冬の里山 高尾山 藍染山 万石山 千石山  2016.01.08
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今日はノンビリ阿讃の里山歩き。

奥宮登山口に来ると、男性がやってきてお声がけ戴く。

去年2月に此所でお会いしたYさんだった。

今年も板野町が桜の苗木を沢山提供してくれて植林をされるそうだ。

ボランティアで高尾山の登山道整備をされていてありがとうございます。



登山口にはgoogle地図やカシバードの鳥瞰図などが貼られていた。



これで見るとよくわかります。

今日は左下の奥宮登山口から登って時計回りに周回する予定。



登山道の標識は綺麗になっている。



登山道も綺麗に歩きやすくなっている。

竹に青テープは去年植樹した桜かな。



ベンチで一息入れる。

眉山が霞んで見える。



赤いテープは今年植樹する予定かな。



展望所から見た徳島市内と眉山。

上空は雲で街が光って見える。



綺麗に整備された登山道を上がっていく。



今年は暖かいのでモチツツジが沢山咲いている。



ロープのあるちょっとした急坂を登ると高尾山。



大川原高原などは見えるが剣山方向は雲の中。



アップダウンを繰り返すと三角点。



これから歩く万石山、千石山の稜線

その向こうに顔を出しているのは大麻山



すてきな道が続く。

とても歩きやすい。



モチツツジが彼方此方に咲いていて気持ちが安らぐ。



アセビ温泉への分岐。

道はしっかりとしているらしいが、高徳線の線路内への立入禁止が問題と聞いている。



電力鉄塔の向こうに大山の電波塔



卯辰越から大坂峠へのベタノ谷にある花折神社への分岐点。

一度歩いてみたいと思いながらまだ果たせていない。



分岐点にはケルンがある。

藍染山への直登路を登る。



ちょっとした急登を登り切ると藍染山頂上



そのまま下りていくとトラバース道に出る。



快適な道を行くとシハイスミレが咲いている。



富ノ谷分岐で休憩。

富ノ谷川上流には帰化人が建てたという大唐国寺があったと言うが、今でも遺跡が残っているのだろうか。



ヤブツバキを期待してきたが今年は花が少ない。



鉄塔の向こうに白く光るのはニンジンのビニールハウスかな



ソヨゴの実ももう終わりかな。



ヤブツバキの花が沢山落花している。

見上げると沢山咲いている。



蕾もたくさんある。

これからまた沢山咲くのかな。

足下には大きなイノシシの掘った穴。



卯辰越え分岐の向こうには大きな太陽光発電のパネル。

最近里山に多くなった。

万石山に向かう。



ちょっとした急登を登り切ると平坦になる。



陸軍用地の石柱のある万石山到着。



そのまま下ると。万石山西尾根分岐。

此所を下ると車への最短距離となるが今日は千石山経由で帰る



見晴らしの良い崩壊地からは登ってきた稜線と奥に大山が見える。



広場のような千石山頂上に着く。



見下ろすと黒く輝くビニールハウス



ビッシリのソヨゴの実とちょっと汚らしいヒサカキの実



昼食後下山する。



ロープのある急坂は滑りやすい。

慎重に下る。



ヤマモモの古木が多い道を下ると登山口に着く。



後は高速道路の側道を下りる。

此所にもモチツツジが咲いている。



真っ赤に紅葉しているのはヤマハゼ?



タラノキに芽が出始めてる。

ヘクソカズラの実はもう終わり。



ナルトサワギクが咲き始めている。



イヌホウズキの実やカヤの実が一杯。



ノゲシの花も咲き誇っている。



ナルトサワギクも花のない季節には綺麗なんだけれど



ヤマハンノキの実かな?



帰りに奥宮神社に寄る。

元文4年の常夜灯がある。

吹田は、大坂谷川の左右に開けた地域で、古くから祀られていた風の神を祀る風折社(奥宮神社)から、地名が生れたという。

慶長年間(1596-1614)土佐国長岡郡吉田の城主吉田備中守周孝の子孫が移住した。

蜂須賀家政・至鎮2代の特別な計らいを受け、寛永4年(1627)には2代藩主忠英から免税の許しもあって、人家も増加した。



随分と立派な神社だ。

常夜灯が沢山並んでいる。



二つ目の石鳥居の向こうに神社はある。

奥宮神社  板野町吹田字奥宮

祭神 級長津彦命、級長津姫命、相殿に大山祗命、金山彦命を祀る。

由緒 この社はもと風折社、奥宮大明神といい、寛永15年(1638)再建の棟札がある。

境内社に国瑞彦(くにたまひこ)神社を祀るのは、開拓当初の藩主の恩顧を忘れぬためだとの事。



正月には参拝者がかなりいたようでお神籤が沢山結んである。

板野町吹田地区の7郷で氏子数が170名もいらっしゃるそうだ。



立派なお顔の狛犬さん

奥宮神社の祭りは10月第2土日曜。

神輿が出るのは日曜日のみでだが、獅子舞は土日とも出て、地域の家などを40~50ヵ所回るそうだ。

獅子舞の流れは、①新曲、②新曲帰り、③入古(いれこ)、④扇子の舞、⑤早手、⑥傘の舞、⑦本曲。

扇子の舞、傘の舞は子供による舞だが、これも吉野川中~下流域に特徴的な要素との事。

吹田の獅子舞

 獅子舞の構成

大太鼓2 小学校1、2年生。
かん鼓2 中学校1年生。
拍子木  獅子使いの外の若連全員。
獅子頭2 雌雄に各2人、拍子木と交代。
傘踊り、扇子踊り 4才―6才の男子12人。

 獅子舞の演出
1 寄せ太鼓 始まりを知らせる。太鼓だけ。
2 お神楽  お宮に入って、太鼓だけを打つ。
3 新曲  獅子が舞う。
4 新曲帰り 獅子が舞う。
5 傘の舞  富貴社の印入りの日傘で子どもが舞う。
6 入古(いれこ)  獅子が舞う。
7 扇子の舞 京都へ特別注文した小形の金扇を持ち、子どもが舞う。
8 本曲  獅子だけが舞う。
9 早手  獅子が長時間勇壮に舞う。

 1通り終るのに約50分かかる。初め神前で踊り、次に神社南西下の地神さんで、さらにお旅所で踊る。

前はお旅の途中方々で踊ったが、今はお旅が終わってから神社総代・当屋・踊り子・若連の家や氏子の家々で踊る。

 服装は小学生や幼稚園児は水色の鉢巻、赤い上着に紅白重ねのたすきをかけ、化粧前垂れをつけ、水色のズボン、白たびにわらじばき。中学生は水色の鉢巻、白いシャツに高下駄。

若連は同じ水色の鉢巻をし、えりに「奥宮神社獅子舞保存会」、背中に祭と染め出した水色の法被を着る。

 前は祭の前夜若連による素人芝居が行われ、後に徳島市から浪曲師を招いて、地域の人たちによろこばれた。


郷土研究発表会紀要第34号「板野町の獅子舞」
から転載しました。

一度ユックリ見てみたいものだ。



蜂須賀家正を祀る国端彦神社や山神を祀る祠がある。



この奥宮神社は級長津彦命、級長津姫命(風の神様)を祀っている。

奈良の龍田大社と同じだ。

農家にとって風は必要だが暴風は困る。

風は程々に

山神社には大山祇神、金山彦命(鉱山を司る神)を祀っているようだ。

今日は暖かい日差しを浴びてノンビリ里山歩きを楽しむ事が出来た。

でも冬にはやはり雪山を歩きたいなあと思う。





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