤシオを写していると冷たい風が吹いて、寒くなってきた。

風で花が揺れて上手く写せない。

そうこうしているうちに、体が冷えて気分が悪くなってきた。

急いでジャケットを着る。



正面に高城山が見えている。

その右は砥石権現。

左は南高城。

左奥には樫戸丸から天神丸。

眼の前の山々の稜線に、巨大風車が42基も建設計画されている。



眼を左に移すと、先週歩いた東尾(竜山)が目の前に見えている。

農村レストランいずりはは、その右の山の向こう。

上勝から竜山へと林道が続いているはずだが。

一度訪れたいと思いながら果たせないでいる。



また頂上に戻って、雲早山へと伸びる縦走路を眺める。

先月初めには、シロヤシオやシャクナゲが咲き誇る、あの縦走路を歩いたことが思い出される。

素晴らしかったなあ。

カマツカの樹に花が満開だ。



寒いので早々に下山する。

ナツツバキに沢山蕾が出来ていた。

去年は花が少なかったが、今年は沢山咲くだろう。



ゼンマイの胞子葉が今年もできている。

日が照っているのに寒い。

気温は15.5度。

風が強いので体感温度はもっと低い。



北東尾根を下っていくとオンツツジが綺麗だ。



日が照って、標高も下がったのに気温が下がってきた。

此の尾根は、頂上よりも寒い。

毎年雪が深い理由がよく解る。



旗立分岐から進むと、オンツツジの朱の絨毯が落花したばかりで美しい。



林道に出るとミズキの花が満開。

ブナの実が沢山出来ている。

今年は豊作だ。



今年はトチノキの花も凄い。



アサガラが満開だ。



花穂が長くて簪のようで綺麗な、オオバアサガラはまだつぼみだ。



他の山ではもう散ったカマツカが満開。



旗立山の急階段を上って振り返ると、ホウノキに花が咲いているが、もう殆ど散りかけている。



旗立山を下ると重機の音がしている。

なにか工事中かな。



大好きなブナとカエデの稜線歩き。

図根三角点のピークに着く。



以前、満開の花を咲かせていたエゴノキが折れて倒れている。

折れても葉が茂っているが花は咲いていない。



折れて皮一枚で繋がっているカエデも、葉は茂っている。

植物の生命力は強い。



林道に出て歩くと倒木が多い。

林道が出来たため風当たりが強くなり、大木が倒れたと思われる。



何時ものように赤石丸の三角点にタッチして引き返す。



林道沿いにはアサガラが満開。

こんなにアサガラの木があったのかと驚くほど咲いている。



それにしても林道沿いには倒木が多い。

人間が自然に手を入れると、思わぬ自然破壊が引き起こされる。



大型キャタビラ車が木材を運んでいる。



下を見ると木材運搬用の林道が出来ている。

いつの間に造ったのだろうか。

次々と材木が運ばれていく。



アサギマダラがヒラヒラと飛んできて、アサガラの花で吸蜜活動を始めた。



雲早山縦走路を眺める。

来年もまたあの稜線を歩くことが出来るだろうか。



東屋でお弁当を食べて引き返す。

ブナの実がたくさん落ちている。



ナルコユリのようだが葉が独特。



ブナの広場まで帰ってきた。

今まで何の木か解らなかった大木に、アサガラの花が咲いている。

ブナの広場に、こんなに多くのアサガラの木があることを初めて知った。



ヤハズアジサイに蕾が出来ている。



ヤマアジサイにも蕾が。



駐車場に帰ってくると車が増えていた。

帰ろうとすると御婦人からお声がけいただいた。

私のホームページを見ていただいているそうだ。

有難うございます。

帰りに千年の森に寄って、原田さんとお喋りしてから月ヶ谷温泉へ。

貸し切りのお湯でまっとりして、ゆこうジュースを飲んでから帰宅。

今日はのんびりと山歩きを楽しむことが出来た。

梅雨の合間の青空と、茂り始めた木々の緑がとても素晴らしい一日だった。


 


↑ クリック
ホームページにも是非お立ち寄りください