夏の里山 天狗塚 2008/6/7

− ネット仲間との天上歩き −

REIKOさんから天狗塚へ行かないかとお誘いがあった。

ぐるっと野の花」の蘭ちゃんも参加されるそうだ。

蘭ちゃんには、花のことを何も知らなかった頃から、ひとかたならぬお世話になっている。

これは是非とも参加しなければ。

朝5時に自宅を出発し、見の越経由でひたすら天狗塚を目指す。

三嶺の駐車場でトイレ休憩。

駐車場ではシロがお出迎え。

大きなあくびをしてのっそり近づいてきた。



「何なら着いて行ってやっても良いよ〜」

という感じで顔を上げるが、今日は三嶺には登らないんだよ。

あんパンをやると、がっつくこともなくゆっくり食べている。

あれれっ!という感じのシロを残していやしの温泉郷経由、ふるさと林道を通り天狗塚へ向かう。

出発前にブルーの車が一台やってきた。

何処かで見た車だなあ。

天狗塚登山口を一旦すぎて、待ち合わせ場所の堰堤に向かう。

先週は土砂崩れだったと聞いていた場所に来ると、重機が止めてあって土砂は取り除かれていた。

8時前に堰堤に着くと、すぐにREIKOさん達がやってきた。

蘭ちゃんとは初めてだが、昔から知り合いのような親しみを感じる。

挨拶をしていると紫雲さん、乙姫さんが通りかかる。

私たちと同じく、天狗塚、牛の背周回コースを歩かれるらしい。

そうこうしていると、鬼手仏心さんが登場。

今日は、3人のフラワーズさん達と一緒。

やはり天狗塚に登られるらしい。

童夢さんにもお会いした。

堰堤にREIKOさんの車をデポして登山口に向かう。



最初に紫雲さんご夫妻。

そして仏心さん達に続いて私たちも出発。

8時54分。

急坂にはタニギキョウや小さなホウチャクソウが咲いている。



オククルマムグラだと蘭ちゃんに教えていただく。



茎がマムシのようにマダラ模様があるからマムシグサ

お花の先生と一緒に登ると楽しさが倍増する。



9時40分に1470mのピークに到着。

紫雲さんご夫妻が休んでいる。

広場ではダケカンバやカエデの立派な大木が多い。

林床を見るとギンリョウソウが沢山咲いている。

大きくて綺麗に花が開いている。



出発して急坂を行くと、家内が歓声を上げる。

綺麗なコケイラン(ササエビネ)が数株咲いていた。

みんなで撮影タイム



急坂も素晴らしい古木の新緑を見ながら歩くと疲れを忘れる。



森林限界を超えると、一気に視界が開ける。

初めての蘭ちゃんは、大喜び。



頂上近くになると濃い色のツルギミツバツツジが咲き残っている。

牛の背が顔を出す。



ガマズミは実になっている。



天狗塚のとんがり帽子がこんにちは。

綺麗な苔



まだ蕾も残るツルギミツバツツジ



10時52分天狗峠着。

峠には、紫雲さんご夫妻とニコニコ顔の男性が一人。

あれっ何処かで見たような???

なんと霧の山さんではないの。

ご挨拶しようとしたら、紫雲さんご夫妻と一緒に天狗塚に向かってしまった。

照れ屋さんなのかな?

紫雲さん達はもう地蔵の頭まで行って来たらしい。

REIKOさん達をお誘いして地蔵の頭に向かう。



地蔵の頭には気の早いコメツツジが数輪咲いていた。

今月末には白い花が一面に咲くことだろう。



地蔵の頭から見た西熊、三嶺、太郎、次郎



地蔵尊を見に綱附け森方向に下る。

ミツバツチグリが目立つ



綱附け森へは目の前のピークを越えていく。

かなり厳しいルート



地蔵尊が密かに佇んでいた。

「奉納地蔵」と刻まれた無年紀の地蔵尊が京柱峠の方角に向いて立つ。
この地蔵尊は天正13年の祖谷山一揆の首謀者の一人
である円之助を供養するために立てられたといわれている。



ミヤマハタザオが沢山咲いていた。



地蔵の頭から見た天狗塚と牛の背



天狗塚山頂には紫雲さんご夫妻?



ミヤマクマザサの花が目立つ。



天狗峠に引き返し、天狗塚を目指す。

蘭ちゃんは大きなデジイチを首に下げて、独特なスタイルで写真を写している。



ミヤマクマザサの中にフモトスミレ

あれ何処かで見たことのある男性が天狗塚からやってきた。

なんと朝三嶺の駐車場であった車の男性。

藍住の「天狗の羽を持った青年」だ。

もう三嶺から天狗塚まで行って三嶺に引き返すところだという。

みんなで感心すると、盛んに照れている。

それにしても三嶺の駐車場から此処まで3時間あまり。

やはり、天狗の羽を持った青年だ。



蘭ちゃんが歓声を上げる。

マイヅルソウの花が咲いていた。

タチツボスミレも元気



ヒメハギが今頃まで咲いている。



天狗塚へ向かう仏心さん達



此処にも気の早いコメツツジ



ツルギミツバツツジの中を登っていく。



この花何の花?

と蘭ちゃんにお聞きすると、いきなり葉っぱを口にしたのには驚いた。

酸っぱくないので、ウスノキだそうだ。



家内が手招きをしている。

岩場に咲いたばかりのように初々しいツマトリソウ。

大急ぎで蘭ちゃん達を呼ぶ。

蘭ちゃんは朝から「マイヅルソウの花、ツマトリソウの花」と呪文のように言っていた。

念願の二つの花を見ることが出来て大感激の様子。



仏心さん達に続いて天狗塚到着。

記念撮影しようと思ったがREIKOさん達がいない。



下を見ると、なんとまだツマトリソウを写している。



頂上は寒いので牛の背方向に向かう。



天狗の池は水を満々とたたえていたが、逆さ天狗を見ることは出来なかった。

ふと見るといつの間にか霧の山さんが家内達と話をしている。



風が寒いが、笹原で昼食。

紫雲さんや霧の山さんは出発してしまった。

仏心さんから、ビールと缶詰の桃を戴く。

ありがとうございました。

じっとしていると寒いので先を急ぐ。



ウラジロモミの実かな?



天狗塚を背に牛の背に向かう。



振り返るといつも蘭ちゃんは撮影中。

牛の背の三角点から亀尻峠に向かう。



端正な姿を見せる中津山と国見山。

朝お会いした童夢さんは国見山に行かれると言っておられたが..



ツツジの花がまだまだ美しい。



振り返ると素晴らしい笹のスロープ



森林地帯にはいると急降下。

途中で休んでいると、団体さんが下りてくる。

此処でこんなに多くの人にお会いするとは。この道もメジャーになったのかなあ。

皆さんに、ゼリーやびわを戴く。

冷たくて美味しい。



前回解らなかった121番杭を右に曲がる。



樹林帯コースとの分岐点の大岩にタニキキョウの群生。

また、大撮影会。



ケルンから尾根に乗りしばらく登っていく。

急坂を下りると亀尻峠に到着。

14時43分着。



前回見落とした二体の太子像と、あごなし地蔵。

祖谷には昔、大師像が3峠に祀られていたが,落合峠と寒峰峠では他の場所に移され,

現在あるのは亀尻峠だけらしい。

地蔵尊 明治20

大師 安政3



林道を行くとフタリシズカの群生。

こんなに固まって咲いているのは初めて。

右はキブシの実。



コガクウツギとガクウツギが並んで咲いていた。

純白の装飾花が美しい。



樹木の花を見ていると足が進まない。

みんなに大きく遅れてしまう。

15時45分西山林道にでて、フラワーズの皆さんにさようならをする。

堰堤まで歩き、REIKOさんに登山口まで送っていただきお別れする。

皆さん、お疲れさまでした。

楽しい一日を過ごすことが出来ました。

ありがとうございました。