春の里山 天狗塚 2008/5/4
         

− 天狗塚 天空散歩 −

昨日は、7年ぶりの阿南高専の同窓会があった。

1期生と2期生合同で開催し100名以上の参加があった。恩師も12名参加いただいた。

大いに盛り上がり、二次会までおつきあいし、先に帰宅したがかなり酔ってしまった。

5時に起床し、二日酔いの残る重い頭を冷たいシャワーでさまし、5時30分出発。

途中、見残しの混雑を横目で見ながら名頃の駐車場でトイレを借りる。

天狗塚周辺にはトイレがないので、注意が必要。

名頃の駐車場は県外ナンバーの車であふれている。

天狗塚の登山口駐車場はすでに5台で満車状態。

少し先の広いところに駐車。



駐車場まで登り返して、8時27分登山口出発。

二日酔いですっきりしないままの急登はきつい。

左が開けて矢筈山系がくっきりと見える。

今日は展望に期待できそう。



やがて、2組の二人連れが前を行くのが見えるようになる。

家内のピッチがぐんぐん上がる。

私は付いていくのに、ハアハアゼイゼイ。



ところがなかなか追いつかない。

後ろからおばさんに追い上げられたので前の組もピッチを上げたらしい。

竜野から来たという二人を追い越し、

見晴らしの良い広場でと阿南から来た二人が休憩したのを横目に見ながら1470mのピークまで一気に登った。

9時1分到着。

私は足がつりそうになり木の根に座り込む。

竜野の二人組が到着し飴玉をいただく。

夕べ、フェリーでやってきて、登山口で車中泊したらしい。



お先に失礼して出発。

しかし私は家内に付いていけない。

家内は水も飲まずに登るが、私はすでに500ミリリットルを飲み干した。

虎ロープを登り切り、堪らず腰を下ろす。



虎ロープをすぎた展望の良いところで家内は待っていてくれた。

ここから見る矢筈山系の眺望は最高。




やっとミヤマクマザサが見えるようになると峠は近い。



久保の集落が矢筈山系の麓に広がる。



やっと天狗塚の頂上が顔を出す。



矢筈山系の左には中津山の端正な姿が美しい。



家内にずいぶん遅れて9時55分天狗峠着。

休む間もなく地蔵の頭に出発。



前回来たとき、地蔵の頭の地蔵尊を見つけることができなかった。

今日は紫雲さんに情報をいただいている。



西熊から三嶺への縦走路。



地蔵の頭を越して下ると広くなったところに地蔵尊発見。



昨年は草が覆い被さっていたが、今は芽吹き前のためすぐ見つかった。



コメツツジの中を天狗峠に引き返す。

この角度から見た天狗塚が一番美しいと思う。



天狗峠に帰ってくると、竜野組が天狗塚に向けて出発。

阿南組がやっと峠に到着。

私たちも、すぐに天狗に向かう。



汗をかいてやっと二日酔いが醒めてきた。

10時33分頂上着。



綱附森や土佐矢筈山はよく見えるが、石鎚方向は霞んでいる。



記念撮影を頼まれて、竜野のお二人と話をする。

徳島の山が好きで、よくこられているらしい。

剣 〜 三嶺の縦走や、綱附森 〜 天狗の縦走

そして西赤石から東赤石も縦走したことがあるそうだ。

そのうち阿南のお二人も到着。

明日は矢筈に行って烏帽子にも登る予定らしい。

落ち合い峠から矢筈山まで2時間で往復の予定と言う?大丈夫かな?



その内、竜野のお二人が牛の背から林道に周回したいと言われるので、ご一緒することにする。

私たちも初めてだが、紫雲さんやエントツ山さんのレポートを持ってきている。

何とかなるだろう。

10時55分出発。



天狗の池は干上がっていた。

天狗塚を振り返る。



11時19分、牛の背三角点着。

ゆっくりと食事しながら、今まで登った四国の山の話をお聞きする。

若いときアルプスにもよく登ったが、徳島の山が最高だと言っておられた。



ずいぶんとゆっくりして、11時57分出発。

三角点からそのまま北に下ったらすぐに足跡が消えて、コメツツジで進めなくなった。

引き返して少し西に行って踏み跡を見つけて下り始める。



北に向かってのびるこの尾根筋を進めば間違いないだろう。



樹林帯にはいると素晴らしいブナの林になる。



ショウジョウ袴の咲くあたりから急坂となり足跡も薄くなる。

赤い境界杭に従って下っていく。



そのうち周りが開けて木々が伐採されている。

みんなのレポートに書いてある121番杭を探しながら降りるが、126番から杭が見つからなくなる。



ガレ場があるが、通行に支障はない。

ケルンがあるが赤い杭には番号がない。

とにかく尾根をはずさずに行く。



フデリンドウが咲いていた。

やっと分岐にくるが、右へと樹林帯をカットする道は材木で通せんぼ。

反対にみなさんのレポートで通せんぼの木があるとかかれている道は邪魔物はない。

赤い杭が左に巻いて降りていくところの右に尾根が下ってきている。

踏み跡があるので尾根に乗り登っていく。



スズタケの枯れた平坦な道を行くと、突然に急降下する。



下りきると広場に出て赤松が見える。

亀尻峠に13時33分着。



讃岐富士さんのレポートでいつも出てきた「あごなし地蔵」にやっと会えることが出来た。

「おきのくに あごなし地蔵」と彫ってある。



みなさんのレポートに出てくる背負子は意外とロープが新しい。

讃岐富士さんに見習って、飴を供える。

竜野のお二人はこの縦走路が大変気に入った模様。



出発してから、太子像を見忘れたことに気付く。

次回の楽しみにおいておこう。



昔は、車がどんどん走っていたという林道は崩壊が激しい。

懐かしいオート三輪が放置されていた。

何十年もこのままなのかなあ?



オート三輪の荷台にはフウロケマンが咲き誇っていた。

天空のジュピタを思い出した。



シロバナネコノメソウが足下に目立つようになるとやっと車道に到着。

14時31分。



車道を登山口めがけてゆっくりと歩く。

ミツマタに新芽が出ていた。

堰堤には駐車中の車はなかった。

15時16分駐車場所に到着。

此処でお二人とお別れ。

明日は烏帽子周回の予定だとか。

お気をつけて。