春の里山 薬研谷   2017.04.23
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アケボノツツジ咲き始めた薬研谷 -

例年なら薬研谷のアケボノツツジが満開になっている筈。

しかし、今年はまだ薬研谷の花の便りを聞かない。

今年は桜の開花が10日ほども遅れた。

もしかしたらまだ時期が早いかもしれないが、薬研谷にアケボノツツジを見に出かける。



野間殿川内林道を行くと、ユキモチソウがニョキニョキと咲いている。

毎年同じところで出会うが、本当にユニークで可愛い花だ。



悲願寺分期を過ぎると、例年なら綺麗に咲いている桜がまだほとんど蕾。

今年は桜の咲くのが本当に遅い。

登山口には先着車が一台駐車中。

更に一台ジムニーが追い越して行った。

柴小屋山登山口広場に駐車して出発。

トサミズキの花が満開だ。

鮮やかな黄色い花が青空に映える。



タムシバの白い花が爽やかな雰囲気。

ヒメシャラの若葉も輝いている。

今日は最高の天気。

抜け通るような青空だ。



トサミズキの黄色いトンネルを潜っていく。



良い天気だが吹く風は冷たい。

稜線にはスミレも咲いておらず、カタクリの葉も少ない。

やはり春が遅れているようだ。



ツクシシャクナゲには沢山花芽が出来ている。

今年は当たり年かな?

今頃まだマンサクの花が満開。



ブナの芽吹きにはまだ早いようだ。

ブナの枝に着生したヤシャビシャクは、青い葉を伸ばし始めている。

淡緑色の可愛い花を咲かせるのは、もう少し先になるかな?



柴小屋山頂上に向かうと、先行の女性三人組が降りてきた。

柴小屋山頂上はブナの芽吹きも遅れていて寒々とした感じだ。



大道丸分岐の下の林道には車が停まっていて、賑やかな声が聞こえる。

とりあえず大道丸頂上に向かう。



純白のタムシバの花が沢山咲いていて素敵だ。

例年なら殆ど散っていて、僅かに枝に残っているだけだ。

しかし今年は花の時期が遅れているのと花付きが良いので、びっくりするほど見事に咲いている。



頂上から柴小屋山を眺める。

シロモジはまだ蕾だ。

コレではアケボノの花は望み薄かな。



しかし、賑やかな声がして登ってきたのは、最近よくお会いするヤッホウ地蔵さん。

女性二人を案内してこられたようだ。

お話によると、数日前に薬研谷のアケボノツツジが咲いているのを確認されたそうだ。

喜んでまだ蕾の硬いミツバツツジの群生地を下って行く。



ハンノキだろうかオオバヤシャブシだろうか?

若葉が可愛い。



シハイスミレが沢山咲いている。

エイザンスミレも花を咲かせ始めている。



ヒオウギの群生地に来ると、エイザンスミレが沢山咲いている。



下っていくとハルトラノオも咲いている。

少し標高が下がると、もう春の花が咲き始めているようだ。

高丸山から旗立山、赤石丸の稜線が見える。



例年ならミツバツツジでピンクに染まっているはず。

しかし蕾はまだ固く、数輪花が開きかけているだけ。



薬研谷に向かって降りていくとタムシバが満開。

こんなに見事なタムシバを見たのは初めてだ。



少し降りていくと咲いていました。

アケボノツツジ。



花数が少なく感じるが、それでも見事に咲いている。



流石、アケボノツツジの花は柔らかくそして華やかだ。



薬研谷のアケボノの花を見ると、徳島にも春がやって来たことを感じる。



しかし対岸の大岩にもピンク色は少ない。

谷がピンクに染まるのは後数日かかることだろう。



大岩を降りていくとヒカゲツツジが咲いている。

咲き始めたばかりのようで初々しい。



ザレ場を下っていくとT沢さんご夫妻が登ってきた。

南つるぎのイベントに参加されている写真を時々拝見するが、山でお会いするのはお久しぶりです。

谷では梅ノ木峠からやって来られたと言うご夫妻にお声がけ戴く。

昨日工事中だった崩壊地は車が通過できるようになっていたそうだ。



アケボノ展望台の大岩に登ってアケボノ岩を眺める。

ほんのりピンクにはなっているが、岩がピンクに染まるのはもう少し先のようだ。



ガレ場を下っていくと何時もよくお会いする男性からお声がけ戴く。

今日はお友達を案内してこられたようだ。

林道に降りて、いつものヒカゲツツジの咲く岩を見に行く。



咲き始めたばかりのようだが、例年より花付きが良くて綺麗だ。



下から見上げたアケボノツツジは日に輝いている。

銚子の滝は水量が多い。



シコクブシの葉が広場いっぱいに広がっている。

ハルトラノオも群生。



例年ヤマルリソウが群生する崖にはシロバナネコノメソウが群生している。

咲き始めたばかりのようで赤い葯が綺麗だ。



ヨゴレネコノメソウも咲いていて、ミツバテンナンショウは咲き始めたばかりで小さくて可愛い。



イチリンソウの葉が多く出ていて小さな蕾がついている。

後1週間もすれば、一面に大きな白い花を咲かせることだろう。

アワコバイモもまだ花を咲かせている。



サイコクサバノオが咲き始めている。

小さな花だが可愛いなあ。

まだサバノオのような実は出来ていない。



ハシリドコロが沢山咲いている沢筋で昼食。

日が差して温かい。

ヤッホウ地蔵さんたちもやって来てお弁当を広げている。



食後、四国の道を柴小屋山まで登り返す。

林道工事が可成り奥まで進んでいる。



ヒナワチガイソウが沢山顔を出している。

ミツバテンナンショウもニョキニョキ。



ブナやヒメシャラはまだ芽吹いていない。

アワコバイモが咲いている。

今年は花が多い。



変わった苔の花が咲いている。

この様な胞子囊は見たことがない。



何時もフデリンドウが咲くトロを探すが中々見つからない。

落ち葉が多くて隠れているようだ。

やっと見つけたがまだ蕾。



諦めかけていると落ち葉の下に綺麗に咲いている花が。



落ち葉を除けるとビックリするほど沢山のフデリンドウが咲いていた。

蕾も多いので暫くの間楽しむことが出来るだろう。



柴小屋山に登り返してから帰りに高根山に向かう。

此処でもタムシバが満開。



誰が何のために作ったのか?

立派な石段が続く道を進むと高根山山頂。

三等三角点「高根山」1,232mがある。



大岩の上からは高丸山や雲早山そして高城山も見える。



林道まで降りて駐車場まで引き返す。

梢でホウジロが大きな声で囀っている。

さえずりの節回しは独特で「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえる。

「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)と鳴くと言われているがそうは中々聞こえない。



桜並木が続くが、まだ蕾で花は咲いていない。

満開だと見事な桜並木となるのだろう。



ショウジョウバカマが咲き始めていた。

登山口まで帰ってくると6人ほどの団体が降りてきた。

阿南から来られたと言う男性にお声がけ戴く。

何時もホームページを見ていただいているそうだ。

ありがとうございます。

駐車場に着くと隣によく見かける車が。

K美ちゃんの車のようだがアケボノを見に来たのかな?

帰りの野間殿川内林道では六さんの車がやってきた。

随分と遅い時間だけれど此れからアケボノ見学かな。

今日は満開には少し早かったが、綺麗なアケボノツツジを見ることが出来た。

また、丁度花の盛りのタムシバも堪能することが出来た。

これから春の花のシーズンに突入する。

段々と高い山まで花が咲くようになる楽しみだ。




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