夏の里山 樫戸丸 天神丸 2008/6/28

− オオヤマレンゲとのうれしい出会い −

先日、樫戸丸に登ったときには、オオヤマレンゲはまだ固い蕾だった。

今週が最後のチャンスだと思っていたが、天気予報は良くない。

どうしようかと思ったが、決行することにする。

出来れば樫戸丸の隣の山の天神丸へも登りたい。

一の森から見ると天神丸への稜線がとても美しく見えて素晴らしい。


中央の円錐の尖りが天神丸

スーパー林道からあっという間に登ることが出来る山だが、一度山頂を踏んでみたい。

朝6時30分に自宅出発。

神山経由で行くことが出来ればよいのだが、スーパー林道も193号線も通行止め。

(193号線は6月27日に通行可となったそうです)

国道55号線から、桑野経由でひたすら走る。

と言うのも前回、四季美谷温泉を越えたところで工事通行規制に引っかかり、1時間足らず足止めを喰った。

9時までに通過しないと10時まで通行止めとなる。

気はせいているのに今日は通行量が多い。

軽トラ、大型、おまけにバスまで。

平均速度50キロ以下で走らざるを得ない。

紅葉谷温泉でトイレをお借りし、途中工事中で信号待ちを5回ほど繰り返し、工事現場に9時前に着くことが出来た。

しかし、工事標識はまだ残っているものの、工事はすでに完了しており大きな穴は綺麗に補修されていた。



9時8分、川成峠に駐車しスーパー林道を樫戸丸に向かう。

オオヤマレンゲ目当てだろうか?車が次々と風の広場方向に追い越していく。



前回教えていただいた、とても登山口とは思えないところからとりついていく。

足下に小さな花が。

シギンカラマツだと蘭ちゃんから教えていただきました。



急坂から振り返ると天神丸から向こうの剣山はガスの中。

スズタケをかき分けながら進む。



足下に一杯咲いている花は初めて見る花。

右はシギンカラマツの蕾かな?



サラサドウダンツツジが多い。

その幹は鹿にかじられていた。



バイケイソウの群落の開花に出会う。

葉っぱはよく見るがこれだけ一度に咲いているのは初めて。



カマツカはもう終わりかけていて、登山道に沢山散っている。



藪ウツギが今頃咲き始めていた。

ツクバネソウの花は終わっていた。



見晴らしの良い肩に着くとサワフタギが満開。



上を見上げると一面のサワフタギの花。



正面には平家平。いつかは登ってみたい。

西の剣山方向は厚い雨雲に覆われてきた。

いつの間にか小雨が降り出している。



頂上に向かうとヤブウツギが満開。



鹿にかじられて血を流したようなリョウブ。



ナナカマドの花が小雨に濡れている。



急坂になり道を失う。

岩場をよじ登っていると、何処かで見たような苔の花。



木の根をつかみ登り切ると登山道に復帰

ウマノアシガタが輝いている。



木屋平の集落はガスの下。



10時7分。樫戸丸山頂。

今日は一番乗りのようだ。



山頂にはこけむした岩がありとてもいい雰囲気。



ガスで見晴らしも良くないので早々に下山開始。

ご夫婦が登ってこられた。



岩場から右へとオオヤマレンゲの咲く場所へ下る。

花の場所には三脚で写している男性が一人だけ。



瓶ヶ森以来の出会い。

この美しさに言葉は必要ない。



小雨に煙る中に清楚なオオヤマレンゲの純白の花びらが一際目を引く。

やがて登山者がどんどん登ってきたので名残惜しいがお別れ。



じっくりと楽しんでから大岩に戻りコーヒーブレイク。

次々と登山者がやってくる。



風の広場に向けて下る。

フタリシズカの花が今を盛りと咲き誇っている。

快適な稜線を下っていく。



テンニンソウが一面に生えている。

正面に高城山。右奥の雲早山や高丸山は見えない。



とてもすてきなブナの広場



ヤブウツギの花の下を行くと甘い芳香が漂ってくる。

小雨の時には花の香りが特に強く感じられる。

どんな花がこんな甘い香りを届けてくれるのかと探すと、純白で清楚な感じのする花が。



4〜5本のバイカウツギが満開。

豪華さにうっとり。



マユミの木に花が咲き始めていた。

蕾が一杯なので、夏過ぎには可愛い実を一杯付けることだろう。



コナスビの花も一面に咲いている。

木に絡んで咲いているのはツルアジサイか?

ヤマブドウも沢山木々に巻き付いていた。



やがて登りにさしかかると小さな花が。

蘭ちゃんにサワギクと教えていただきました。

それにしても小さな花です。



ササの中にオカタツナミソウがぽつんぽつんと咲いていた。

風の広場に着くと沢山の車。



ヤマボウシが満開。

この山は花の咲くのが遅いみたい。







スーパー林道を駐車場所まで引き返す。

林道沿いは沢山の花が咲き乱れる。

崖際には可愛いコゴメウツギ。



バイカウツギやヤマボウシそしてサワフタギ、マユミ、ヤブウツギなどを楽しみながら歩く。



朽かけた大木にツルアジサイが見事なくらい巻き付いて咲いていた。



通りかかった車がみんな止まってくれて同乗を誘ってくれるが、丁重にお断りして歩く。



川成峠に着き車でスーパー林道を天神丸登山口に移動。

川成峠から天神丸まで稜線をたどる登山道があるらしいか゛(こもれびのこもさんが歩かれた

次の機会と言うことに。



立派な休憩所のある登山口を12時57分出発。

クマザサの茂るすてきな道が続く。



雨足が強くなってきたのでゆっくり出来ないのが残念。



とってもいい雰囲気。

ブナやダケカンバが立派



10分程で尾根道との分岐に到着。

見晴らしの良い岩場に行くが木屋平方向はガスの中。



バイケイソウの群生の中を登る。

樫戸丸より標高が高いせいか、此処のバイケイソウは全て蕾。



結構きつい登りが続く。

熊さんが出てきそうで、熊鈴を鳴らしながら登る。



濡れたクマザサをかき分けて登るのはちょっときつい。



短い登りだったが、やっとという感じで頂上に着く。

13時30分。



木屋平や木沢が見えると言うが全て雲の中。

頂上で昼食にしようと思うが風が強く寒いのでコーヒーだけ飲んで下山。

どんどん下ると男性が二人登ってきた。

下山して、屋根のある休憩所でお弁当。



川成峠から下ると立派な滝が多い。



ウツギの白い花の中に鮮やかな朱色が目立つ。

ヤマツツジは終わったと思っていたのに。

レンゲツツジかもしれない。

四季美谷温泉で貸し切りの温泉を楽しむ。

肌がつるつる。顔もつるつる。

天気が悪かったが、思い切って来て良かったなあ。

家内もじっくりとオオヤマレンゲを楽しむことが出来て大喜び。




里山倶楽部四国