秋の里山 高丸山 センブリ  2018年10月08日  
里山倶楽部四国編 

- ガスに煙る 高丸山 センブリが満開 -

10月になって台風が2つもやってきた。

本来なら、秋晴れの山歩きに最適な日が続くはず。

しかし、この三連休も天気はスッキリとはしない。

今日は朝のうちは曇りだが、行楽に最適な日になるという予報。

久しぶりに高丸山に出かける。

上勝町に向かうと、アチコチに秋祭りの幟が立っている。

所が、旭を通り過ぎると霧雨が降り出した。

駐車場手前で一台引き返してきた。

雨なので登るのを止めたようだ。



先着車は一台だけ。

ゲンノショウコが雨に濡れている。



雨が本降りになってきた。

ポンチョを着て出発。

ヤマシロギクが咲き誇っている。



アサマリンドウが咲いているが、雨が降っているので花を開いていない。

キッコウハグマも多いがまだ蕾。



シロモジの実はまだ弾けていない。



今年はアサマリンドウの花が多い。

斜面にびっしりと咲いている。

花が開いていないのが残念。



水場から三ツ尾の峠に向かう。

ブナがまだ青々しい。



ヒメシャラもまだ葉が青い。



シラキの葉が色付いてきた。

シラキの紅葉は薄いピンクで日が差すととても綺麗だ。

林床にはミヤマシキミの赤い実がビッシリ。



ガスが深くなるが雨がやんできた。

暑いのでポンチョを脱ぐ。



標識の上のお皿が飛んでいた。

直しておくが、こんなのが飛ぶなんて風が巻いたのかな。



また雨がキツくなってきた。

ポンチョを着て登るが暑い。

汗がボタボタ落ちてくる。

最近は運動不足のためか体力が落ちている。

ハーハー言って展望台へ。

回りはガスで何も見えない。



ヤマシロギクが沢山咲いている。

シロモジは、ほんの少し色つきはじめている。



リョウブも少し黄色くなっているが本格的な黄葉にはまだまだ。



登山道脇には、シコクママコナのピンクの可愛い花が咲き残っている。



汗びっしょりになって高丸山山頂着。

随分時間をかけて登ってきた。

此のくらいで疲れたのでは駄目だなあ。

少しは体を鍛えなければ。

ガスで何も見えない。



ポンチョを脱ぐが風もなく蒸し暑い。

アンパンを囓って下山開始。



やっと花を開いているアサマリンドウミッケ。



ツルリンドウの赤い実。

一個は、誰かが囓っていた。



何時もは気温が低い北東尾根も蒸し暑い。

色付いた落ち葉が沢山落ちている。



薄いピンクに紅葉した木は何だろうか?

帰りによく見てみよう。



ブナも少し色付き始めているが、写真に撮るとまだ色が見えない。

尾根道には杉の倒木が多い。



旗立山分岐から登って行く。

ココでもスギが沢山倒れている。



スギは沢山倒れているがブナはシッカリと立っている。

植林と自然林の違いかな。



林道に降りる手前にセンブリが咲いていた。

今シーズン初めての出会い。

後で群生地に寄ってみよう。

真ん丸なのはホコリタケ。



色付き始めたブナと傷んで黄葉しているように見えるトチノキ。



ココでも側溝の土砂掃除をしていた。

東屋で一休みして旗立山へ。



旗立山の標識がまた飛んでいた。

シッカリした針金を持ってこなくては。

とりあえず応急修理。



チャートの大岩の所からセンブリの群生地に降りていく。

此処のチャートは放散虫の死骸が南の海に沈んでできたもの。

赤石丸には赤色チャートの赤い大岩がある。



咲いていました。

センブリとバライチゴ。



少し先に行くとセンブリが群生している。

5年ほど前にも群生したことがあるが最近は殆ど姿を消していた。

今年は当たり年だ。



胃腸薬としてセンブリを採る人がいるが、薬効は全く無いので花の可愛さを楽しんでほしい。



十分にセンブリの花を楽しんで帰ることにする。

少し明るくなってきたような気がする。

少し色付いたブナの木を見上げる。



ブナの色付き始めた葉。



倒れた杉を見てみると根が殆ど伸びていない。

岩山の上に植林したので、直根も無いし根の広がりも貧弱だ。



稜線の杉は殆ど枯れかけている。

自然林はシッカリと育っている。



枯れた木には色々なきのこが生えている。



行きに見たピンクの木に近づいてよく見てみる。



実が二個づゝ付いているのでニシキギのようだ。



田舎の農家や川沿いなどでよく見かけるが、近づいて見る事が出来なかったので10年以上名前がわからなかった。

やっと名前がわかった。

よく調べるとニシキギには、コルク質の2~4枚の翼(ヨク)があると言う。

写真をよく見ても枝に翼は無い。

とすれば同じニシキギ科のコマユミかもしれない。



石灰岩の岩に座って昼食。

高丸山では此処だけに石灰岩の露頭がある。

西三子山の石灰岩は4億年前にインド洋で出来たものらしいが。

此処の石灰岩は、ハワイ近辺の火山島のサンゴ礁が海に沈んだで出来た物なのか。

それともカルシウムの骨や殻を持つ生物の死骸が溜まってできたものなのか。

何方にしても数億年前に遠くの海で出来た岩には違いがない。

プレートが海溝に沈み込む時に、付加体として日本列島に乗っかったものだろう。



食事をしていると寒くなってきた。

昼過ぎだというのに、朝の高丸山山頂の20度よりも下がっている。

風も少し出てきた。



旗立分岐から下っていくと、杉の切り株に白いきのこがびっしりと生えている。

周りを見渡すとアチコチに沢山ある。

ブナの切り株ならブナハリタケで美味しいらしいが、杉の切り株のきのこは?

美味しそうに見えるけど食べることができるのかな。

食べる事ができるのなら、大量にあるので喜ぶ人も多いと思うのだが。




以前折ってしまったトチバニンジンは、大きな赤い実が折れた茎の先にできていた。



一枝だけ紅葉していたブナ。

ヤシャビシャクは大きくなっていたが実はない。



ブナはまだ緑だが、カエデは少し色付いている。

此処のブナが黄葉すると見事なんだけれど。



シロモジは綺麗に黄葉している木もある。



マムシグサの赤い実がニョキニョキ。



シコクブシがまだ少し咲いている。



カツラの葉が落ちて甘い香りが漂っている。

枯れ葉が散ったあとの雨の日に、一番匂うと言われている。

綿菓子の匂いに似ていると言われているが、言い得て妙だ。

子供の時の思い出の甘い香りが、一面に漂っている。

一枚落ち葉を拾ったが、一枚でもシッカリと甘い香りがする。

車に持って帰ったら車中が甘い香りに包まれた。



シラキの葉も薄いピンクに紅葉しはじめている。



朝は全く見えなかった高丸山頂上も見えてきた。

天気が回復してきたようだ。

しかし、アサマリンドウはまだ目を覚まさない。



駐車場に着くと少し車が増えていた。

帰りに何時ものよってね市でお買い物。

極早生のみかんを買ったが、とても美味しかった。

前松堂さんの夢桜が枝を刈られて丸裸になっていた。

来年の春に花を咲かせることが出来るのか心配。

家に帰ると、ネット仲間のTさんから素晴らしいプレゼントが届いていた。

早速、松茸ご飯とホイル焼きで美味しく戴いた。

初物は香りが良くて、コリコリと歯ごたえがあって美味しかった。

Tさん、ありがとうございます。

家内と二人美味しくいただきました。

今週週末は北八ヶ岳に出かける予定だったが、天気がもう一つ。

思案のしどころだ。






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