－ 高城山 ―
南高城のシロヤシオが真っ赤に紅葉しているそうだ。
これは見に行かなければ。
キッコウハグマも咲いているかもしれない。
 
天気予報では曇り時々晴れだが、ファガスの森ではガスが濃い。
他の山が晴れている時でも高城山山頂付近は雲に覆われていることが多い。
其のうちに晴れるだろうと出発。
所が、ファガスの森裏手から登り始めると、足元の岩が濡れて滑りまくる。
おまけに木の上からしずくが落ちてくる。
朝方まで雨が降っていたようだ。
最初のピークはブナの紅葉が美しいところだが、どうせガスで見えないだろうと作業小屋まで林道を歩く。
 
足元は色とりどりの落ち葉でおおおわれている。
 
何処かから甘いキャラメルの匂いが漂ってくる。
暫く歩くとカツラの木が紅葉し始めていた。
カツラの紅葉した葉が雨に濡れると匂いが強くなる。
 
シロモジも紅葉し始めている。
 
ヤマブドウもまだ綺麗に紅葉している。
ファガスの森でキャンプしていたライダーが通り過ぎていった。
モミジの紅葉が素晴らしい。
 
作業小屋から登り始める。
ガスがますます濃くなる。
 
雨で岩や木の根が濡れて滑りやすい。
此のルートには小さな岩のピークがいくつか有る。
其のピークからの下りでは木の根で滑りやすく気を抜けない。
こんなところにキッコウハグマの花が一輪。
今年初めての出会いだ。
ガスで周りが見えない中で、足元を注意して進むと、なにかオカシイ。
何と言うことだ。
道を間違えてしまった。
周りが見えないので何処にいるのか一瞬わからなくなってしまった。
何十回も歩いた道なのに!
先日、丸笹山で迷った人がいるが、ガスの中では方向感覚が狂ってしまう。
雨に濡れたヒメシャラの幹は美しい。
 
足元に綺麗なグラデーションの落ち葉。
何の木の葉かと見上げると、リョウブの葉っぱのようだ。
 
危なっかしい細尾根を濡れた木の根に気をつけながら進む。
冷たい風が吹いて寒くなってきた。
フリースを着てきてよかった。
 
モミジの紅葉もガスの中。
 
細尾根に上がるとキッコウハグマがたくさん咲いていた。
暗くて小さな花なので写すのが大変。
雨に濡れたキッコウハグマの花は可憐だ。
 
細尾根を慎重に進んでいく。
ドウダンツツジがガスの中でもひときわ目立つ。
 
シャクナゲの花芽がたくさん出来ている。
来年は当たり年かもしれない。
 
シロモジとカエデ
 
可愛い杉の苗?とドウダンツツジ。
 
オオカメノキとリョウブ
 
濡れた落ち葉は綺麗だが滑りやすい。
 
何時ものブナの根でコーヒータイム。
ブナの実生も黄葉していた。
 
色付き始めたブナの黄葉もガスの中ではもう一つ。
 
急坂にはウリハダカエデの大きな落ち葉が落ちていて滑る。
 
足元が悪かったせいか、一寸疲れた。
頂上に着くと、前回一杯付いていたブナの実がみんな殻から飛び出していた。
 
頂上に着くが、生憎ガスで何も見えない。
気温は１０度だが、風が強いので寒く感じる。
風も強くて寒いのですぐに下山開始。
ガスの中でピンクが目立つ木はマユミの木。
今年は何処の山もマユミの実が豊作。
 
日がてると黄金色に輝くブナの黄葉だが、薄暗いので茶色にしか見えない。
 
寒いと思ったら９度しか無い。
ワークマンで購入したジャケットを羽織る。
 
ブナの古木脇を降りていく
ガスの中のブナも中々味がある。
鉄塔広場から下ると、カマツカが紅葉している。
 
赤く熟れたカマツカの実に水滴が付いていい感じだ。
 
オトギリソウがまだ咲いている。
モミジの落ち葉もイイなあ。
 
こんな所にアオベンケイ。
マユミの実は至るところにある。
 
アオベンケイが見事に色付いた。
 
雨に濡れるととてもいい感じだなあ。
アオベンケイの下で昼食。
 
林道を歩くと黄葉の中にピンクのマユミの実
岩場で色付くミツバツツジとドウダンツツジの紅葉。
サンショの紅葉
 
林道脇は紅葉真っ盛り。
 
真っ赤な紅葉は少ないが、落ち着いた色合いの紅葉もまたいいものだ。
 
ヤマボウシの紅葉
 
シロモジも見事に黄葉している。
 
ガスが晴れてきて、いよいよ色付きがきれいに見える。
 
花を開いていないアサマリンドウはもう花期の終わりかな。
ミツバツツジはチョコレート色の紅葉
緑色の葉と色付き始めた葉のパッチワーク
 
林道から眺める紅葉は素晴らしい。
 
疲れた頃モノレール小屋について一休み。
素晴らしいマユミの木
南高城山の紅葉
 
南高城山の登山口には沢山の車。
シロヤシオの紅葉を見に来たのかな?
 
南高城山に登り始めると山の斜面は真っ赤っか。
なんと、シロヤシオに花が咲いている。
 
紅葉した葉の中に咲く白い花は不思議な気持ちがする。
 
南高城山のプレートが出来ていた。
キャタピラーの跡がついている。
下の車の人達は南高城山の何処かで工事をしているようだ。
頂上のシロヤシオは見事に紅葉していた。
真っ赤っかの紅葉が薄く流れるガスの中で輝いて見える。
 
十分に紅葉を楽しんでから下山。
 
またガスが湧いてきた。
桜並木はもう葉を落としていた。
 
ジンジソウが沢山咲いている。
アサマリンドウは花が全て閉じている。
 
ガスの中でも紅葉が綺麗だ。
 
まだノリウツギが綺麗に咲いている。
花期の長い花だ。
 
ファガスの森まで帰ってくるとクマノミズキに黒い実が出来ていた。
帰りに、鹿の親子に出会った。
道の真ん中に居たので衝突するところだった。
スマホを出すのが遅れて撮影できたのはお尻だけ。
それから少し走るとまた一匹の鹿に出会った。
今度は逃げないので、しっかりとスマホで撮影できた。
鹿が増えているのかな。
今日は久しぶりに長く歩いた。
素晴らしいシロヤシオの紅葉と珍しい花も見ることが出来た。
足首は相変わらず痛いが、我慢すれば歩くことは出来る。
風呂に入ってマッサージをしたら痛みも和らいだ。
霧氷の季節までには直したいなあ。
総歩行距離 9.6km
累計標高差 ±817m
総行動時間 6時間46分
里山倶楽部四国
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