- ナツツバキ咲く高丸山 -
今日は良い天気の予報。
しかし、猛暑日で熱中症に厳重注意の予想も出ている。
こんな日には剣山などの標高の高い山を歩きたい。
しかし、見ノ越までのアプローチ道路の様子が良くわからない。
神山から木屋平経由の道は、まだ上分入手で通行止め。
貞光から一宇経由で見ノ越までの道も、平日は数箇所で時間通行止の様だ。
手軽に涼しく歩けるのは高丸山かな。
涼しいうちにと思って、7時半過ぎに駐車場に着くともう一台停まっていた。
早いなあ。
用意をして直ぐに出発。
歩き始めるとすぐにイチヤクソウが出迎えてくれる。
今年は沢山咲いている。
覗き込むと湾曲した雌しべが面白い。
ヤハズアジサイはまだ蕾。
ヒメシャラの緑が朝日に輝いているが花は見えない。
雪が多い年には此の柵の上まで雪が積もるのだが、最近は見たことがない。
道端にはクサアジサイが蕾を付けている。
ヤマアジサイはもう花が終わっている。
お不動さんとお地蔵さんにお参りしてから冷たい水を一口戴く。
三ツ尾の峠に向かうと、ヒメシャラが輝いている。
トチノキの葉を透過した緑の光も美しい。
フタリシズカはもう実が出来ている。
マルミノヤマゴボウが沢山花をつけている。
秋の真っ赤な実が楽しみ。
三ツ尾の峠着。
子供たちの植えたブナも、もう10年が経過した。
二本だけ生き残っているのを確認する。
此の生き残っているブナを、保護することを考えたほうが良いかも。
ヒメシャラの花が沢山落ちている。
見上げても木が高いのと、花が小さいのとで見つけることが出来ない。
少しの登りだが病み上がりの身にはキツイ。
汗をかいて展望台に着く。
何時も見慣れた東尾などの那賀町境の山並み。
ヒオドシチョウが留まっている。
翅を閉じると地味だが、時折翅を広げると驚くほど鮮やかなオレンジにドキッとする。
更に登っていくとオトギリソウが咲いている。
花の咲いているヒメシャラ見っけ。
小さい花なので、眼を皿にして探さないと見つけられない。
剣山方向には雲が湧いている。
ノリウツギが咲き始めて夏山の雰囲気。
高丸山到着。
雲早山も緑濃くて夏山の装い。
那賀町境の山並みを眺めながら一休み。
ツマグロヒョウモンが此処でも占有活動をしている。
もう赤とんぼが飛び回っている。
早いなあ。
マルハナバチに似たハナアブもやってきた。
頂上を後にすると、大きなナツツバキの花が落ちている。
まだ蕾が多い。
足元に落ちている大きな花。
裏に回ると咲いていました。
見事なナツツバキの花。
今にもパカっと開きそうな花もいくつか有る。
ナツツバキは一日花なので、今日咲いた花はその日の夕方には散ってしまう。
ナツツバキは沙羅双樹の花とされている。
『平家物語』の冒頭に「沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理(ことわり)をあらはす」と登場する。
花言葉の「はかない美しさ」は、朝に咲いて夕方には散ってしまう美しい白い花の短い寿命にちなんで付けられた。
クロヅルの花がさいている。
花は地味だが、赤色に染まる翼果は美しい。
コナスビやオトギリソウの黄色い花がよく目立つ。
下っていくとナツツバキの大木が多いが花は見えない。
旗立山に向かうとイチヤクソウが沢山咲いている。
バライチゴの白い花とブナの実。
ブナの実とトチノキの実。
旗立山に向かう。
ノリウツギが咲き始めている。
旗立山頂上に着くと標識が落ちている。
持っていた針金で応急処置。
キティちゃんの標識は、もうバラバラで修復不可能。
変な黄色いキノコと沢山落ちているクマシデの実。
ママコナが咲き始めている。
大きな音がして杉の木を伐採している。
オオバアサギリの実とミヤマザクラの実。
オトギリソウとウリハダカエデの赤くなった実。
アケボノツツジとシロヤシオの展望ベンチで昼食。
シロヤシオが早くも色付いている。
クマシデにミノムシのような実が沢山付いている。
また、来た道を旗立分岐まで引き返す。
沢沿いにはトチバニンジンの花が増えていた。
ブナの広場にくるとヒメシャラの大木が綺麗だ。
ブナの広場は静かで緑のシャワーが降り注ぐ。
山歩きの幸せを感じさせてくれる場所だ。
一昨年沢山咲いて、去年は咲かなかったツチアケビの花が前と同じ場所に咲いている。
秋には真っ赤な、ウィンナーソウセージのような実がなることだろう。
枯れた沢筋はまた崩壊している。
水場で冷たい水で顔を洗いスッキリ。
コップ一杯の水に喉を潤す。
駐車場に帰ると、軽トラが停まっていて戸が開いている。
明日の地図読み講座の準備をしているのかな。
家まで帰ると徳島市の最高気温は35.1度だったらしい。
高丸山は、時折涼しい風が吹いて快適だった。
今日もノンビリと山歩き出来たことに感謝。
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