春の里山 薬研谷 アケボノツツジ    2016.04.22
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- アケボノツツジ満開 柴小屋山から薬研谷周回 -

昨日から雨が降り続き、昨夜は朝方まで雨が降っていた。

今日も雨が降ると思っていたが、朝起きると天気予報は一日中晴れ。

日曜日に行く予定だった薬研谷に向かう。



野間殿林道を進むと白い花が目立つ。



バットの材料になるアオダモの花が、見事に林道の両側を埋め尽くすほど咲いている。



ヤマフジやミツバツツジも咲き誇っている。



可愛いユキモチソウは今年はじめての出会い。

ヤマザクラが今が盛りのように咲いている。

標高1000mを越えると季節が少し遅く進んでいる。



神山の北に連なる山並みがくっきりと見える。

その向こうの阿讃山脈も。

和泉層群と三波川帯の山並み、そして此処は秩父北帯と数千万年単位の異なった地層の連なりを一望に見ることができる。



タムシバやトサミズキが咲き誇っている。



大好きなヒメシャラの新芽が銀色に輝いている。



柴小屋山に向けて出発

9時10分

トサミズキの花のトンネルを潜っていく。



トサミズキの向こうに真っ白のタムシバの花が、目立つように咲いている。



柴小屋神社の鳥居に着く。

柴小屋山神社は妙見神社の奥の院とのことだが、その肝心の妙見神社が未だに解らない。

2016年6月4日

ネット検索していて、神山町野間に妙見神社がある事が解った。

早速出かけてみる。

神山の役場東側の道を真っ直ぐ登って行く。

何時も通っている野間殿林道の直ぐ下の道にぶつかる。

そこに鳥居が有り神社は階段上にある。

役場から歩いて10分も掛からない。



古くて小さな神社だが、立派な石の鳥居が奉納されており今でも氏子の信仰が厚いと思われる。



上一宮大粟神社の社伝によると「伊勢国丹生の郷から大宜都比売命が神馬に乗って八柱の随神を率いて遷られた」とある。

その随神の一柱である豊雲野神(別名:豊斟渟尊)がこの妙見神社の祭神らしい。

此で長年の疑問だった柴木屋神社の謎が解けてホッとした。



妙見神社から眺めた神領



柴小屋山への急石段を登っていく。

カタクリの花はまだ咲いていない。



見上げるとタムシバの純白の花が、青空に映えている。

タムシバの花は一見ダラシなく咲いているようだが、その白さが際立っていてなんとも言えない美しさがある。



ツクシシャクナゲに花芽が大きくなっている。

褐色(オレンジ色に近い)の毛を厚く密生するのがツクシシャクナゲ。

葉裏を触ってみるとよく分かる。

ホンシャクナゲは銀白あるいは灰褐色で毛が少ない。



頂上に近くなるとカタクリの蕾が多くなる。

咲いているカタクリの花を見っけ。

帰りにはもっと咲いているかもしれない。

楽しみだ。



ハルトラノオはもう終盤。

ナガバノスミレサイシンが沢山咲いている。



誰もいない柴小屋山山頂に着く。

この山頂では殆ど誰にも出会わない。



ブナの木にヤシャビシャクが咲いている。

ヤシャビシャクは珍しいと思っていたが良く見ると大きなブナの木の股のところに沢山咲いているので驚く。

頭上に生えて花を咲かせることから「天の梅」という別名もあるらしいが、柄杓(ひょうたん)に似た実がなるらしい。



柴小屋山から気持ちの良い稜線を歩いて大道丸に着く。



カエデの葉が初々しい。

シロモジの花はもう終わりのようだがまだ葉は出ていない。



風格のある古木に可愛い葉が出ている。

この葉は見覚えがあるのだが名前が出てこない。

ヤマハンノキの葉にも似ているのだけれど。



頂上付近のミツバツツジはまだ蕾。

リョウブの可愛い若葉。



大道丸から降りて行くと今年もエイザンスミレが出迎えてくれた。

此処のエイザンスミレは小振りだが、ピンクの色が濃くて可愛い。



シハイスミレやナガバノスミレサイシンも沢山咲いていて、ついノンビリと鑑賞してしまう。



可愛いワチガイソウも咲いていて目を留めてしまう。



壊れた林道に着くと、アセビの花が終わって赤い新芽が出てきている。

この赤色は紫外線を防ぐ抗酸化のあるアントシアニンによる。

日当たりの良い林道脇にはミツバツツジが満開。

その向こうに山犬嶽。



少し紫がかった濃いピンクの花が鮮やかだ。



高丸山が顔をのぞかせている。



林道を少し下るとアケボノツツジが出迎えてくれる。



今年は花が早いようだ。

見事なアケボノツツジを眺めながら下っていく。



大岩の手前のアケボノツツジも満開。



見事な咲きっぷりに感激。



見事なアケボノに見とれていると大岩の所で賑やかな声がする。



岩の陰から顔を出したのはストーンリバーさんご夫妻とつるぎ昔乙女さんそしてトンちゃんさんご夫妻。

遠くからようこそいらっしゃいました。

記念写真を写していると岩の上から男性が降りてきた。

皆が一斉に振り返って一斉に「kazashiさんだ!」と叫ぶ。

まさかkazashiさんがやってくるとは。

皆さんお久しぶりです。


しばらくお話してから上に行く人達とお別れ。



大岩の上から薬研谷のアケボノを眺める。



今年はヒカゲツツジが少ないかなと思っていたら例年と違う岩のところに咲いていました。



大岩の下のアケボノ展望台から対岸のアケボノツツジを眺める。



落ちそうな所から撮影に夢中のkazashiさん。



大岩の下側にもヒカゲツツジ。



谷に降りるとカタクリが咲いている。



谷から急坂を登って対岸のアケボノ展望岩に向かう。

丁度見頃のアケボノツツジが咲く大岩の姿は何時見ても感動する。



高知の団体が大勢やってきて、アケボノツツジの眺めに感嘆の声を上げている。

ちょっと外れた岩に腰を掛けて昼食。

今日はサークルKの新作豪華弁当。

食事をしているとストーンリバーさんたちがやってきた。

皆さんに続いて下山。



大岩のアケボノツツジを見上げる。

岩の下にもヒカゲツツジが満開。



滝の水は透き通って苔が綺麗だ。

ミヤマハコベも沢沿いに咲いている。



ストーンリバーさん達は、これから大川原高原の花を楽しむそうで先を急いで行った。

林道を行くとヤマザクラが見事だ。

このヤマザクラは昔グランマー啓子さんも感激したほど見事だったが、その後の雨氷で枝先が折れて惨めな姿になっていた。

その後、残った枝が伸びてこの様に見事な花が咲くように成った。



イチリンソウの谷では、イチリンソウの蕾が膨らんで今にも咲きそうになっていた。

蕾も多いので数日すれば見事な花園になることだろう。

ピンクの花はジロボウエンゴサクかな?

ヤマエンゴサクは、花柄の基部の小さな苞葉の縁に欠刻(裂け目)がある(櫛の歯状)のが特徴。




シロバナネコノメはもう花が終わっている。

ハシリドコロは花の盛り。



ヤマルリソウとエイザンスミレ



キケマンとワチガイソウ



車道に出てから四国の道を登っていく。

この車道(林道大川原旭ノ丸線)はどの様にして大道丸を回って行くのだろうか。



四国の道は単調で足にきつく感じる。

ヤマザクラを見て一息入れる。

kazashiさんの近くに寄ると何か喋っている声が聞こえる。

喋るGPSスマートフォンアプリ(ジオグラフィカ)のようだ。

私はずっと山旅ロガーと地図ロイドを使用しているが、スマートフォンを変えてからどうも調子が悪い。

もし良いようなら変えてみようかな。



こんなところにトクシマコバイモが。

ヤマシャクヤクの蕾はまだ固い。



小さなフデリンドウが今年も咲いていた。



センボンヤリが可愛く咲いている道を柴小屋山に引き返す。



朝、蕾だったカタクリが花を開いている。

これからしばらく楽しむことができるだろう。



またタムシバやトサミズキの花を楽しみながら下山。



春の割には空気が澄んでいるのか眉山や阿讃山脈がくっきりと見える。



眉山の向こうには淡路島。

写真には写っていないが、その右には和歌山の山並みが随分と近くに見える。



kazshiさんとお別れして帰宅する。

大川原高原の入り口を通過した時は3時だったので、もう皆さんとっくに帰っているだろうと寄らずに帰った。

しかし、ストーンリバーさん達は随分と遅くまで花を楽しんでおられたようだ。

寄ってみれば良かったかな?

今日は素晴らしいアケボノツツジに出会えて、更に多くの山仲間にもお会いできて最高の1日だった。

薬研谷のあとは、高丸~雲早のアケボノとシロヤシオ

そしてその後は砥石権現や南高城山

その後は樫戸丸のオオヤマレンゲと続く。

健康に気をつけて今年も沢山の花を楽しみたい。



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