伊吹山  1503m 2004/2/14
冠雪の石鎚山、瓶が森を見てみたいと伊吹山に行くことにした。
登られた方のレポートを見ると、とにかく車で行ける所まで行けば、後は少しの車道歩きと
緩やかな尾根を一時間ほど歩けば、絶景の見られる伊吹山山頂に着くとのこと。
これなら何とかなると、寒いのはいやという家内を連れだした。
高速を下り、西条市内を加茂川に向かうと正面左に
白く輝く石鎚山の姿が見える。

もうすぐ近くに行くからなと、194号線を左折する。
新寒風山トンネルを越えていくと10分ほどで
40号線(石鎚公園線)への交差点に着く。

ここを右折し、本川村役場を通り過ぎると道は
狭くくねくねとしてくる。
長沢ダムを過ぎると所々に凍結した滝がある。ダム湖も凍っている。
しばらく行くと寺川の分岐に来る。
右に行くと白猪谷への林道。シラザ峠にはここから吉野川源流をたどっていくことが出来るようだ。
立派なトイレもある。
しばらく行くと左岸に大瀧がある。展望所にベンチも設置されている。
岡山ナンバーの老カメラマンが、大型カメラで撮影していた。私も滝の撮影に
凝っていた時期があったのを思い出した。
左手に手箱山登山口の看板が出てくると、路面に雪が出てくるが、かなり解けていて
路面が露出している部分も多い。
やがて正面に筒上山、石黒山が見えてくる。
やがて(石鎚公園線に入って1.5時間くらい)車の轍が無くなり
Uターンした後が掘りくり返されている場所に来る。

これから先は、冬タイヤにチェーンを巻いた4駆でも無理のよう。

ここでUターンして駐車しようとするが、片後輪がやわらかい雪の吹きだまりで
スリップ。もがくほど沈んでいってしまいどうにもならなくなる。
一時間ほどがんばったが、スコップを持っていなかったため、手の下しようがない。
最初のスリップの時注意して、石とか、木ぎれとか敷き込んでいれば、簡単に脱出
出来たのに、無理に出ようとしたのが大失敗だった。

そのうち誰か来れば、引っ張ってもらえば何とか出るだろうと、じっとしていても仕
方ないので山頂を目指すことにする。
この谷筋のカーブと次のカーブの300m位はどういう訳か雪がかなり残っており、
スノーシューとかなり深い足跡が続く。
そこを過ぎると雪はほとんど無くなり路面が半分ぐらい露出するようになる。
15分ほどでよさこい茶屋に着く。さすがに誰もいないし、車もない。
みなさんのレポートでよく見る
トイレ横の登山口。
ほとんど雪はない。

朝は氷点下だったのに、あっという
間に気温が上がってきて、汗ばむくら
いだ。
雑木林を少し踏ん張ると、突然視界が
開ける。
振り返ると、これは素晴らしい。
石鎚山が陽光に輝いている。
岩黒山と筒上山もすぐ
後ろにでんと並んでいる。
尾根道にはいると
さすがに雪が残っている。
油断すると太股まで雪に埋
もれる。
家内は全く大丈夫なのに私
ばかりズボズボとなってしま
う。
振り返ると、また違う表情の
石鎚山が見えている。

左奥の二の森も真っ白に輝
いているる
瓶が森が顔を出すと頂上も
近い。

緩やかな雪原が広がる。
手前は子持ち権現、右奥は西黒森。
更に自念子ノ頭、東黒森、伊予富士へと続く。
         
一番高いと思われたピークを過ぎて、瓶が森の方角へ
5分ほど行くと、一番東のはずれに伊吹山山頂がある。

山頂はほとんど雪がない。茶屋から40分。

ベンチもあり、ぽかぽか天気で吹き出した汗をぬぐう。

コーヒーを飲んで一休み。弁当を車に忘れたことに気づく。

11日に、我拝師山に行った帰り買ったミカンが残ってい
たのでミカンで我慢する。

また家内に怒られる。

この先に行くと眼下にシラザ峠が見えている。

予定では峠に下りて、林道を帰るつもりであったが、元来
た道を引き返すことにする。
二の森を従えた石鎚を目の前に仰ぎながら
ひたすら雪道を下っていく。

急ぐとよけいにまた、ズボズボと足が雪には
まってしまう。

ここもスノーシューの跡が沢山付いている。

流行っているのだなあと感心をする。
40分で車まで帰る。
車まで帰ってくるが、結局今日は誰も来なかった。

とりあえず車に乗って、弁当を食べ、コーヒーを飲
みFMを聞いて、心を落ち着ける。

2時半になっても誰もやってこない。

急にみぞれが降りだし、風が出てきた。

下の小学校のある集落まで、歩いていけば何とか
なるかなあ?と、ふと外に出てみると、気温の上昇と
車のマフラーの熱?で雪が解けてやわらかくなって
いる。
手に負えなかった雪をカキ出して、石のかけらを何
個か隙間に敷き込んでいく。、
これで駄目なら歩きだと決め込んでアクセル一発。
何とか数p動いたのでまた石詰め。2〜3回繰り返し
てやっとスタック脱出。
慎重にバックして、Uターン。無事帰ることが出来た。

高速に乗ると強風注意報が出て速度制限。お山も荒
れているようだ

今日の一言

昨日スコップ買うのを忘れた。
私が悪い。

後ろをよく見ずバックした
私が悪い。

でも、伊吹山の眺望は最高。

天気も最高。

石鎚山も最高。

来て良かった。

無事帰れて本当に良かった。

また家内に頭が上がらなくなった。
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振り返ると石鎚山がますます美しい。
伊予富士から、伊吹山方面。東黒森と自念子ノ頭の間に僅かに顔を出している。
筒上山
岩黒山
伊吹山
石鎚
二の森
東黒森
自念子ノ頭
子持ち権現