春の里山 高城山    2017.05.19
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シロヤシオにはまだ早い高城山 -

今日は快晴の予報。

何処の山に行こうかと迷う。

今年はまだ砥石権現に行っていないが、カタクリやアケボノの時期は過ぎてしまっただろう。

南高城のシロヤシオがそろそろ咲く頃だと思うが、ファガスの森のブログでは25日過ぎが見頃と書いてある。

少しぐらいは咲いているだろうと出発。



抜けるような青空ブナの新緑が美しい。

可愛い犬が一匹。

捨て犬だろうか。

こちらに来たいようだが、一定以上近くには近づかない。

パンを出して呼ぶがやはり離れてこちらを見ている。

人間不信になっているのかも。

パンを置いて出発。



平井さんはまだ来ていないようだ。

振り返るとワンコはやっとパンのところに来て食べている。

登山口にはホウチャクソウが群生している。



ブナの新緑が春の日に映えている。

ヒメシャラの新芽は銀色に輝いている。

この時期のブナとヒメシャラは一番美しい。

生命の息吹が溢れている。



ツクバネソウが沢山咲き始めている。

ミツバツツジがまだ綺麗だ。



空気がヒンヤリとしたブナ林を歩くのは気持ちが良い。

ギンリョウソウが顔を出し始めている。



シロモジの葉が日に透けている。

驚いたことにミツバツツジが咲き残っていて濃いピンクが鮮やか。



ブナの若葉も光が透過して、周りに柔らかな緑の光を拡散している。



今年は何処の山でもオオカメノキの花が多い。

純白の花びらが眩しいほど輝いている。



一旦林道に出て再度山道に入る。



ブナの実生が出ている。

去年はブナの花が殆ど咲かなかったのでドングリも少なく実生も少ない。

代わりに沢山花が咲いた年のドングリが沢山芽を出して大きくなっている。

右の写真は2~3歳のブナの子供。



シャクナゲはまだ堅い蕾。

赤く綻びかけている蕾は少ない。

しかし蕾自体は多いのでこれからが楽しみ。

樫戸丸から剣山までクッキリと見える。



ブナの根っこに座って一休憩。

ブナの林の中は音や風そして光までが柔らかい。

最高に贅沢な時間。

足下には3~5歳くらいのブナの子供が多い。

普通、太平洋側のブナの実生は3年くらいの間に、殆どが枯れ死したり虫などに食べられてしまうらしい。

高城山は冬の雪が多いので、枯れ死したりせずに沢山残っているのだろう。



明るい稜線に出るとシャクナゲが今にも咲きそう。



標高が上がるとブナがまだ芽吹いていない。

この時期は、少しの標高の差や日当たりや湿度の差で芽吹きが異なる。



急坂になるとシコクスミレが群生している。

高城山にこんなに沢山シコクスミレが咲くとは知らなかった。



ドンドン登って行くとオオカメノキが咲き始めている。



ロープ場を過ぎると、ピンクが濃いコミヤマカタバミが群生。



今年はコミヤマカタバミがとても多い。



頂上手前のブナはまだ全体には芽吹き前だが、少し芽吹いている枝もある。

芽吹いている枝には、花がびっしりと咲いている。

今年はドングリが豊作になりそうだ。



頂上からの素晴らしい眺望。



お月さんが出ている。

カエデに花が満開。



一休みしてから西南尾根を下山。



ヒメシャラの新芽が輝いて綺麗だ。



少し標高が下がるとブナがすっかり芽吹いている。

ワチガイソウが群生。



ミツバツツジが鮮やかだ。

遠くの山肌には、まだアケボノツツジの柔らかなピンクが見える。。



高城山西南斜面には、背は余り高くないが堂々としたブナが多い。



今年も小さな小さなタチイヌノフグリが咲いていた。

余り花を開かないと聞くが、今日は天気が良いのでみんな可愛い花を開いている。



オオカメノキやミツバツツジを楽しみながら下って行く。



此処にもシコクスミレが多い。



何の若葉だろうか?



林道に下りるとボタン桜が満開。

例年この時期には盛りが過ぎているのだが、今年は花が遅い。



林道を引き返す。

古木の木肌にスミレの花が。



カエデやブナの若葉が綺麗だ。

この時期の木々の若葉が一番綺麗だと思う。



去年工事中だったところは綺麗になっている。



驚いたことに、まだアケボノツツジが咲いている。



リフォームされた葱坊主はツルツルのまん丸。

以前は蜂の巣状だったのに。

暑いと思ったら30度もある。

道路の照り返しもあるのだろう。



南高城に着くとrokusanさん、ご夫婦からお声がけ戴く。

薬研谷以来だ。

暫く花の開花情報などを教えて戴く。

何時も真っ先に咲くシロヤシオの木はまだ芽吹いてもいない。

やっぱり少し早かったようだ。



例年見事に咲く二本のシロヤシオも、手前の木は芽吹き始めているが奥の木はまだ芽吹いていない。

こりゃ駄目だ。

あと一週間はかかるだろう。

代わりにミツバツツジが見事だ。



低いところでは咲いているかもしれないと下って行く。

途中にアケボノツツジがまだ咲き残っている。

今年最後になるだろうアケボノツツジをゆっくりと楽しむ。



毎年ピンクの模様がある花が咲くシロヤシオの木も寂しい限り。



千手観音ブナの所の岩で昼食。

此処でもブナの花が沢山咲いている。

木陰は涼しい風が吹いて快適の筈だが、何故か頭が痛い。

おまけに喉が痛く咳が出る。

どうも風邪を引いたようだ。

早々に帰ることにする。



帰りにアケボノツツジをもう一度楽しむ。



アケボノツツジを見ることが出来ただけでも良しとしなければ。



林道を帰ると色々な桜が咲いている。

ミヤマザクラが咲くはずだが、どの桜がミヤマザクラか解らない。



オオカメノキの花が見事だ。



徳島のへそから雲早山~高丸山の稜線を眺める。



道端にはコミヤマカタバミが群生している。

例年花が多いところだが今年は特に花が多い。



珍しい、モンシロチョウだ。



この花は花弁の先に凹みがなくて丸いのでミヤマザクラだろう。



ヤマシャクヤクが綺麗に咲いている。

まだ蕾も多いので暫く楽しむことが出来るだろう。



サイコクサバノオが沢山咲いている。

咲き始めたばかりのようで、鯖の尾の実はまだ出来ていない。



シコクスミレやミヤマスミレやコミヤマカタバミが見事に咲いていて、つい撮影してしまう。



トチノキの新芽だろうか。



ウリハダカエデの葉に良く似た葉の木が沢山ある。

何の木?



ミツバツチグリだと思うが花の真ん中がオレンジ色。

右はジロボウエンゴサクに似ているが、花の下の苞が切れ込んでいるのでヤマエンゴサクだろう。



林道脇には見事なブナが多い。




早くも咲いているのはヒメウツギかな。



エゴノキの花がびっしりと咲き始めている。

今年はエゴノキの当たり年となるのだろうか。

帰りにファガスの森に寄って、平井さんに今年初めてのご挨拶。

rokusanさんも来ていて、暫く今年の花の咲き具合などをお聞きする。

喉が痛く頭も重いので早々に失礼する。

風邪薬を飲んで、山レポートをちゃちゃっとアップして後は熱燗を飲んで早く寝よう。

寝る前に体温を測ると376度。

明日は久しぶりに昔の職場の人達とのゴルフなので、今夜のうちに風邪が治ってくれれば良いのだけれど。





総歩行距離 11.01㎞

累計標高差 ±1,066m

所要時間 7時間25分



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